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SQUAREの愛車 [トヨタ オーリス]

パーツレビュー

2018年8月20日

BLITZ パワスロ (BPT08)  

評価:
4
不明 パワスロ (BPT08)
レスポンスとパワーを同時に制御 - パワーアップするスロットルコントローラー。それが BLITZ パワスロ。

マイオーリスのエンジンは 8NR-FTS 1,200cc ダウンサイジングターボエンジンを搭載しています。

ターボエンジンと言えば、ブーストアップコントローラーを取り付けることでパワーアップできることはある意味ターボエンジンの特権ですが、そこに登場したのがこのアイテムです。

このアイテムは視認性の高い VA 液晶を採用したコントローラー、スロコンユニット (BTSG2)、パワーユニット (BPC08 同等品)、車種別専用ハーネスの商品構成。

ちなみにスロコンユニット (BTSG2)、パワーユニット (BPC08) はおそらくですが、TOM's の電子スロットルコントローラ L.T.S.Ⅲ、ブーストUPパーツ POWER BOX の OEM 元と思われます。

---
【関連リンク】
・電子スロットルコントローラ L.T.S.Ⅲ
https://www.tomsracing.co.jp/sv/products/parts/details.php?mprID=402
※形がまんま。ちなみに2代目オーリス用は 22037-TS004 です。き、金額が…。

・ブーストUPパーツ POWER BOX
https://www.tomsracing.co.jp/sv/products/parts/details.php?mprID=403
※こちらも形がほとんど同じ。2代目オーリス 120T 用は 22205-TS002。

---
取り付けに必要な物は全て揃った車種別専用のパッケージとなっていて、比較的簡単にクルマのパワーアップをすることができるアイテムです。

このコードナンバー品だと、当初はオーリス 120T だけが対応だったようですが、現在は同じエンジンを採用した C-HR (当初は 4WD だけが 8NR-FTS でしたが、18年5月からは 2WD が追加。こちらでも使用できます。) にも対応。

将来的にはカローラスポーツも…かな? (パーツレビュー掲載時点では未確認、確認中?のようです。)

【2018/10/10 18:00追記】
9/25 更新分の BLITZ パワスロ 適合表にカローラスポーツが掲載されていました。
型式はオーリス / C-HR と同じ パワスロ:BPT08、パワコン:BPC08、スロコン:BTSG2、スマスロ:BSSG2 となっています。

(パワスロの適合表)
https://www.blitz.co.jp/new-product/power_thro.pdf
---

今回はかなり長~いパーツレビューになるのでこちらの【商品説明・機能編】とみんカラの再レビュー機能を使った【体感・感想編】と分けてレビューします。(だって、皆さんが注目するスロコンとパワコンのセット品ですからどうしても、どうしても長くなる…。お許しください。)

みんカラのカテゴリにはスロットルコントローラーとブーストコントローラーのカテゴリがあるのですが、メーカーが『パワーアップするスロットルコントローラー』とうたっているのでスロットルコントローラー側に登録することにしました。

私的には逆で、ブーストアップコントローラーにスロコンが付いた…っていうイメージなのですが。

だってスロコンよりもブーストアップコントローラー側の方が、単品の場合金額が高いからオマケなのはスロコンの方でしょ? そうでしょ? タラン、ラ~ン♪ By バンビちゃん?





… はっ、終わったらいかん! (^^;)

---
【商品説明・機能編】

○商品の説明書 (PDF) はこちら。
→ https://www.blitz.co.jp/support/manual/electonic/powerthro.pdf
※製品にはこれとは別に、取り付け説明書が付属します。


(キット内容と特長)
先の説明の通りスロットルコントローラーとブーストアップコントローラーをセットにした商品です。

スロットルコントローラー (スロコン) の詳細は後述しますが、前置きとしてざっくりと説明すると、アクセルに介入してそのフィーリングに変化をもたらすのがスロコン。

パワーアップユニット (パワコン) はエンジンのブースト圧などに介入してトルクと最高出力をアップさせるのがパワコン。

BLITZ としてもスロコンユニット・スロコン (BTSG2) とパワーユニット ・パワコン (BPC08) が別々に発売されていますが、これを専用構成にして、キット化したモノと思われます。

