
車内、車外で事故があった場合、運転手はお客さまを救護をしなくてはなりません。
学科と実技実習で6時間かけて、徹底的に応急救護の心肺蘇生方法について指導いただきました。
「心肺停止をしていたら躊躇なく、胸骨圧迫に行け!」
「迷っている時間がもったいないんだ!」
熱く指導していただきました。

洞結節という心臓の一部の細胞が興奮を始め、電気信号を作って心臓の筋肉に指令を出し、定期的に動くようにしているんだそうです。
心肺停止となる場合の多くは、心臓に定期的に送られている電気信号がなんらかの異常により正しく伝わらなくなり、心臓自体が痙攣してしまうからなんだそうです。

教官
「人類は技術を高め、電気信号を利用して、やっとロボットを作るまでにきた」
「でも神さまは、何十万年も前に、はじめから電気を体内に組み込んだ人類を作った!」
おおっ! コイルも磁石もない人間の体に電気を作る細胞を埋め込んで人間を作った!
なんだか、第二種免許の学科講習が、旧約聖書「アダムとイブ」まで脱線しそうな勢いです(笑)
このあと、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」まで脱線いたしました(笑)

脳に血液が行かなくなると、1分ぐらいで脳の細胞が壊死し始めてしまうんだそうです。
3~4分で脳細胞の壊死が進んで障害もしくは脳死になってしまうんだそうです。
救急車の到着まで平均で8分かかるそうで、到着まで何もしなかったらもう「脳死」もしくは障害が残ることは確実です。
躊躇せずに、胸骨圧迫(心臓マッサージ)をすぐ始められるか、そこが重要なんだそうです。
止まっている心臓を「押す」ことで強制的に動かし、脳に血液を送ることが大切です。

普段から、AEDがどこにあるか把握しておくことも重要だそうです。
AEDは一般の人でも使用できる機器なので、医療に携わっていない方でも簡単で使用できるとのこと。
また、AED自体で患者さんの心臓の状態を把握して、電気ショックかけますので安心です。
AEDは、診断の結果、電気ショック不要ということになれば、ショックをかけません。
(心臓が全く動いていない場合はショックをかけないんだそうです)
その際は救急車が来るまで、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を続けるしかないそうです。

田舎や夜間だと、なかなかADEの手配難しいですよね。
ゲームセンター「あらし」や

セーラー・ジュピターが近所に住んでればキツーイ電撃一発お願いするんですけど。

もし無理であれば、人工呼吸はやらなくていいんだそうです。
左右の乳頭を結んだラインの中心を5cm程度沈むぐらいの力で、1分間に110回程度を休みなく実施することが大切なんだそうです。
あばら骨が折れてしまうんだそうですが、内臓には刺さらないので大丈夫だそうです。
新潟であった、高校の野球部のマネージャーが走ったあとに意識を失い、救急車で運ばれた件がありました。
まさしく心臓が痙攣をおこして、心肺停止状態だったのにもかからわず、「死戦期呼吸」と呼ばれる、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸を見て
「呼吸しているから大丈夫」と勝手に判断してしまい、心臓マッサージをせず脳死に至ってしまったんだそうです。
校内にはAEDもあったんだそうです。周りの人間で、一人でもちゃんと知識があれば助かったのに。
教官曰く
「しゃっくりのような呼吸は呼吸じゃない!」とのことでした。
胆に銘じておきます。
教官
「家族や親せき、友人を助けると思い、こういった現場に遭遇したら、躊躇なく救急蘇生法をやるように!」
熱い学科教習でした。
Posted at 2017/10/28 19:06:10 | |
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大型二種免許にチャレンジ | 日記