
今日はディーラーに車検終了したアコードを取りに行ってきました。
今回は特に何かあるわけでもなく、交換部品はエアクリーナーとエアコンフィルターとワイパー位。あとはクラッチの異音でクラッチマスターシリンダーASSYの交換位で帰ってきました。
まぁ一回目の車検なら、こんなものだと思います。一応今後の事も考え、車検マモルに加入しておきました。
そんな訳で代車のインサイト生活も終了です。一週間のあいだ、通勤に、その他ドライブにと600km程乗り回してしまいました。
第一印象的には『静か、意外にスポーティーな乗り味、その他は普通の乗用車』といった印象を受けたこの車、これだけ距離を乗ると、数十分の試乗では見えないような色々な部分が見えてきました。
加速性能
第一印象から結構力強く感じましたが、充分力強い加速をしてくれると思います。あくまでエンジンが主役のホンダらしく、高回転まで気持ちよく吹けてくれたのは意外でした。但し高速巡航時に上り勾配があると車速維持に多少神経を使うことがありました。
その他では始動直後の冷間時の発進時や低速走行時にギクシャク感を感じたことがありました。
アイドリングストップのタイミングは適切で、結構頻繁にエンジンを止めてくれるのですが、再始動時の振動がやや大き目で、渋滞が続く通勤路などにおいてやや煩わしく感じることがありました。この辺はトヨタのハイブリッドの方が制御は上手だった気がします。
静粛性
静かです。この点はアコードも上回るかも知れません。負荷が大きくなってエンジン回転数が高まっても、音質自体があまり耳障りでないせいか、あまり気になりません。
乗り心地
個人的には一番難点と感じた部分です。硬い・・・というよりストローク感が無い。新しい舗装の綺麗な路面でも、常に細かく揺すられている印象があります。特にリヤは突き上げが大きく、ピッチング方向の動きは結構出ます。夜走っていると、やけにヘッドライトの光軸が上下に揺れています。ドライバーでもこれだけ揺すられ感を感じるということは、リヤシートは結構しんどい乗り心地なのではないかと予測されます。ただ、大きい入力に対しては、底付きするようなこともなくダンピングは充分なように感じました。
操縦性
第一印象ではキレが良くてキビキビしたハンドリングに感じましたが・・・。確かにタイヤの割に限界は高いです。急な下り勾配でブレーキを入れながらステアリングを切り込むなんていう結構厳しい操作をしても危なっかしい挙動には陥らず、終始安定していました。ただ、足のストローク感があまり無いんですよね。タイヤのグリップだけで曲がっている印象を受けました。それと時速30キロ辺りから、パワステの中立付近の切り始めの部分だけに妙に重くて粘っこい感触がありました。据え切りや、極低速時には感じなかった感触なので恐らくはパワステの制御なのでしょうが、その付近を通り越すと、足がストロークしないまま急にタイヤのグリップだけで舵が効いてヨーが立ち上がるような印象を受けました。このような特性が原因なのか、舵角の少ない首都高とかの中速~高速コーナーを曲がるときに何となくラインが保持し辛かったり、直進時の微妙な修正がし辛かったりする印象を受けました。Rのきついタイトコーナーの続くような峠道で、元気良く走らせるとヒラヒラと軽快に走ってくれて気分が良いのですが、ロール感が不自然に少なくて、タイヤのグリップに依存して走っている感覚は常にあるので、ペースが速くなったり、ウエット路面になったりすると少々不安感がありました。
燃費
通勤往路(片道30キロ/平均速度約25km/h。渋滞多い)・・・17.5~18.0km/㍑
通勤復路(往路と同ルート/平均速度約40km/h。流れ良い)・・・18.5~20.0km/㍑
通勤とドライブに使った600kmの総平均燃費で19.1km/㍑
燃費計上でのデータなので、満タン法では5~10%落ちといったところでしょうか?ハイブリットカーは冬場になると燃費が悪化すると良く言われているようですが、普通に乗ってこの位の値が出るのならば、やはり燃費性能は優秀と言っても良いのではないでしょうか?
但し、走行開始後10km程度の間は燃料が濃いのかあまり燃費は良くないようです。比較的流れの良い区間でも15~16km/㍑。渋滞の多い地域で一回の走行が10キロ未満といった使い方では、かなり燃費が悪化する可能性もあると思います。
その他
あまり腰の無いシート。一時間位走らせていると腰が痛くなる。乗り心地の落ち着きの無さを助長している印象あり。あと、緩やかな傾斜のルーフの形状からリヤシートはヘッドルーム狭すぎ、シートサイズ小さすぎ、窓が小さく圧迫感がありすぎ、大人の乗車には耐えないと思います。
ルーフ形状が原因で発生するもう一つの弊害の後方視界の悪さ。後方確認用の補助窓があるとはいえ、やはり視界は悪いです。ルームミラーでからの視界だと、ちょうど後続車が隠れてしまう感じなので気を使います。ハイウイングタイプのリヤスポイラーを装備したDC2Rと同じような見え方です。慣れれば解決するのかも知れませんが。
エコカーとしては確かにイイ車なインサイトでしたが・・・アコードに乗り換えると・・・やっぱり全然違いました。。
今回初めて、日常生活にハイブリット車というものを使ってみましたが、ハイブリッドの性能自体は思った以上のものでした。特に走らせてみて結構面白いと感じられるのは意外な発見でした。ただ、ユーロRに比べてしまうとまだ全然、味という部分では及ばないのは事実ですが、改良の如何によっては面白いものもできるんじゃないかな?といった印象を受けました。
でもインサイトという車、不満部分の多くはハイブリッド機構以外部分の所に散見されるんですよね。乗り心地であったり、足のセッティングであったり居住性であったり。エコうんぬんは大事だし、結構な事なのですが、どうもそこばかりに集中してしまって、自動車としての完成度がおざなりになってしまったような雰囲気があります。そういった一つ一つの欠点の積み重ねが積み重なってしまい、何か運転するのが疲れる車といった印象を感じてしまいました。アコードだと、たとえノンストップで700km位走っても、三日間で2000km位の強行軍をこなしても、まだ乗り足りないなんて感じる事があったりするのですが、インサイトでそれをやれと言われてもする自信がありません。
安い価格で、誰にでも買えるハイブリッドというのがコンセプトの一つでもありますが、それでも最低限必要な装備を揃えれば結構な値段になるのも事実です。そういった意味では、もうちょっと頑張ってもらいたいな・・・というのが正直な感想です。ハイブリッドシステムが良くできているだけに残念です。
やはり走って気持良いというのがホンダ車の身上。色々と厳しいとは思いますが楽しいホンダ車を期待したいですよね。
明日はストレス発散に、久しぶりに走りに行く予定です。日光4時間耐久。みんカラユーザーさんでも参加される方がいらっしゃるようですが、お手柔らかに宜しくお願い致します。
Posted at 2010/01/30 22:35:59 | |
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代車 | 日記