
年末に追突事故の被害に遭ってしまったV36。
事故から20日経ち、年も明けたところでやっとこさ代車の手配が出来たので、仕事始めの6日から修理の為に入院をさせました。
内部の損傷がちょっと心配でしたが、結果的にはリヤパネルには被害は至っておらず、バンパーフェイシアとリテーナ、ブラケット類の交換だけで済んだようです。修理期間は約10日間。一度は納車になったものの、ブラケットの嵌合不良でバンパー上面が歪み再度即入院なんていう騒ぎもありましたが、修正の上無事に帰ってきましたw
ウチのV36、写真では目立たないのですが元々中古で買った時からリヤバンパーには前オーナーがつけたエグレ傷や、ナンバー横右側にあった何かに当てたと思わしき長い押されシワ、トランクに荷物を載せる時についたと思わしき線キズなどが結構あって、いつか綺麗にしたいんだけどこんな小傷だけでバンパー交換するのも勿体ないしなぁ~…なんて考えて悩んでいました。そんな中の今回の事故。事故は嫌ですが、保険修理でバンパーも新品になってすっきりツルピカ。元より綺麗になって帰ってきてくれたので超嬉しいです。リヤパネルに損傷も無かったことですし、ここは素直にラッキーと喜んでおきましょうww
今回代車に保険屋さんがレンタカーを手配してくれたのですが、その車はV37スカイラインでした。
実はV36の後継となるV37スカイラインには結構興味があるんですよね。マイナーチェンジ後のプロパイロット2.0搭載のハイブリッド350GT-SPには横浜にある日産グローバル本社で高速試乗させて貰ったりもしています。
その時には、凄くしっかりした車体、対応区間では手放し運転が可能な上、従来のプロパイロットとはスムーズさが段違いのDASと連携されたプロパイロット2.0などは体感することはできたのですが、いかんせん高速主体の40kmほどの短距離試乗だったので、正直クルマ自体の印象についてはあまり良くわからず。
なので自分の使用環境でちょっと長い距離を走らせてみたいと思っていたので、代車もV37だったのは渡りに船です。毎日の通勤+ワインディングでのプチツーなども含めて1,000km程走らせてみました。
代車としてやってきたV37は2014年式の200GTtタイプP。ダイムラー製の274930という型式の2リッター直噴ターボエンジンを積んだ初期型のZV37という型式の車でした。最初期型なのでDASは非装着。フーガなどと同じ電動油圧パワステの装着車でした。
乗ってみての第一印象は車体の剛性感の高さ。V36の車体もしっかりしてるなぁと思っていたのですが、V37はさらに輪をかけて硬い印象。足の動きや足回りの支持剛性感も含めて、ラグジュアリー仕様のタイプPなのにも関わらずソリッド感が半端なかったです。ただリヤシートの乗り心地はコレ、結構辛いかな。。でもV36のリヤサスで感じたバネ下が重い感じというかユサユサと揺さぶられる感じは無くなっていて動きは良くなっているみたいです。
あと一つ驚いたのは、ヨーの立ち上がりの鋭さ。直4エンジン仕様とはいえウチのV36と前後重量配分はほぼ同じな上に車重自体80kgも重くて、タイヤも225/55R17なんていうハイトの高いタイヤを履いているにも関わらず、タイヤの撓む感じも無くひょいひょいとノーズが入る感じ。Rのキツいコーナーで回り込んでいくと、リヤサスが旋回を助けるように巻き込む感触もあったので、リヤサスのジオメトリーはV36とは違うのかも知れません。ステアリングギアレシオ自体も結構クイックな感覚なので、車重を感じさせない軽快さがあります。
色々と物議を醸し、つい先日のマイナーチェンジではカタログ落ちをしてしまった2リッターの直噴ターボエンジンは。確かに低回転域のエンジン音は外で聞いていても中で聞いていてもディーゼル車のようでした。ただ3000rpmあたりから上では結構イイ音がするんですよね。発進の一瞬こそ、過給の立ち上がりの遅れを感じますが、走り出してしまえばどこからでもトルクフルに加速してくれる印象で、なかなか快適です。少なくとも高速道路を常識的なスピードで流す程度ならば不足は感じないようです。とはいえやはり上は伸びないですけどね。。
燃費は通勤の渋滞でも9km/ℓ後半から長距離では14km/ℓくらい。同じ状況だとV36の3.5では6km/ℓから10km/ℓといったところなので、ココは素直に羨ましいです。。
V36と多少路線は違いますが、スタイルは結構好みですし内装の仕上げなどもかなり進化、電子装備や安全装備も進化。高級っぽくなったとはいえ、走りはスポーティーで、やはりクラウン等とは全く違うキャラクターで、スカイラインという名前に相応しいのは間違いないです。
反面、この電動油圧パワステ仕様でもV36に比べると接地感はかなり希薄な印象で、接地感薄い+ヨーの立ち上がりが早いステアリング+曲がりを重視したジオメトリー+重い車重が組み合わされると、ペースを上げていくと結構コワいものがあるのも確かです。この接地感は希薄なんだけど曲がりたがる操縦性には最後まで慣れることが出来ませんでした。。。平たく言うとデジタル的な操舵感といいますか、大きなRのコーナーだとイメージ通りに綺麗にラインを辿れない、小さいRのコーナーではパキパキとクイックに曲がってくれるんですが、タイヤの限界が探り辛く車重を考えると安心して曲がれない。。これは自分の車として乗ったら慣れるのかな?
V37のハイブリッドを試乗した時にも操舵感覚が希薄かな?という印象はあったのですが、一番フツーな仕様の200GTtでも同じように感じるということは、これはV37のキャラクターとして日産が意図的に味付けをしたものなのかも知れません。日産はV37は快適なスマートな次世代の高級スポーティーサルーンとして進化させたかったのでしょう。その答えがこの操縦性なのかと。
で、そんな体験をした後で戻ってきたV36に乗ってみると…すっごい古臭いww
しっかりしていると感じていたボディもV37に比べると柔さを感じる。それにV37より80kgも軽いはずなのに何故か重く感じる。内装などの高級感やナビやオーディオなどの快適装備は比べるまでもないww
でも…乗って落ち着くのはV36の方なんですよね。私がV36で好きな部分って、人を乗せて快適に走れるけど速いというのに加えて、接地感、操舵感が実感できる操縦性があるという点なんですよね。何というか、ゴワゴワしてていて軽快ではないんだけど路面感覚を伝えてきて運転する実感があるっていうキャラクター。異論はあるかも知れませんが、昔乗ったことがある車の中ではR32のタイプMとかこんな感じだったなぁと個人的には思っているんです。
自動車としてV37がV36より進化しているっていうのは間違いなくて、色々と惹かれる所が多いのも確かなんです。でも今V37に乗り換えちゃうと後悔をするような気もします。
もうちょっとの間、この旧態依然風になってしまった乗り味を楽しみながらV36を走らせてみようかなと思いました。
っていうか車買い替える余裕なんて全く無いんですけどねww
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スカイライン | 日記
Posted at
2020/01/22 22:43:28