先日3月6日は36の日w
そんな36の日、PV36とお別れをし、KV36に乗り換える事になりました。
経緯をお話ししますと…PV36も中古で購入以来5年半で8.6万kmを走行、オドメーターは11万kmを超え疲労が顕著になってきました。
特に感じるのは足回りのへたり。荒れた路面での挙動の収束が悪くなり、乗り心地的にちょっとしんどいなと感じるようになるレベルになってきたこと、荒れた路面で足回りからギシギシコトコトといった音が気になるようになってきました。
現状でも快適性が多少損なわれただけで、全くもって走行に支障はないのですが、7月には15年目の車検。ただ乗るだけでなく、V36の乗り味を保って気持ち良く乗り続ける為には、そろそろ各部のリフレッシュが必要となってきたような感じです。そこで劣化が気になっている部分のリフレッシュ予想費用をリストアップすると…
①乗り心地の悪化、異音…ショックアブソーバー及びスタビ関係のブッシュ類のリフレッシュ(10万円前後?)
②エンジン始動でチャリチャリ音、エアコンONでキリキリ音…テンショナー及び電動ファンモーター交換(10万前後?)
③アイドリング及び街乗りでの騒音及び振動の増加…エンジンマウントブッシュ類交換(7~8万円前後?)
④ダッシュボードの複数個所からのひび割れの進行…ダッシュボード交換(10万前後?)
⑤その他油脂類、消耗品類交換(5万前後?)
以上を全部リフレッシュすると、ざっと40万円強。車検費用を合わせると50万程度の金額となってきます。流石にいきなり50万円は辛いので、とりあえず走行に支障のない③と④は見送り、最低限の①、②、⑤辺りを実施したとして車検費混みで30万円程度。とりあえずまずは手始めにこの辺りからリフレッシュをしてみようかと考えていました。
その一方で、それだけの出費するならと乗換え等の選択肢についても色々と考えていました。乗換えとなった場合何に乗り換えるか?国産車、外車数車種が候補にあがりました。幸いな事にここ何年か、仕事柄、新旧国産外車問わず色々なクルマに乗る機会があった訳ですが、それだけ色々なクルマに乗ってみても、それぞれの長所は認めつつV36の乗り味が捨てがたいという気持ちが変わることはなく、乗換えをするのであれば現V36→程度の良いV36への乗換えの方向で検討することにしました。後期型の370はセダン、クーペ共に結構しますが、前期~中期V36系(特にセダン)は結構底値に近付いていて結構お手軽価格だったりするんですよね。
とはいえ、V36系スカイラインも生産終了以来、最も新しい個体でも8年が経過。距離浅の物件はそこそこあれど、大抵の個体においては内外装の程度で納得出来るものがなかなか見つからない状況。それならばと7月の車検に向けて、PV36のリフレッシュ計画を具体的に立てようかと考えていた矢先に見つけたのがこの個体。
初度登録2009年1月中期型KV36、370GTタイプS(4WAS装着車)、ワンオーナー、走行3万km、日産ディーラー物件。中古車情報サイトのでの写真を見てなかなか良さげな個体だと感じ、販売店も行ける範囲だったので、とりあえずは冷やかしで現車確認に行ったのですが…その程度の良さに驚かされました。
13年落ちの大古車とは思えないコンディション。V36のお約束の内外装の劣化ポイントが悉く綺麗。内装に関しては使用感が無いだけでなく新車の匂いまで漂っています。外装の状態も、スクラッチ傷もなければ水垢も艶引けもない。しかもドアの内側やトランクの排水溝、カウルトップ部もめっちゃ綺麗。仕事柄ここ何年かで数百台の中古車と接してきましたが、ここまで綺麗な中古車は見たことないです。感覚的にはほぼ新車といった感じ。完全車庫保管だったのでしょうね。因みに9年目の車検までの走行距離は8,300km(年間平均900km 笑)とほぼ寝かされ続け、10年目辺りから年間平均6,000kmくらいの普通の使い方をするようになったという事が記録簿から分かりましたw
勿論下回りの状態も綺麗、機関に関しても3万kmの過少走行車ではありますが、半年毎の定期点検はきっちり受けていた事が記録簿から分かる素性のしっかりした個体。内外装、機関、使用履歴。いずれもこれだけきちんとした状態の個体はなかなか出てこないと思います。4WAS装着車という点はちょっとだけ引っかかりましたが、今まで非装着車に乗ってきたので装着車に乗ってみて違いを感じてみるのも良いかも知れないです。
しかもV36の前期~中期自体が底値状態なので、距離浅だろうと過走行だろうと、傷が多かろうと極上だろうと、30~40万程度しか変わらない。中期KV36は前期PV36よりほんの少し高いですが、それでも10万円程度の差。因みに5年前に買ったPV36は当時既に二桁万円でしたが、今回のKV36はそのPV36よりも安いお手軽価格のクルマでした。
この時点で既に相当に心は傾いていたのですが、さらに11万km走行したPV36に予想した以上の買取金額が付き、追金が当初の車検+リフレッシュ費用①~⑤+α程度に落ち着いたことも後押しして、乗り換えを決めるに至りました。
ガソリン価格も暴騰しているこのご時世、ダウンサイジングならぬアップサイジング。しかも見た目が殆ど変わらない前期→中期への乗り換えと、他人から見たら意味の分からない乗換えとなりましたが、V36の乗り味とキャラクターが非常に気に入っていること、仕様の向上(VVEL化、7A/T化)、日産ディーラー保証の付与(2年間距離無制限)、新車に近い内外装の個体を手に入れられた事を考えると、個人的には非常に満足できる買い物でした。
乗ってみての感想は…とにかくクルマがしっかりしている。きちんと足はダンピングが効いていて動きは素早く収束するし、乗り心地はフラットだし、エンジンは静かだし振動は少ないし。やはりPV36に乗り続けるのであれば、ショックアブソーバーの交換は必須だったんだなぁと実感すると共に、エンジンマウントもやはり結構へたっていたんだろうなぁと実感。でもPV36は2万4千kmで乗り始めた時から五月蠅かったような記憶もあるのですが。。
まだちょっとしか乗っていませんが、内装などで前期と中期で結構細かい違いが見受けられたり、乗り味についてもVVEL化したエンジンと7ATはもとより、それ以外、足回りなどのセッティングに関しても前期350と中期370ではキャラクターに結構な違いを感じていて(4WASの有無やタイヤの銘柄の違いも大きいかも?)同じV36同士の乗り換えにもかかわらず何だか新鮮な感じを受けています。この辺の両車の比較はそのうちブログにでも出来ればと思います。
環境の面から見れば、不必要に排気量の大きいこの手のクルマはこのご時世、時代錯誤も甚だしいと言われそうなではありますが、VQ系のエンジン搭載車も騒音規制の関係で夏頃までには生産終了と言われている今、日産の高回転型大排気量NAの進化の最後の終着点であるVQ37VHRに乗っておくのも面白いかもしれません。前車PV36との違いなどを比べて楽しみながら、時代遅れとなりつつあるKV36を大事に楽しんで行けたらいいなと考えています。
Posted at 2022/03/08 22:29:03 | |
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スカイライン | 日記