
RB1オデッセイの車検が近付いたのは
以前ブログで書いた通りです。
いよいよ残り2ヶ月を切ることになり、継続車検を受けるのか、廃車にするのかを本気で判断しなければならない時期が近づいてきました。
基本的には好調なRB1なのですが、元々多走行な上に前回車検からも3万キロ以上を走って37万キロを超えており、流石にこの走行距離ともなると車検も素通しで…というわけにもいかず、車検の受検までに修理が必要だと思われる不具合、また今後最低2年程乗るに当たり、予防整備として手を入れた方が良いと思われる部分が何点かあります。
①リヤ左の足回り異音
おそらくスタビライザーリンクかと思います。右側スタビリンクは交換履歴がありますが左側スタビリンクは交換履歴が無い。コトコトと小さな音ではありますが、乗るたびに気になります。これは直さないと車検NGだと思います。
②ライトが暗い
ジャンク品のヘッドライトユニットに交換し、黄ばみや曇りは解消したものの、やはりライトが暗い気がします。光量を測っていないのでなんとも言えませんが、バラストやバーナーが経年劣化を起こして暗くなっている可能性もあるので、受検前に一度光量を測り、もし光量が不足しているようであれば何らかの対策が必要かも知れません。
③カムカバーからのオイルの滲み
とりあえず現状は少し湿っているくらいで、漏れと言える状態までは行っていないので大丈夫だとは思うのですが。
直接車検の合否に関係するものは以上3点くらいでしょうか。次に、予防整備項目。
④冷間始動時の耳障りな唸り音
パワーステアリングポンプからの異音のようです。寒い時期にはほとんど気にならなかったのものが、気温が上がってきたここ最近になって、主に冷間時限定で唸り音が目立つようになってきました。ここも37万キロ無交換の部分なので、今後最低でも2年の使用を念頭に置くなら交換しておいた方が良いでしょう。
⑤ショックアブソーバーのへたり
特にリヤ側のへたりが顕著。一人で一般道を走る分にはさほど問題を感じないのですが、定員乗車で高速道路のコーナーでギャップを越えると車体の収束が悪く挙動が不安定になる。操安性に関わる部分だけに交換しておきたい。
⑥Aピラー上端付近からの雨漏り疑い
現状ではルーフライニング運転席側だけがしっとりする程度ですが、RB1オデッセイの持病とも言える症状らしく、ルーフモール付近の溶接部のコーキングの経年劣化が原因のようです。これも対処を考えた方が良さそうです。
⑦ナビのブラックアウト
ナビだけでなく、オーディオも時計も、そしてバックカメラまでもが道連れに死亡。まぁこれはヤフオクで中古品を購入して自分で交換も可能でしょうし、無ければ無いでどうしても困るわけでもないからまぁいいです。
これらの修理費用を概算してみると(いずれも工賃込み)
①スタビリンク交換…1万円程度?
②ヘッドライト照度対策…2万円程度?
③カムカバーオイル滲み修理…2万円程度?
④パワステポンプ交換(リビルト品)… 5万円程度?
⑤ショックアブソーバー交換(社外リプレイス品)…7万円程度?
⑥雨漏り疑惑…原因調査と修理で5万円程度?
⑦ナビ交換(ヤフオク中古品)…1万円程度?
といったところでしょうか。
しめて23万円。これにユーザー車検で通した場合の自賠責保険と重量税(約7万円)を加えると合計30万円。
さらに懸念事項の範囲を挙げると、やはり37万キロ無交換のオルターネーター、セル、ウォーターポンプ、テンショナーの交換をどうするか。リビルト品を使い15万程度と仮定すると、45万円。他にもタペットの打音もなんとかしたいしエアコンも予防的に…というレベルまで求めると50万を超えてきそうです。これだけの費用をRB1に掛けるか否か?