他社製品とちがうところはこの点で、スロコン、ブーストアップの双方のメーカーが異なる場合は当然として、他社の場合だと各装置が別々に車両のシステムに介入するのに対して2つの装置をハーネスで接続することにより協調動作としたことです。

また、同社の各アイテムを別々に買った場合でも別売のThro Con-Power Con接続ハーネス (14797) 3,240円を用いて接続することで『スマスロ専用ハーネス』に"似た動作"をさせることが可能になっています。

"似た動作"と表記したのは、メーカーの商品説明 Web サイトには『本製品 (別売ハーネス) を使用したThro ConとPower Conの連動機能は、Power Throとは異なります。』と書いてあります。しかし、どう異なるのかがよくわかりません。どうみても機能は同じにしか見えない。

---以下、Thro Con-Power Con接続ハーネスの説明から一部抜粋。

Thro ConとPower Conを接続し、それぞれの製品の機能を連動させることができるオプションハーネスです。

● Thro ConとPower Conを本ハーネスで接続することで、エンジン負荷に応じてアクセルレスポンスを制御する、Thro Conの「スマートモード(全5モード)」が使用可能になります。

● Thro Conのオプション設定を行うことで、アクセル開度によりPower Conの動作制御のON/OFFを行うことが可能になります。必要な場面のみをパワーアップするよう制御し、エンジンの負担を抑えることが可能になります。

--- 一部抜粋ここまで。
・互いを接続することでThro Con側にスマートモードが現れるようになる。…この部分はこの商品だと最初から使用できます。

・Thro Con 側のオプション設定でアクセル開度によりPower Con の動作制御の ON / OFF ができる。エコ、スポーツ、オート、そして新しく増えたスマートモードで連動する。…
これも、セット品なので最初から使用できます。

ただ、パワコン単品とセット品では物理的に配線が異なるようなので、このことを言いたいだけのような気がしますが…うむぅ。実際はどうなんだろう。

具体的には各装置単体購入の場合、当然ながら各装置ごとに電源を確保する必要がありますが、セット品の場合パワーユニット側の電源はスロコンのユニット側から供給されます。

そのため、パワーユニット側の配線はパワスロ専用配線になっていて (追加写真1) 単体動作ができません。

実は個人的に、このことに不便を感じていまして、スロコン介入なしのノーマル状態でパワーユニット…パワコン側のみ介入させたい…という点ができない?ぽくって。

スロコンのコントローラー / ディスプレイ側左には、ON / OFF スイッチがあり、スロコンを機能させないこと自体はできるのですが、このときのパワコンの状態が不明。

(2018/09/05 7:00 追記)
ここからは個人の見解ですが、このアイテムはスロコンのユニット部に常時電源を接続します。

スイッチをOFFでもコントローラー / ディスプレイ部は表示が何もされないものの、うっすら電源が入っているようです。

だったらスロコンだけ OFF 状態 (処理をスルーしていて) でパワコン側には電源が供給されデフォルト値でブーストアップされている?

そう思い、2018/09/04 BLITZ サポートセンターに電話して聞いたところ、3分ほど待たされて「配線図を追ってみましたが、電源を切るとパワコン側も切れます。」という回答でした。

--- 追記ここまで。

OFF の時も介入してくれたらいいのですが…。体感でわかるんじゃない?と言う話も出てきそうですが、いまいち街乗りだけだと判断が付きません。

ちなみにその逆でパワコン側を無効にしてスロコンのみにすることは設定またはノーマル戻しのコネクターを使用することで可能です。 (この辺が"パワーアップするスロットルコントローラー"のゆえんなのかも。)


(スロコンについてと導入の経緯)
昔のエンジンは細い針金を束ねたワイヤーでアクセルとエンジンがつながっており、それでアクセル制御を行っていましたが、昨今の自動車では、この部分を電気式にすることで細かく制御し燃費を改善。

また電子制御になったことでエンジンはもとより、トランスミッションなどの制御にも (おそらくですが) 使われていて、車両全体のシステム的な制御が可能になりました。

また電子制御になったことで、パソコンなんかと同じようにプログラムなどで味付けをできるようにもなった関係でクルマ自体の味付け…たとえば SPORT モードなどで関与できるようになりました。

しかし、逆にそのことがワイヤー時代と違いアクセルのリニア感を失う結果になりました。

車に詳しい人はこれが嫌らしいです。

でも電子式、コンピューター式になったのならばそれを逆手にそれらを好きなようにだませばいいじゃない?

