
2年前、呉市にある「大和ミュージアム」の中で、偶然見つけたポスター。
それが「この世界の片隅に」のポスターでした。
私は「君の名は」ではないんですけど、なぜか戦時中の手記や心を惹かれてしまうんです。
両祖父が戦争に行ったからなのか、それとも、、、、
戦時中、誰にでもあった出来事を伝え、、、生きていくっていうのは楽しいことも辛いこともあるんだなぁと改めて身にしみた映画でした。
今って戦時中に比べれぱ、やっぱり幸せなんですよね。

これが2年前に偶然見つけたポスター。
これでこの作品があることを知りました。
原作も読ませてもらいました。
それで無事映画化になったら絶対見に行こうと思ってました。

戦時中の大変な暮らしぶりが、丁寧に描かれています。

広島から、いきなり呉に嫁いできた「すず」さんの奮戦!

物の無い時代、人の生き死にがすぐ間近にある狂喜の時代を、のんびり屋の「すず」さんが生きていた時代。
本当に日本にあった時代。
私が生まれるちょっと前の時代。
私のおじいさんやおばあさんが生きていた時代。

能年 玲奈ちゃんが主人公の「すず」さんの声をあてているんですけど、凄いんです!
原作のすずさんのイメージピッタリ!!
また、このアニメ映画の雰囲気が、本当に原作の雰囲気そのまま!
玲奈ちゃん、芸能界で干されてしまって、自分の本名が名乗れない大変なことになっちゃったけど、オッサンは応援してるよ!
声優でもやっていけるよ!
昭和のアニオタのオッサンが太鼓判押してるから間違いない(笑)
CGはほとんど使ってなく、柔らかい線で描かれたアニメの動き、昭和のアニオタオッサンは大好きです。
また、大手の映画会社ではなく、クラウドファンディングで出資者を募り、資金を集めて制作されたんだそうです。
資金は、あっという間に集まったということですが、この出来栄えと、いろんなところでの高評価、ほっと安心ですね。

大和ミュージアムから見た呉市の港。
父方の祖父は大陸からの引き揚げが遅れてしまい、家族のものは、「もう死んだ」とばかり思っていたんだそうです。
なので、葬式までやってしまったんだそうです。
半年遅れて引き揚げ船にのって帰ってきたものですから、みんなびっくりだったそうです。
引き揚げされる方は日本に着いたら、どの電車でも乗れる「フリーきっぷ」と路銀を渡されたんだそうです。
だから、なんとか故郷まで帰れたんですね。
祖父は、大陸で大きな川を泳いで渡るときに、腰を撃たれてました。
子供のころ、一度見せてもらったことがあります。
また、近所でも有名な「アル中」でして、、、お酒飲むと、いろいろやらかしてました。
私が子供のころでも、覚えているぐらいでしたので(笑)
だから、祖父とは会話した記憶がほとんど無いんです。
アル中で迷惑ばかりかけていましたんで、やっぱり祖父のこと嫌いでした。
でもね。
今なら亡くなったおじいちゃんの気持ち、わかるような気がします。
海育ちで泳ぎがうまいのに、なんで川を渡るときに、深く潜らずに浅く泳いで撃たれたのか、、、
どうして、お酒におぼれちゃったのか、、、、、今となっては聞けないけど。
「この世界の片隅に」を見て、忘れかけていた祖父との思い出を思い出すことができました。
Posted at 2016/11/23 06:24:07 | |
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