
NUTEC NC-70にNC-65を40%ブレンドしてから1500kmほど走行しました。

7/20に作業でしたので真夏から秋口にかけて、冷機から暖機まで色々な気温で評価しながら走っています。
で、肝心の印象なんですが...
NC-70を薄め過ぎました。(やっぱりw)
途中の評価では、包まれ感がなくなったり戻ったりと思っていましたが、最近は包まれ感を感じなくなってきています。
新車慣らし時点の純正ミッションオイル ISのような印象です。
はい、しくじりました(´;ω;`)
マツダ純正ISの包まれ感の無さが嫌で社外ミッションオイルを試しているというのに、フィーリングは恐らく純正と同等かそれ以下かもしれません。
なんせ最近はシフトフィールが良くない状態が多くなっています。
おそらく【30%ブレンド】までが絶妙に良いラインだったのだと今なら分かります。
ただ、これはNC-70に交換してから5000km走行しており、途中で2回ブレンド比率を上げていますから、単純な消耗の可能性も否定出来ません。
そこで思い立ったのが【シフトコントロールケースのミッションオイル交換】でした。
シフトレバー下端部とシフトコントロールロッド操作機構のみの潤滑なので、理論上は剪断がほとんど無く熱負荷も無いことからオイルの劣化は考えにくい箇所ではあります。
しかし、多数の先人の方々が作業されており、皆さん良い結果になったという事実がそこにあるわけです。
こうなったら試すしかない!
ということで、作業しました。

使うのは、NUTEC NC-70に変わりinterceptor ZZ-31とNC-65のブレンドです。

interceptor ZZ-31はNC-70よりも低温域で10℃ほど低く対応でき、また油膜もNC-70に比べて厚いようです。
では、交換していきましょう。

作業内容・手順は整備手帳に記載しました。
作業後に、乗ってびっくり!(°Д°)
正直、さほど改善しないだろーなー
と思っていましたが、全然変わりました!
ミッションオイルは何も触っていないのに、包まれ感がかなり戻っています。
2速へのジャっと感は"薄く"感じるものの、全体的に包まれ感があります。
その後、数日に渡って320kmほど走行しましたが、冷機から暖機まで全体を通して良いフィーリングでした。
ギヤの包まれ感は変わらないですが、操作感にしっとりさが生まれトータルとして包まれ感があるような感触になっています。
【シフトフィール】というものは、シンクロ機構等の【メカニカル側】と、シフトレバー等の【操作側】と合わせたものがフィーリングを決める要素みたいですね。
こんなにも変わるものなんだと勉強になりました。

NDロードスターにトランスミッションの知見を深めてもらいました。
【NC-70+NC-65のブレンド比率の検証】は、ひとまずこれで終わりです。
27.5%ブレンドまではNC-70の低温域が苦手という【ネガ】をNC-65が見事に打ち消し、NC-70の包まれ感がシフトフィールを良くする。
結果的に真冬は試せませんでしたが、春夏に対しては良いフィーリングになったと思います。
(おそらく秋も大丈夫だと思います。)
40.2%ブレンドは、もしかするとミッションオイルの消耗があったかもしれませんが、全体的に包まれ感が薄くなってしまいました。
40℃動粘度:64.56cSt
100℃動粘度:11.69cSt
あたりになっているはずですので、粘度表記としては75W-80に近付いています。
低温域の入り易さが高まれば良かったのですが、比率を上げた割には変化は少なかったです。
どこにも目にしたことのない情報を自分で確認出来たこと、シフトフィールの知見が深まったこと、とても意味のある検証になりました。
本当はもう一度、NC-70+NC-65の最高のブレンド比率を探したい思いはあるのですが(←懲りない)
まだまだ試したいミッションオイルがありますので、それはひと通り一周してから考えます。

さあ次はZZ-31+NC-65のブレンドですね!
Posted at 2023/10/19 23:20:41 | |
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