
今ではすっかり貴重になった一人の時間ができたので、高知県をぐるっとドライブしてきました。
長い距離をひとりでひたすらぼーっとドライブするのが好きなのですが、家族も増えた今、それをできるチャンスはほとんどないわけですが、たまたまそんな時間がもらえたので、今回は高知県をぐるっとドライブしてきました。
以前、四万十川の沈下橋めぐりをやったときに四万十市付近はドライブしましたが、高知の海沿いを走るとなかなか楽しそうだなぁ思っていたのと、目立つ岬があるので灯台を見に行くのもいいなぁとか考えていたわけです。台風ニュースでよく耳にする室戸岬だとか足摺岬だとか。
などと言っていると、本当に台風23号が近づいています。そんなときに高知県の海沿いもなぁと思いつつ台風情報を注視していると、予報が徐々に遅れていきます。様子を見ながら状況が変われば現地で臨機応変にルートを変えることにして、一路高知を目指します。
飯は淡河下りで食え、と言ったもので、ここの食堂は特に名物があるわけではないですが、ボリューム、味ともに満点です。高速道路の深夜割引に引っ掛けるために4時前出発をしたので、お腹の空き具合もここらがピークです。というわけで、朝からこんなにガッツリ食べてしまいました。おいしい。
淡路島をサクッと通過し、徳島道→徳島南部道を経由し、終点からは国道55号をひたすら走ります。徳島南部道路とか一切縁がないと思っていました。国道55号にはいくつかショートカットがあるようでしたが、その地域の特色をみるには、都市と都市間をつなぐ主要一般道を走るのがいちばんなので、あえて国道55号から逸れずに室戸を目指します。
各地の観光道路的なところはできるだけ押さえておきたいので、地図を眺めていて見つけた阿波南サンラインへ向かいます。家を出る頃は雨は降っていませんでしたが、室戸方面に近づくにつれて雨が降ったり止んだりしてきました。阿波南サンラインではなんとか雨は降っていませんでしたが、濡れた路面と曇り空のもと、台風の影響か荒れ気味の海を眺めながらのドライブでした。阿波南サンラインは展望台が全部で4箇所ありました。過去の遺産であることが拭いきれない程度に荒れてはいましたが、きれいに作り直されたトイレがあったり、ちゃんと稼働している自販機もあり、道路も適度にメンテナンスされている感じはあり、安心して走れました。
あとはひたすら国道55号を走ります。左手に海を見ながらのドライブですが、やはり荒れ気味の海は見ていて迫力があります。まだ風もほとんどなく、危ない感じはなかったので、ダイナミックな海を眺めながら癒やしのドライブです。時々雨は降ってくるものの、晴れ間が顔を出すこともあるような目まぐるしく変わる天気のなか、果たして室戸岬観光はできるのか。季節柄かよく見かけるお遍路さんたちのこの先の安全を祈りつつ、さらに室戸を目指します。
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天気は私に味方しました。台風予報がある中、台風中継にも出てくるような室戸岬の先端で雨に降られないとは、それはそれは日頃の行いがよかったんでしょうね! 室戸岬といえば黒潮に近いことが言われていますが、気のせいか本当に普段見る海より格段に青黒く見えます。そもそも黒潮が目視できるようなものなのかは知識がないですが、「これが黒潮かぁ~」とか「"くろしお"っていう名前のブルーブラックの万年筆インクがあったらいいな」とかどうでもいいことを考えながら灯台とそこからの眺望を楽しみました。
ちょうどお昼の時間になったため、近くでお昼ご飯を探します。漁港に併設の食堂を発見したため、ここに決めました。
天気もあってか他に1組だけの来客でした。中に入ると、白のゴム長靴を履いたいかにもTHE漁師なおじさまがたに迎えられ、話を聞くと、今日は台風の影響で漁に出られないんだとのこと。そのため海鮮丼はお休みで、おすすめの漬け丼をいただきました。
厨房もホールもみな漁師と思われるおじさま方で回しておられます。漁がお休みの日はこのスタイルなんだろうか。それにしても、Livin' on a Prayerを聞きながらたくさんの大漁旗とダンディな漁師に囲まれつつ漁港でいただく海鮮はいかにも趣があるってものです。
わたしのソロでのお出かけスタイルは、趣味の"移動"と温泉がメインなので、目的地についたら次の目的地を目指します。今回は、室戸岬と足摺岬に行くことにして、途中で風車めぐりをして、最後は道後温泉に入って帰る、四国をぐるっと半周プランでした。さすがに1日で全ては無理なので、中間地点であり風車に近い須崎に宿をとりました。宿は中国四国と言えばのAZ。1ヶ月経っていない新築でした。お遍路さんの需要なのか、場所的にはどちらかといえば辺鄙なところにありますが、満室でキャンセルが出るのを狙って直前におさえました。しっかり需要を満たしていますね。