前回のブログでも記した通り、最近の我が家の状況ではこの手の多人数乗車可能なミニバンの必要性が案外高いです。普通、ミニバンといえば子育て期の必需品というイメージですが、私的には子供たちが小さかった頃にはセダンでなんの不便を感じることありませんでした。むしろ両家共に親が高齢になり足腰が弱り、クルマを出す機会が増えた今の方がその必要性は増したように感じます。この状況を鑑みるとRB1を廃車にするのであれば代替が欲しい。
そこでコスパ重視で車検費用+α、諸費用込み予算50万円で狙える6人乗り格安中古車の検討にも入ります。前にブログで書いたように、第一候補は乗り味が好みなRB3オデッセイ。レギュラー仕様の標準グレード希望(KV36に加えハイオク仕様2台持ちは厳しいw)。良い個体が予算内で見つかれば良いに越したことはないのですが、予算が予算だけに選り好みも出来ません。プレマシー、ストリーム、アイシス、エスティマ辺りにも検索範囲を広げます。
とはいえ…この価格帯だと走行距離こそ7万キロ以下の比較的少ないものが選べるものの、実車を見ると年式が古いこともあり程度はそれなりなモノが多い(当然です)。走行距離に比例するボディやパワートレイン、足回りのヘタりは距離浅個体への乗換えで改善できるかもしれませんが、電装系のトラブルや雨漏りの可能性といった経過年数が主因となる問題は、現在所有のRB1と同じように発生する可能性も大きい。限られた予算の格安中古車で無理を言っても始まらないことは承知していますが、こんな事考えながら実車見てるとイマイチ購入意欲も盛り上がらない。。
これなら30万円くらい費用を掛けて前述の不具合のうち緊急性の高そうな①~⑦の不具合だけを修理してRB1に乗り続け、その他のトラブルは発生の都度対処する運用でもいいんじゃない?という気持ちに傾いたりもしてきます。
そこで乗換に当たっての条件を、予算内で我が家のKV36と同程度の良好なコンディション、かつ希望のカラー(白かシルバー)という中古車が見つかれば乗り換えを考えようと、敢えて購入のハードルを上げてみました。因みにKV36は購入時13年間ワンオーナーで、完全な車庫保管の低走行車。そんな個体が出てくるはずがない。そう思いながらRB1の修理手配を進めようとした、まさにその矢先のことでした。このクルマが出てきたのは。←フラグw
その日、何気なくカーセンサーで新着中古車のチェックをしていたとき、目に留まった一台のRB3オデッセイ。
2009年式Mグレードの白。走行距離は2万キロ。車検残1年、価格は49万円。下回りの写真を見ると驚くほど綺麗。
ただ問題は販売店。以前、ビッグモーターが不正問題で世間を賑わせていた時期に、「ここもちょっとね…」と巷で名前があがることもあった某大手販売店の販売車輛だったのです。普段であれば、あまり選択肢に入らないお店です。とはいえ、自宅から近い店舗だったこともあり、噂だけで選択肢を狭くするのもナンセンスだし、見に行くだけならタダだからと、軽い気持ちで実車確認に向かいました。そして、実車を目の当たりにした瞬間、すぐ分かりました。
まさかのKV36と同じパターンだと。。
塗装の状態、ヘッドライトの劣化具合、無塗装樹脂、ゴム部品の劣化具合、下回りやエンジンルーム内の状態、ドア開口部の汚れ、そして内装のコンディション、匂い。どれをとってもKV36の時と同じく車庫保管されていた車両の特徴そのものでした。但し一部に雑な傷の補修跡や、被った埃を乾いた雑巾で掃ったであろうヘアスクラッチが散見されるなどKV36ほど過保護に扱われてはいないようでしたが、それを差し引いても年式不相応に程度良好。
整備手帳を確認させてもらったところ、東京都内の古美術商の法人名義ワンオーナー。住所を調べてみると、ビルの機械式駐車場に保管されていたようです。メンテ履歴に関しては、低走行にも関わらず6ヶ月毎の点検を欠かさず受けていたPV36やKV36ほどの過保護っぷりではありませんでしたが、15年分の12か月点検の記録簿は全て揃っており、全てがホンダディーラーにて実施。車輛の状態、点検管理状態ともにほぼ文句のつけようのない個体でした。
もちろん、低年式・低走行車には、想定外の劣化リスクがあることは承知しています。しかし、このこの個体はマメに点検を受けてきたことが記録に残っており、そして何よりも車庫保管だったおかげで、懸念である雨漏り問題やライトをはじめとした樹脂部品の劣化といった点において、通常使用されてきた個体よりも有利と思われます。
その日は見積もりだけ貰い帰宅、翌日妻を連れ再訪。妻もコンディションの良さに驚いていた様子でした。RB1の車検で必要なコストとこの個体への乗り換えで発生するコストを説明したところ、妻も同意してくれたので購入を決定。
