今回はAPS-Cフォーマットカメラ
APS-Cフォーマットは、デジタルカメラ初期の2000年代初期にCMOSセンサーの製造上の理由により、普及したフォーマットだ。
このフォーマットサイズは、2010年代初頭まで主力フォーマットだった。
今でも価格面と、カメラシステムのコンパクトさから、このフォーマットのゾーン製品が主力であり続けるだろう。
しかし、従来からある一眼レフタイプは、今や減少傾向となり、 もしかすると数年後には消滅寸前になるのでは? と個人的には思う。
一眼レフ機
NIKON
ニコンは、APS-Cフォーマットカメラは一眼レフタイプしかない。
世界的な販売で行けば、このシリーズのカメラの需要はまだまだあるので急速に無くなる事はないだろう。
1インチセンサーの
NIKON 1 というミラーレスを作っていたが、シリーズ終了になってしまった。
Nikon 1 AW1 という 防水レンズ交換カメラまで世に出したが、結局この製品が最後だった。
APS-C サイズで NIKON1 を作っていれば違った結果だったかもしれない。
現実的な NIKON のカメラ部門を支える主力商品はこのAPS-Cシリーズなのかもしれないが、いずれ Zマウントの APS-Cミラーレス機が登場するだろうと予想する。
いや、もしかすると Nikon はAPS-Cフォーマットを時間をかけて縮小するのではと思う。
フルサイズのZシリーズこそ、NIKON のカメラの思想、理念に合うからだ。
NIKON のカメラ思想、理念 は知らないけれど・・・
D500 DXフォーマットのフラッグシップ機 このグレードのカメラはもう一度モデルチェンジするだろうが、もしかするとD7500のグレード機種と統合となるのかもしれない。
D7500 DXフォーマットのメイン機 一昔前なら、コンシューマ向けのメイン機種グレードだったが、今や日本ではフルサイズフォーマットに移りつつあるので、今後日本ではあまり売れないかも。
しかし、海外での販売が落ち込まなければ、今後も残るだろう。
D5600 CANON のkiss Digital の上位モデルに相当する機種
D5300 D5600 の 旧モデル リーズナブルに買える機種として併売しているのだろう。
D3500 廉価モデルの入門機
正直 NIKON はあまり詳しくないので紹介まで
CANON
CANONのデジタル一眼レフカメラを牽引したのが、kiss Digital シリーズだ。
kiss Dx9i と進化してきたが、2018年 kiss Digital は、ミラーレスに移行した。
もう少し APS-C の一眼レフ機は販売されるだろうが、数年後には ミラーレスに移行するのではないかと個人的には思う。
EOS 7D Mark2
CANON の APS-Cフォーマット の フラッグシップ機 飛行機の撮影や野鳥撮影や、スポーツ撮影など、望遠かつ高速連写に最適なカメラ。
カメラの完成度が高いのでなかなかモデルチェンジしない息の長いカメラだ。
EOS 80D
1年半ほどでモデルチェンジし続けてここまでやってきた CANON 2桁シリーズ。
CANON の一眼レフカメラの販売面での中心的モデルと言えるだろう。
2003年、10Dが発売された時には600万画素だった。
今後90Dが発売されるのか? それとも ミラーレスに移行していくのか?
一眼レフならば、ペンタプリズム を選びたい。 個人的に、CANON のAPS-C 一眼レフカメラ を 買うなら このカメラがBEST だと思う。
ここからは CANONの稼ぎ頭の Kiss シリーズ。
バリアングル液晶の i シリーズ 、 固定液晶の スタンダードシリーズ 、kissの上位モデル4桁D、廉価版の2桁シリーズ
機能的には、上位モデルと下位モデルで差が付いているが、ソフトウェア的に差を付けていたり、旧モデルを併売していたりで、一眼レフとしてのファインダー部分がペンタミラーという点では共通していて、そこのコストを抑えてある。
この Kiss シリーズは全世界で売りまくりなのですぐに無くなる事はない。
EOS Kiss X9i
一眼レフタイプ Kiss のメイン機種 バリアングル 液晶画面を備える。
ペンタミラー 機は、プリズムではない分軽い。ミラーレス機のように使うならば、バリアングル液晶の本機を薦める。
EOS Kiss X9
背面液晶が固定。 一眼レフで小ささと軽さを求めるならば本機だが、Kiss M が登場したので、この機種を選ぶより、KissM を選んだ方が良いと思う。
EOS 9000D
kiss X9i の上位バージョン 上部に表示液晶パネルがある。
ここまでkiss シリーズにバリエーションが必要なのか?