そこで、現れたのがスロコン。

アクセルの電気信号に割り込むことでアクセル開度を『だます』わけですね。

例えば、ノーマル状態でアクセルを踏んだとき仮に5秒で 50km/h に加速して到達するのに 10 のうちの 5 まで踏み込んだ時としましょう。

「もうちょっと加速感が欲しい。短時間でその速度まで達してほしい。」

だったらアクセルを踏み込めばいいじゃないですか?

「いや、今の踏み込み量のままでもうすこしスムーズな加速…短時間で 50km/h になって欲しいんだよ~。」

そのスムーズな加速感が…たとえば 7 踏み込んだ時としましょう。

スムーズな加速までには 5 → 7 … 2 足りないですね。そこでスロコンで勝手に 2 を足すわけです。

「おおっ、いい感じ♪」

じゃあ、じゃあ、この 2 足すのを 5 にしたらどうなるの?

ドーン! by 喪黒福造 (^^;)

さらなる加速感が! 別の車になったみたい。

「逆に燃費を稼ぎたいんだけど…」

じゃあ、5 踏んだところを、3 に … 2 引いちゃいましょうか。

…これがスロコンの介入イメージです。(諸先輩方いいですか、これで。実際は数値では無くて%…比率で動いているようですが。)


スロコンを付けたことでスロコンが勝手にアクセルを踏み足したり、緩めたりしてくれてるんですね。

よくみんカラ内のスロコンのレビューを見ると、「クルマがパワーアップした。」とか見かけますけど、残念ながら『クルマはパワーアップなんかしてません。』

だって名前も「スロットルコントローラー」…スロットル (アクセル) をコントロールするものじゃないですか。

基本的なことなのですが、実はこの辺をしっかりと理解することで自分に必要なパーツなのか、どうなのか考えるきっかけになると思うのです。

私の場合、実はスロコンはいらないんじゃないかな~と昔から考えていました。ノーマルの加速感、踏み込みのフィーリングに満足してます。メーカー、開発者…プロが万人受けする感じに調節しているわけですし、それがその車の味ですから。

そもそも、足りなければ踏み足せばいいし、燃費改善したければふんわりと優しく踏めばいいのです。

人間スロコンです。 (えっ?)

そして 120T には SPORT モードがあり、スポーツ走行したいときはこれを使えば OK 。たまに使うけど、もてあましているぐらいなのでこれで十分です。

しかし、他の 120T 乗りの方と燃費を比べると、15~13km/L に対して私は 12~9km/L と極端に悪いんです。住んでいる土地、使用方法 (買い物? 通勤? サンデーカー?)、通勤の道のり、エアコンの使用状況など違いはあれど、そもそも、1,800cc の使用感で 1,500cc の燃費がこのエンジンの売りでは無かったか?

(職場で昼休みにエンジンかけっぱなしのエアコン付けっぱなしの休憩がマズイのですが。(^^;) )

これだと1,800cc の前車 WISH とそう大して変わらない。単純にハイオクになっただけ高くなってる。(T_T)

使い方がマズイのもありますが、一番マズイのはたぶん他の方と比べてアクセルの踏み込み量が多いのでは?と。

これはスポ根の強制ギブスならぬ、スロコンでアクセル開度を強制的に下げたら燃費改善につながるのでは?

そう考えて導入することにしました。

もちろん、モードを変えるとスポーツ走行を楽しめるのにも魅力を感じました。

スロコン機能では「エコモード」が5段階、「スポーツモード」が10段階、「オートモード」が5種類、「スマートモード」が5種類の合計25モードを標準搭載されています。(追加写真2、3、4の図:メーカー Web サイトより)

それぞれのモードがこんなにあるとすごく悩みますね。

それに、スイッチを最大24回も押すのは大変です。

そこで、設定には好きなモードを5つだけ選んで登録できるシンプルモードもあります。

また、エンジン始動時に自動でオン → 指定のモードから開始する設定もあります。※シンプルモードの時は1つめに設定したモードでオン。

ただしこの設定は要注意というか、ある意味危険な設定で、例えばでエンジンが始動→スポーツモードの SP10 で自動起動→発進したら車が飛び出した!…なんてことがありそうな設定なので要注意です。

