
ビートに乗っていた頃は、わかりやすいモディファイが多かった。
GTウィングや爆音マフラー、社外ホイール、リップスポイラーなどなど。
106も147も基本ノーマル。
ビート仲間からは曰く、らしくないと言われました。
でも、プジョーもアルファもあまり弄りたいとは思わなかった。
ノーマルで十分。
そんな感じで年齢とともに落ち着いてきたのか、あまり目立つモディファイには興味が薄れ、ノーマルの味わい深さを堪能するようになったのでした。
いや、違うな。
厳密に言うとわかりやすいモディファイ、車高を落としたり、爆音仕様にしたり、派手なエアロを付けたりするのも嫌いではない。
特にGTAは甲高い排気音を目指してあれこれ情報を集めた時期もありました。
でも、長く乗ることを考えるとノーマルが一番良いのではないか。
そしてホイールはノーマルが一番カッコ良い。
そのような結論に落ち着き今日に至る。
そんな感じでしょうか。
そしてスパイダー。
先日お会いした元オーナー様とも意見の一致を見たのですが、このスパイダーのモディファイのセンスは素晴らしい。
それは主に前のそのまた前のオーナーのセンスを意味するのですが、そのどれもがさりげなくカッコいい。
具体例を挙げて見ていきます。
①シート。
おそらくこれは中期以降の革シート。
ヘッドレスト横にはモモの刻印。
ドアの内張りも合わせて換えてあります。
このタンカラーの革シートには内装のカーペットも同色になるのが本来のカタチなのですか、個人的にはカーペットが黒でこのシート&内張りの方が好みです。
このシート、右ハンドルの車両に付いていたようで、助手席の方がサイドに擦れがあり、運転手側のシートの方が痛みが少ない。
それもポイントが高いです
ね。
後付けのシートヒーターもありがたい装備です。
最近あまり仕事をしてくれませんがww
②ステアリングホイール&シフトノブ。
これは前のオーナー様が替えた部分。
ステアリングは中期以降のもの。
前期型のはエアバッグの部分がちょっと大きくて見た目が重く感じる。
今付いているものの方がすっきりしていて良いと思う。
シフトノブはナルディ。
初めて乗ったとき、唯一違和感を感じたところ。
でも今は慣れて受け入れている。
今後、気に入ったものを見つけたら換える可能性あり。
形状、質感、カラーはとても良いと思うのだけれど、ナルディのエンブレムだけがどうも気になる。ナルディが嫌いな訳ではないんだけれどね。
③カーステレオ&iPhoneケーブル。
Bluetoothが付いている。
スマホホルダーとiPhoneケーブルが付いていました。
ケーブルもなるべく目立たないようにダッシュボードの隙間から。
これはなんとも芸が細かい。
通話用のマイクもAピラーに付いています。
嬉しい装備だと思いました。
あまり音楽は聴かないのだけれど、パイオニアのカーステレオはかなり良いものがインストールされているようです。
GTAのBOSEより明らかに良い。
これまで所有したクルマの中でも一番良い音を出してくれるかも。
19年も前のクルマなのにww
④エンブレム
ボンネットの盾のグリルがメッキ仕様。
これもおそらく中期以降のものに換えられているようです。
これだけで全体的な印象が変わってきます。
ちょっとしたことなんだけどね。
凄いよね。
初期型についているオリジナルのグリルも渋くて良いです。
特にボディカラーが黒には合うと思うな。
それとCGTVのDVDを観ていてあることに気がつきました。
初期型916スパイダーのフロントグリルはアルファロメオのある名車のグリルをモチーフにしているのではないかと。
美しさの伝統を継承しているアルファロメオ。
そしてその歴史を引き継ぎつつも、安易なレトロデザインに走ることなく新しい美を創造してきたのがアルファロメオだと思うのです。
例えばこの916スパイダーのリアはボートテールをモチーフにし、gtvはコーダトロンカをイメージしているらしいですね。
斬新なデザインにも伝統が宿る。
だから見る者に驚きとともにアルファロメオらしさを感じさせてくれるのかもしれません。
916スパイダーのエンブレムの話に戻すと、リアのトランクの二つのエンブレム。向かって右側は通常であれはツインスパークのロゴだと思うのですが、私が愛して止まない筆記体のアルファロメオのものに換えられています。
この筆記体で書かれたアルファロメオの文字は世界の自動車メーカーの中で一番美しいと思っています。
アルファロメオのエンブレムももちろん世界で一番美しい。
左にスパイダー。
中央に白地に赤の十字とサラセン人を呑み込む大蛇のエンブレム。
右に筆記体のアルファロメオ。
さらにドアとリアタイヤのホイールハウスの間にあるピニンファリーナのエンブレムも換えてあります。