この機種を買うならば、ベンタプリズムの EOS 80D のほうが良い。
EOS Kiss X8i
一世代前の旧モデル 併売 してます 商品。
安く買うなら 中古も有りだ。
EOS Kiss X90
canon の 最廉価モデル 買う気にはならないが。、安く買うなら中古の上位機種を買うほうが幸せになれるだろう。
PENTAX
ペンタックスは、未だにミラーレス機へ移行していない数少ないメーカーだ。
PENTAXは現在 RICH の1ブランドとなっている。
KP
5軸手ぶれ補正を搭載している。 ミラーレスでは5軸手ぶれ補正の機種は多いが、一眼レフ機での5軸手ぶれ補正は貴重だ。
K-70
ボディ内手ぶれ補正と、防塵防滴設計、バリアングル液晶などフィールドで使うのに適した機種。
登山など過酷な環境下で使い勝手が良いカメラだ。
リコー ペンタックス は、数年後にはどうなっているのだろうか。
フィールドで使うにはペンタックスのカメラ性能は他社より一歩抜きん出ている。
頑張ってほしい。
ペンタックス の 凄い機能
アストロトレーサー 。
星の撮影を容易に出来る優れもの。
ポータブル赤道儀 不要で星の動きを止める事が出来る。
もっと、アストロレーサー機能を世に宣伝すれば、売れると思う。
そして、アストロレーサーを使いやすくするには、ミラーレス化でコンパクトになるともっと便利になると思う。
ミラーレスカメラ
今やAPS-Cフォーマットの主力は、ミラーレス。
APS-Cフォーマットは、カメラサイズが小ささが売り。
ミラーレス カメラ を買うならば、EVF有り の機種を選ぶのが良い。
野外の太陽が出ている日中の撮影は、液晶画面が見にくい。
EVF があれば、見にくい液晶問題も解決できるし、望遠撮影の時に、手ぶれを防いだり、対象物を追従しやすかったりする。
CANON
EOS Kiss M
とうとうKiss シリーズに、ミラーレスが登場
日本市場の急速なミラーレス化に対応するべく、CANON日本市場の稼ぎ頭を担う機種といえよう。
価格と性能を考えると、CANONミラーレスでお薦め機種 EVF も付いている。
EOS M5
M シリーズのフラッグシップ機 なのだが、発売年が古いので機能が部分的に KissMに劣る所がある。
来年にはMark2にバージョンアップするのではと思う。
できれば Mark2 になってから買ったほうが良いだろう。
EOS M6
M5 の EVFなしバージョン的機種
EVFが無い分コンパクトだが、出来ればEVFがある機種をおすすめする。
EOS M100
Mシリーズの廉価モデル。これもEVFはない。
しかし、KissMが発売されたので、今後はKissMシリーズが廉価モデルも包括するのではないだろうかと思う。
SONY
ミラーレスカメラのトップリーダー
APS-Cフォーマットカメラで一番パフォーマンスがよいと感じる。
α5100 以外であれば、EVF が左上に付いていて、EVF付きなのにコンパクトにまとめられている。
コンパクト性能を強く打ち出す SONY だけはある。
α6500
APS-Cフォーマットシリーズのフラッグシップ
5軸手ぶれ補正と動画性能、そしてカメラシステムとしてのサイズの小ささのバランスが最もよい。
ただ値段もかなりするので、ここまで費用を使うのならば、フルサイズ機種という手もある。
α6300
α6500の5軸手ぶれ補正が無くと動画性能が劣る 廉価バージョン。その部値段が下がるのでコストパフォーマンスがよい。
α6000
EVFありモデルの廉価機種。
残念なのは、水平器が表示されない。
水準器はあると風景撮影時にはとても便利 なので、ここは迷う。
α5100
EVFなしモデル。正直お薦めはしない。
FUJIFILM
正直いって、FUJIFILMは私の守備範囲外なので、詳しくない。
しかし、APS-Cフォーマットカメラを真面目に考えるならば、FUJIFILMのカメラはフィルムの色味に近づける画質を生み出し、写真としてのトータルのパッケージングが良いと思う。