そして商談。巷での評判もあるだけにどうなるか、多少不安もありました。再度貰った見積もりで有償オプションが全部盛りになっていたものの「不要なものは言って頂ければ外します」と事前に店員さんから説明はありました。実際、不要なオプションを伝えると素直に削ってくれたので、最終的に残ったオプションはETCセットアップの3,300円のみ(笑)。諸費用に関してもディーラーと同程度で、予算は多少オーバーしたものの納得できる金額に収まりました。
因みに37万キロのRB1は、いつもお世話になっている買取屋に売却。支払済の自動車税の還付やリサイクル料金も込みの金額ではありますが二桁万円に乗せてもらえたので、めでたく予算内に納めることができましたw
こうして、RB1オデッセイからRB3オデッセイへの乗り換えが決まりました。譲り受けてから8ヶ月、距離にして13,500kmと短い付き合いではありましたが、元々の経緯からして色々思い入れのあるRB1。別れは少し寂しくも感じます。
37万キロ走ったオデッセイが果たしてどこまで走り続けられるのか、というのもみんカラ的には面白いネタではあったのですが、家族を乗せる実用車として使う以上、最低限の安心感が欲しかったこと、費用対効果のメリットが大きそうだったこと、何よりRB3も程度の良いタマ数が減ってきている現在、今回のこの個体を逃したらもう希望の個体には出会ないかも?との思いが勝って乗換に至りました。今のところはこれが最善の選択だったと思っています。
契約から納車までは車庫証明の取得も含めて約2週間。ちなみに希望ナンバーは申請しなかったのですが、何の偶然か納車されたRB3のナンバーは以前所有していたPV36とひらがな以外の全てがそっくり同じ番号でしたw
納車時にはスチールホイールにフルキャップ、タイヤはバリ山ではあるものの10年落ちのBS ECOPIa EX20RVを履いている状態でした。走り出すと何かゴロゴロ感があるし音も五月蠅い気がします。室内保管で程度が良いとはいえど流石に10年落ちのタイヤを使うには少々抵抗があったので、RB1に履かせていたRB3純正(ややこしいw)アルミ+3年落ち7分山のGOODYEAR EfficientGrip RVF02のセットに交換したのですが…履き替えたらとても静かになりました。何シテルで挙げたRB1の黒鉄チン姿はRB3のECOPIaを履かせたものだったのですが、こちらは明らかに五月蠅くなりました。元々ECOPIaというタイヤ自体が五月蠅いのか、駐車状態が長かったのでゴロゴロ感があるのか?10年落ちだから五月蠅いのか?理由は不明ですが明らかに静かになったのは確かなので暫くコレで行きます。
コンディション確認も兼ねていつもの場所にドライブにも行きましたが、やはり距離浅だけあって、車体も足回りもパワートレーンも緩さとかガタ感を感じることがまったくなく、ほぼほぼ新車に乗ってる感覚。RB1からRB3に世代が新しくなって改良された部分も早速数多く実感できています。両車を比べるとRB3は着座位置やステアリングの角度等がより乗用車風になったことに加え、ステアリングのテレスコピック機能も備わった為、ドラポジがしっくり決まるようになりました。あとはピラーが細くなったことによる視界の良さがとても印象的です。あとヘッドライト、RB1もRB3も似たようなHIDユニットですが、RB3のライトめっちゃ明るいです。やはりRB1のライトは経年劣化で暗くなっていたんですね。
車検証上ではRB3はRB1に比べ20kg軽い(1610kg:1630kg)のですが、実際に走り出すとRB3はそれ以上に軽い感覚。動き出しの印象だけでなくコーナーのターンインなどRB3は挙動の全てが軽い感じ。また前述の通りRB1のタイヤを流用しているわけですが、RB3ではタイヤの横グリップがやや不足している感を受ける事が多いです。RB1ではあまり感じなかったのですが、RB3はそれだけ自然にコーナーの進入スピードが上がっているのかもしれません。
但しパワーステアリングの感覚はRB1の油圧式の方が好みだったかなぁ。RB3のEPSも悪くないんですが。
エンジン形式は同じK24Aですがエンジン音やトルクの出方もかなり印象が違う感じで低回転域からトルクフル。RB1までのバルブ休止切替型VTECからRB3ではバルブタイミング+リフト切替式VTECに変更になっているようで、それが関係しているのか分かりませんが4,500rpmを超えた辺りからVTEC特有のカムに乗った感じのアノ音がほんのりと楽しめるのが、昔のスポーツVTECを知る身としてはちょっとだけ嬉しいポイントです(全然速くはないんですがw)
ということで今更RB3の乗り味に感心している状態なのですが、とりあえずこのコンディションならば数年間は問題無く乗る事が出来るでしょう。自動車税の高さは辛いモノがありますが、大事に乗ってミニバンが必要な期間を乗り切りたいと思います。とりあえずは、短い保証期間(3ヶ月または3,000キロ)の間に、初期トラブルが出てくれますように。