途中、もう一つ観光道路っぽい、横浪黒潮ラインを目指します。
横浪黒潮ラインから須崎はアクセスが良さそうだったので経由することにしましたが、こちらはほとんどまともに管理されていなく、荒廃していました。海沿いの木も全く手入れされておらず、眺望もほとんどありません。残念な思いをしながら須崎入りを果たし、まだ随分時間がありましたので、今日のうちに風車めぐりをすることにします。
風車めぐりの1つ目は、四国カルストは天狗高原にある姫鶴平。片道1時間ちょっとあります。須崎でも雨がぱらついてきていて、台風の煽りか雲が低いので天気が気になります。雲の中に入ってしまうと何も見えないので行く意味がないですが、こればっかりは現地に行ってみないとわかりません。ひとまず雨のドライブを楽しむことにして、天狗高原を目指します。
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だめでした。すっかり雲の中でした。展示施設もあり、晴れた日の映像が大きなスクリーンでながれていましたが、さぞ景色がいいところのようです。高原内も走ることができますが、待避所でしかすれ違いができない道幅しかなく、濃霧というか雲の中ではほぼ見通しもなく、かなり緊張しました。
天気は変えられないので潔くあきらめ、今日の宿には大浴場がないため市内の温泉施設を目指しました。道中も、施設もあまり快適ではなかったものの、日帰り入浴をやっている"温泉"施設としては貴重でした。
今回はご当地グルメも堪能しました。普段のドライブでは、趣味の"移動"を最優先にするため、ご当地グルメは犠牲にしているのですが、今回はなんとかうまいことありつけています。
このあたりの名物だという鍋焼きラーメンで口の中を見事にやけどしつつ、この日の行程を終了しました。この頃には、すっかり本降りの雨でした。
翌朝。日頃の行いがすこぶる良いので雨はあがり、一路足摺岬を目指します。
広島の酒祭りに行っていた友人らが愛媛まで足を伸ばして観光しているというので、合流すべく早めの出発です。
ひたすら無になりつつ海沿いをのんびりドライブします。この瞬間が最高です。
足摺岬はなかなか良い眺望でした。やっぱり日頃の行いがよいので、ここでも雨には降られず。完璧です。灯台を眺めるのもいいですね。風車の次は灯台巡りでもしようかな。駐車場では、同じく観光に来ていた方から、岐阜からですか?と驚いて声をかけてもらいました。このあたりで岐阜ナンバーはあまり見ないから、とのことですが、そうですよね、地元で高知ナンバーも見た覚えがありません。
その後は時間調整をしつつ大洲市を目指し、馴染みのレボーグ乗りに美味しい鯛めしやに連れて行ってもらいました。今回はご当地グルメに恵まれています。
こういうのって、ゼロから自分で探すのはなかなか苦労するから普段のドライブではご当地グルメを切り捨てて楽しそうな道路や一般的には"変な"スポットを探しているわけですが、連れて行ってもらえるのはなんともありがたいことですね。食後は近くの臥龍山荘にも案内してもらい、趣にひたってきました。時間的に道後温泉は諦めざるをえなかったですが、仲間と過ごす時間はプライスレスですから。
あとは帰るだけですが、伊予市内で個人的に指定給油所にしている伊予署の隣のGSは、日曜休日になったらしく今回は別のところを探しました。土地柄なのか、このあたりのGSは他のところも日曜休みが多く、地元でありえないので戸惑いつつも、なんとか営業しているところを見つけて給油しました。
ランクル70は燃料タンクが130Lあり、ハイブリッドでもないのに無給油で1000km以上走れます。自宅を出てから四国を半周し、伊予市内まで900km以上走行してもまだ余裕があるのはさすが。旅の途中での心配事が一つ減るのでとてもありがたいです。そうはいっても自宅まで戻るほど走れはしないので、ここらで70もごはんタイムとなりました。
往路は時間優先で明石海峡大橋を渡ってきましたが、帰りも同じ道は味気ないものです。本当はしまなみ海道で帰りたかったですが、時間を考えると瀬戸大橋がいっぱいです。というわけで与島SAに寄りましたが、到着と同時に降り出す雨と、与島のグルメは残念という記憶で、写真を1枚だけ撮って帰路につきました。
全行程は1451kmのドライブでした。泊まりで勝手に遊ばせてもらえる機会はそうないのですが、次はどこに行こうか。
Posted at 2025/11/04 11:31:53 | |
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