初期型は多分文字だけだったと。
Fマーク(ファリーナのF)が入るだけで華やかさが更にプラスされます。
完璧だ。
見るたびにそう思います。
こういう細いところは本当にこだわっていないとなかなか出来ないと思うのです。
⑤ホイール
156のものに換えてあるようです。
GTAの梅ホイールとともに社外ホイールに換える必要を全く感じないカタチです。
16インチというタイヤサイズも今となっては随分お財布に優しいサイズになりました。
⑥ウィンドディフレクター
これは正直、見た目をスポイルしている部分もあります。
でも冬のオープン走行には必需品です。
夏にオープンを楽しもうとするな。
オープンカーは冬を旨とすべし。
これが付いていたのもポイントが高かったところです。
ウィンドディフレクターはあったら良いなと思う一品ですが、実際購入するにあたってはその値段もあってなかなか踏み切れないパーツだと思うのです。
⑦ライト
HIDに換装されています。
ナンバー灯と室内灯が白色LEDに換えてあります。
ナンバー灯のLEDは明るくてとても印象が良い。
古さを感じさせない明るさ。
室内灯はGTAの方が消え方も含めて素晴らしい。
GTAの室内灯はドアを閉めた後、点灯し続け、しばらくするとすっと静かにロウソクの火が余韻を残して消えるようにその照明が落ちるのです。
あの灯りの消え方は本当に素敵だと思う。
それに比べるとスパイダーの室内灯は機能的には優れているけれど味気ない。
以上がうちのスパイダーのモディファイの状況。
アルファロメオ純正の流れが基本です。
目立つ社外品はありません。
スパイダーの前期型・中期型・後期型などの細かい差異を知らないとわからないモディファイ。
でもこれらのちょっとした仕様変更がこのクルマの魅力をとても引き立てていると思うのです。
(もし事実誤認等あれば是非教えてお知らせください。よく確認しないで書いたところもあるので。)
そして、これからの課題としては現状を維持しつつ、気になるところを出来る範囲で改善していくこと。
課題その1.
幌。
複数のピンホールあり。
全体的に擦れなどの傷みを感じます。
あまり人には見せたくない部分です。
将来的には他の色に換えるというのも選択肢としてはありかな。
ボディカラーが黒のメタリックだとなかなかこれという色が思い浮かばない。
候補としては濃いタンカラー、ブルー、ブルーブラック、赤、ワインレッド、焦げ茶色、そして質感の高い黒。
ここはあれこれ考えると楽しい部分ではありますが、費用を考えると他に優先しなければならないところが恐らくあるので、取り敢えず妄想するだけにしておきます。
妄想ついでにオールペンをするなら何色にするか。
純正色ならヌボラブルーですね。
そして内装は白。
憧れます。
でも現状でも全く問題ないし、とても満足しています。
その2.
エンジンルーム。
ここは年式相応のやれを感じます。
汚れもそれなり。
特にヘッドカバーと冷却水のタンクはなんとかしたい。
このふたつが綺麗になれば随分印象も変わる。
いまはとても人様に見せられる状態ではないです。
その3.
クラッチの異音とシンクロの経たり。
停止状態から発信するとき、若干気になる音がします。
クラッチを繋げながら負荷が掛かるときに軋むような音。
ジャダーはありません。
ここはとりあえず様子見。
シンクロは2速が特に気になる。
冬季は暖まらないと入りが渋くて、注意してシフトチェンジをしないとゴリッという嫌な感触が手に伝わってきます。
車検時に対策としてオメガのギアオイルを薦められるも調べてみたら既に処方済みであることが判明。
こちらも様子見。
丁寧なシフトチェンジを心掛けます。
その4.
ライセンスプレートのオフセット。
これは元の場所に戻してもよいかも。
今の場所でも良いのだけれど、若干の中途半端さを感じます。
センターにあった方が収まりが良いような気がします。
どれも喫緊の課題ではありませんが、現状認識として記録しておきます。
とりあえずエンジンのヘッドカバーと冷却水タンクは早目に手立てをしたいな。
年が明ければ初年度登録から20年目を迎えます。
大切に、そして労わりながら、できるだけ長く乗り続けたいと思っています。
LOVE spider
今調べたら去年の11月27日頃にこのスパイダーを見にお店へ行ったようです。
もうすぐ1年。
早いですね。
そう言えばGTAの初ドナドナもちょうど1年前です。
早いですね。
お陰様でGTAも比較的健康体で過ごしております。
あれがあってのこれ。
人生全て偶然を装った必然なのか。
去年の今頃はまだスパイダーの存在が全くなかったというのも不思議な感じ。
神様はいつも私たちのことをちゃんと見てらっしゃる。
わたくしのこの2台のアルファロメオに神のご加護を。