各モードの詳細については、メーカーサイトに譲ります。→ https://www.blitz.co.jp/products/throcon/powerthro/powerthro_mode.html

(スロコンと標準搭載のクルーズコントロールの関係)
高速道路や流れの良いバイパスなどで重宝するのが自動でアクセル、スピードを調節してくれるクルーズコントロール。(以下クルコン)

これもアクセルの電子化…というより、クルマがコンピューター制御になったたまもので、坂道でスピードが落ちた、上がった、負荷が増えた → エンジンを吹かすか吹かさないかはコンピューターがその時の状況に応じて判断します。

しかしこれってスロコンとの相性や影響は?とよく言われますが、クルコンの配線はアクセルを経由していませんし、アクセルもクルコンのレバーを経由していません。

つまり2つは特立して別々にコンピューターに接続されています。

イメージとしてはコンピューターから見たらアクセルが2つある…というのは言い過ぎですがそういう感じです。

ということでクルコンはスロコンの影響を全く受けません。

走りもノーマルのままです。むしろ影響を受けるとしたら車の標準機能として存在する SPORT モードの方がかえって影響があると言えるかと思います。

ちなみに他社製で純正クルコンのレバーを流用して、クルーズコントロールを実現するスロコンがありますが、こちらは影響ありというか、純正とは動作のさせ方が異なり、スロコンのユニットがアクセル側の配線に割り込んで車を動かしている…人間の代わりに他社製スロコンがアクセルを踏んでいる信号を出し続けて走ることを実現しています。そのため他社製スロコンの仕様、機能、性能に依存します。

(クルコンスイッチがオンになったら車速監視。ブレーキを踏んだら解除。指定の速度でアクセル信号を出し続ける。)


(パワコンについてと導入の経緯)
スロコンの項目でお話しした通り、スロコン自体はそこまで強く欲しいとは思っていませんでしたがスロコンと比較した場合、逆にパワコンの方は導入してみたかったパーツです。

やっぱりブーストアップはターボ車の特権? パワー:11.5PS アップ (116 → 127.5)、トルク:19.6N・m アップ (185 → 204.6)。数字としては小さいかな?と思いますが確実に上がるのであれば、走りやすさの向上につながったり、走ることが更に楽しくなってくるのでは?とか、山道、ワインディングなどで走り抜ける間隔が気持ちよくなるのでは?など思いを馳せていました。

おおざっぱにトルクと出力について書いておくと、トルクは言い換えれば加速力を数値にしたものとして捉えてもまんざら外れていないかも知れません。

出力は「トルク×回転数」で、速度に関係する数値です。

トルクの数値が大きければ加速力、車が走ろうとする力があり、回転数と掛け合わせた出力が大きいほどスピードが出安くなります。

(参考) 最高出力と最大トルクはなにが違うのですか? -JAF Q&A
http://qa.jaf.or.jp/mechanism/engine/05.htm


話をもとして、この向上値を数値で見ると、
※数値はすべてネット値 (=車載時)

アリオン / プレミオ 3ZR-FAE 2,000cc N/A バルブマチックエンジンで、

152PS [112 kW] / 6,100rpm
193N・m[19.7 kgf・m] / 3,800rpm

出力は到底及ばないですが、トルクは追い越します。ただ 2,400cc のエスティマ (224N・m [22.8 kgf・m] / 4,000rpm) と比べるとそこまで無いですね。

ノーマルで 1,800cc 相当のトルクが、パワコンを使うことで 2,000cc 相当のトルクになったというイメージでしょうか。

次は参考値として同じオーリスで主なグレードのデータを出しますが、出力を比較してみると 1,800cc にはまだまた追いつかないですね。最高速アタックをしたらたぶん負けます。(カーブが多いサーキットなら有利?)、でも数値的には 1,500cc よりは良いようです。

・180S 2ZR-FXE 1,800cc N/A
143PS [105kW] / 6,200rpm
173N・m [17.6 kgf・m] / 4,000rpm
※RS だった場合エンジンは同じですがハイオク仕様なので若干数値が上がります。