残念なのは、サードパティ製のレンズが余りないことと、純正レンズ自体が他社と比較して割高に感じる点だろう。
しかし、FUJIFILMの カメララインナップは豊富だ。
レンズも性能が良い実用的な範囲を網羅している。
APS-Cフォーマットでじっくり行くならFUJIFILMが良いと思う。
X-H1
2400万画素 ローパスレス で フジフイルムのカメラでは上位に位置する機種。
X-Pro2
ファインダー が ハイブリッドファインダー (光学式と液晶式のハイブリッド) という 特殊なファインダーが付いている。
レンジファインダーとEVF の両方の良いとこ取り といった感じ。
残念ですが 私は実機を触った事が無いので、実際どうなのか 言えないが、多分 EVFより一段上の使いやすさなのではないかと 想像する。
このファインダー が想像を超えた良いものなら、一押し のカメラ かも知れない。
X-T3
2600万画素のローパスレスの裏面照射撮像素子を搭載した最新機種。
2019年は、APS-Cでも2600万画素と更にもう一段高画素になっていくのだろう。
X-T2
X-T3 の 前モデル。2400万画素 。
X-T20
軍艦部 右 の シャッターボタン 周りに 露出補正ダイヤルやシャッター速度ダイヤルを配置し、マニュアルカメラの要素を取り込んだ機種。
フィルムカメラのように扱える。
X-T100
最新のチルト液晶を搭載した、EVF付きのコンパクトカメラ。
CANON EOS KissM の 対抗機種になるのか?
X-E3
EVF が SONY αシリーズ と 同じ 左上に配置して、シリーズ最小 最軽量なコンパクトになっている。
ここまでが、EVF 有りモデル。
X-A3
EVF 無しモデル。
X-A3
EVF 無しモデル。
おまけ編
マイクロフォーサーズ
APS-Cではないが、ここに書く
Panasonic
DC-GH5
動画性能が優れている、Panasonicのフラッグシップ機
DC-G9
写真撮影機種としての性能を重視した機種
OLYMPUS
今日の デジカメinfo に、OLYMPUSの記事があった。
OLYMPUS は、マイクロフォーサーズ で行くという。
ネイチャーフォトと野生動物の撮影では、軽量コンパクトと頑丈さがとても重要で、小さなセンサーのマイクロフォーサーズは大きなアドバンテージがある。
以上 一部抜粋 転記 おわり
レンズとカメラ本体の総合的バランスがほどよく、カメラシステムとしてはフットワークよく使える。
E-M1 Mark2
OLYMPUS の フラッグシップ機種
5軸手ぶれ補正 の 効きが 他社のカメラより一段優れている。
E-M5 Mark2
この機種にも 5軸手ぶれ補正 が 搭載
E-M10 Mark3
OLYMPUS の エントリーモデル。
マイクロフォーサーズ 特にPAnasonic は、写真より動画性能が高いイメージ。
OLYMPUS は、5軸手ぶれ補正が強力に効くらしい。
撮像素子が小さいとレンズがコンパクトになるので、総合的にはコンパクトなシステムに出来る。
カメラシステムは、どんなにカメラ本体を小さく作っても、撮像素子サイズが大きくなれば、どうしてもレンズは大きくならざるを得ない。
レンズ イコール 画質 に直結するので、画質を突き詰めればレンズは大きく重くなる。
カメラの画質と大きさのバランスを考えると、APS-Cサイズのカメラが最もバランスが良いフォーマットだと思う。
いろいろ調べると、このフォーマットのカメラはたくさん製品がある。
旧品、最新品いろいろだ。
それだけ、このフォーマットの製品は各社の中心モデルとも言えよう。
※ 参考 2018年 CAMERA 関連 記事
カメラ考 2018 総括 20181225
カメラ考 2018秋 APS-Cカメラ編 20181214
カメラ考 2018秋 コンパクトカメラ編 20181109
APS-Cカメラ EOS kiss M を触ってみて 20180825
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