初めてサーキットを走ったのは、8年前でした。
知り合いのバイク屋さんが"こんなのあるけど、行く?"って言ってくれたので。
もともと興味津々だったので即答でした。
それはその2ヶ月前に、これもまた知り合いの紹介で鈴鹿8耐のフリー走行の観覧とピット裏まで入っていいパスが無料で貰え、本当のプロの走りを目の当たりにしたからです。
あいにくの雨でしたが、恐ろしいストレートスピードからのブレーキングとバンク角、特に130Rのコーナリングは驚くばかりでした。
それにときめいたまま、初走行を迎えました。
初めてのサーキット走行は、ワクワクドキドキでしたね。
(ドキドキが多めw)
これが、まあ怖い。
ストレートはスロットルを捻るだけですが、ブレーキングが公道とは全く違う。
過ぎていく景色のスピードも段違いですし、さすがに公道では慣れません。
基本的に公道でのワインディングは、二輪も四輪もエンブレ重視で走ると思います。
コーナーに対して少し早めのスロットルオフから軽めのブレーキングとシフトダウンにて姿勢を作り、ブレーキを強めながらブリッピングで回転数合わせとターンインの姿勢が決まればスムーズなコーナリングが出来ると思います。
(全て私の感覚ですので)
こういった流れをサーキットでやると、とにかく安全マージンを取り過ぎてクソほど遅いw
スロットルオフの惰性が長くなり、加速も減速もしていないようになってしまいます。
以前速い人に、速く走るにはどうしたらいいか聞いたことがあります。
答えは、"とにかく加速し続ける"でした。
"コーナリングに必要な減速以外は、全て加速すること"が速く走る秘訣と。
"だって減速してたらタイム上がんないでしょ?"
当たり前の事ですが、確かに!って思いましたね。
突き詰めれば、深く短いハードブレーキングと素早いバンクからのコーナリング、直立のはるか手前からの鬼加速になるんですけどね。
(速い人の走りは真似できないw)
今でも、とにかく加速することをイメージしながら走っています。
そのストレートエンドのブレーキングは、マシンと自身が生み出せる制動力の中で7割強くらいでブレーキを掛けています。
やはりコントロールが効かないとスムーズなバンクに移行出来ませんし、連続周回も出来なくなります。
まず公道では、そこまでブレーキングを頑張る事は絶対にありません。
いくら峠で速くても、サーキットで使い物にならないのはそういうことです。
(一部異常に速い人はもちろん居ますが)
マシンへの入力の仕方が全く別ですので。
またブレーキングしながらシフトダウンしコーナーにアプローチしていると、ブレーキングが長くなってしまうのでガツンとブレーキして、ある程度落ち着いた瞬間に素早くシフトダウンします。
速い人ほどシフトダウンは一瞬ですね。
(オンボードカメラを見ると凄さが分かる)
最近のマシンはオートシフターなるものが付いてるので楽ですが、848含め旧世代のマシンはシフトダウンも技量が出るところです。
こういった特殊な環境がマシンへの理解を深め、普段のツーリングがより楽しく安全なものになります。
少しでもマシンの限界に近付くと見える世界が一気に変わります。
"知っている"と"知っていない"では、咄嗟の動作に大きな違いが出ますから。
今年はもうサーキットは走りませんが、(寒すぎるガクブル)
来年もライディングの理解を深めていきたいですね。
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2023/11/14 07:29:07