・150X 1NZ-FE 1,500cc N/A
108PS [80kW] / 6,000rpm
136N・m [13.9 kgf・m] / 4,800rpm

ちなみにパワーアップ前の 120T は…

・120T 8NR-FTS 1,200cc ダウンサイジングターボ
116PS [85kW] / 5,200~5,600rpm
185N・m [18.9 kgf・m] / 1,500~4,000rpm
※ハイオク仕様

です。

数値的なモノはメーカー Web サイトに掲載されてます。

【POWER THRO / POWER CON DATA GALLERY】
https://www.blitz.co.jp/products/throcon/powerthro/powerthro_reference.html?powerthro=&maker=2&car=AURIS_NRE185H


つまり、トルク重視の車は加速が速い、瞬発力、短距離走に強い! カーブの多い道に強い?

そんなクルマに仕上がるって感じがします。

ただ、ずっと引っかかっていたのは、商品価格もそうですが、ウィキペディアのブーストアップの項目にありますように、やっぱりマージン幅がノーマルよりも狭くなる。言い方を悪く言えばエンジンが壊れやすくなるのでは?という心配はありました。

ただ、パーツもちゃんとしたメーカーが発売するモノですし、そもそも論として車両メーカーも安全のために大幅なマージンを確保するものでは? (確証はないですが…。)

壊れるまでのマージン幅が 100 あって、車両メーカーが 30 で留めていて、パーツメーカーが 50 だとしたらまだ 50 のマージンが幅残っている。だとしたら導入もアリかな…と。だいぶ悩みましたけど。

あとパワコンだけの導入との違いは、パワコンだけの場合、取付はエンジンルームだけで完結するお手軽取付なのですが、パワスロの場合、スロコンのユニット部との接続が必要なのでエンジンルーム側からの配線引き込みが発生します。

配線の長さは、3m。ユニットから白、黒の端子までは約50cm (約500mm)、残りが車両内部へ引き込む長さ 約2.5m (約2,500mm) です。

エンジンから白黒の端子までは計っていませんが、約30~50cm (約300~500mm) ぐらいはありそうでした。

また、パワスロの場合、動作するアクセル開度をスロコンのコントローラー側で設定を行うことで、アクセル開度によりパワコン側の動作制御の ON / OFF を行うことが可能です。(動画の43秒~55秒あたり)

ちなみにデフォルト値 (標準設定値) は 下限20~上限70%の範囲となってます。おそらくこの数値はパワコン単体の場合でもこの設定になっていて、それがいじれない…固定になっているだけと思われます。(それの裏付けとして、製品のパワーアップ前、後のグラフページは共通であるため間違いないと思います。)

そういう意味では TOM's 製品側も設定値は同じだろうと思われます。

まあ、せっかく弄ることができるので♪ ここを試しに弄ってみました。

下側と上側の開度は10%づつ個別に設定ができます。(ディスプレイの表示では 1 が 10%、2 が 20% という感じです。)

例えば、下側を 0%、10%、20%、30%…と言う感じです。上側も70%、80%…

そんな感じで試しにいじった数値は、

パターン①: 0~80%
パターン②:10~80%

の2種類を試してみました。

これだとすぐにブーストアップの介入が始まるから、パワーアップを実感できる♪…と思っていたのですが、どうもこれが原因なのか、CVT の動作がぎくしゃくすると言うか、0~30km/h ぐらいの低速走行 (徐行) 時にアクセル ON / OFF 時に小さなショックがあるんです。

CVT がギア比をどっちにしたらいいんかい!…みたいな。迷っているというか…。(あくまで想像です。)

この設定に限らず、他の設定もデフォルト値が一番しっくりくる感じがしています。しっかり調べてあるなって感じで安心です。逆に弄ってもマージンは取ってあると思いますので (たぶん) 壊れることもないと思っています。

あと、この数値を…

・0-A (0%~100%) にすれば全域でブーストアップ介入
・1-1 設定で介入無効 (=スロコン機能のみ有効)

に設定できます。

また、動画での説明があったようにコントローラー側のディスプレイにはブーストアップ介入時に "AUX" (auxiliary:オークス) 表示がされるので体感が難しいようなブーストアップでも状況把握ができて便利。この機能はとても助かります。


(オプション機能とオプションについて)
付属の配線をお好みでリバース信号と接続することで後退時に機能を無効にする (=一時的にノーマル復帰) することができます。

また、別売のTHRO CON SCSハーネス (14800) 2,160円をSPORTモードやアイドリングストップオフスイッチの配線に割り込むことでエンジン始動時からこれらを有効にすることができる配線もあります。(私は同等機能品を既に付けていますので、今回は付けていません。)

あと、別売の Thro Con スクランブルスイッチ (14799) 2,700円 を接続するとスクランブルモードに移行する事ができます。

具体的には スポーツモード の 10 よりも更に上のモードで緊急回避時に押す…って感じです。スロコンが OFF 状態でも ON に切り替わりすぐに使えるとのこと。

デフォルトでは、押すと30秒だけそのモードになり、ディスプレイでカウントダウンが始まりますが、時間の設定は変更でき、30秒、180秒 (3分)、常時です。

解除は動作中・カウントダウン中にスクランブルスイッチを押すかコントローラー側のスイッチを押すと解除。

(残念だったこと・工夫したこと・気がついたこととか)


パワコン側は通常エンジンルーム内に設置し生えている電線をエンジンルームから車内へ引き込みスロコンのユニット部と接続するのが通常の設置方法なのですが、パワコンを高熱になりやすいエンジンルームに、しかもしっかりとした設置場所が無いところに両面テープや結束バンドで設置することがどうもしっくりこなくて、どうにかならないモノか…と考えていました。

商品を眺めていると…「あれ、このコネクター。どっかで見たことあるぞ。もし入手することができたらそれを買って自作の延長ハーネスを作成したら車内に設置できるのでは?」と思い出して、探したところ合致するコネクターを見つけ出すことができました。

・細線用4Pコネクター
https://www.led-paradise.com/product/2270

そこで自分で細線を4本の2セット、計8本準備しエンジンルーム側から車内へ引き込み。

ターミナル (端子) を付けてコネクターに間違いないように差し込んだら完成。

接続して無事に動作することができました。



装着後、しばらくして異音が発生していることに気がつきました。

詳細は後述の関連ブログに譲りますが、最初は配線関係が音を出していると思っていたところ、なんとスイッチのボタンが動いて音がしていることがわかりました。(追加写真12)

そこで本来であれば初期不良交換などメーカーに頼るべきところかも知れませんが機能的には問題無かったため対策を施して異音解決としました。(追加写真13)

昔からある信頼していたメーカーだけに残念です。できることならば今後の改善として対応していただけたらと思います。


OEM 先である TOM's 製品を含めてですが、付属ハーネスのエンジン側取付時にコネクターが固いという記事をよく見かけましたので覚悟をしていたのですが、私の作業の時はカチッと音までして普通に取付ができてしまいました。

また説明書には「固い場合はドライヤーなどで温めてから作業をおこなってください。」的なことが書いてあります。

もしかすると、取付の季節が真夏の、しかも今年は記録的な猛暑だった影響もありすんなりといけたのかも知れません。


BLITZ 及び TOM's 製品のブーストアップパーツの数値 (グラフ) が 2,000回転以上から始まる…というのは、もしかするとちょうど 2,000回転になるあたりのアクセル開度が 20% でブーストアップ開始がその設定になっているからでは?と考えました。情報・確証はありませんが、どうなんでしょうか?


…と、まあ【商品説明・機能編】として、ひととおり使用感とか書いてみました。

引き続き【体感・感想編】( https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/9391294/parts.aspx ) をどうぞ。

価格は消費税込 (8%) の価格です。

【関連ブログ】
・夏休みの宿題 ~ 夏のマイオーリス・カスタマイズ完了! (たぶん) - その3 - 2018年08月04日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/41797515/

・夏休みの宿題 ~ 夏のマイオーリス・カスタマイズ完了! ~ 番外編・異音退治 - 2018年08月19日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/41852381/

(オ-530)

関連情報URL:https://www.blitz.co.jp/products/throcon/powerthro.html

関連動画:https://youtu.be/U84nIwuc3h4
購入価格51,529 円
入手ルートネットショッピング(Amazon)
関連フォトアルバムURLhttps://minkara.carview.co.jp/userid/381088/album/596803/
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