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2012年12月08日 イイね!

資料その2

資料その2さて、だいぶ間が開きましたが、その2。
前回の資料でピロにしたくなった人も居るかと思いますが、その弊害についてとか知っておいて欲しいこともありますが、その前に基礎の説明など。

まずは前回省いた横Gによるロール(クルマがコーナリング時に傾くこと)について、どう考えるか。

画像の、ロールセンターというのはサスペンションの設計から決まる位置で、スポーツカーですとおおよそ200mm以下で地面の中になっているクルマもあります。

その上にある○がクルマの重心です。
クルマに掛かる力の考え方として、必ず「点」に掛かるように考えることがまず重要です。
重心というのはその物体の重さの中心です。
だいたい500~600mmの高さになります。
重いものが下のほうにあると重心は下がり、全体が上に偏る(車高を上げる)と重心は上がります。

低くて屋根のないロードスターですが、エンジンミッションが小さく軽いため重心は予想よりも高めで、GT-Rのようなデフやシャフトなど余分に付いていてさらにパワーに耐えるために重いことから、意外と重心は低く、ロードスターと2、3センチしか違いません。
なので車高の設定次第では簡単に逆転するレベルです。

信じられない?
GT-R(R32~34)って1500kgくらいありますが、それがほとんど重心の下にある部品が重いことからです。
ロードスターは1000kg程度。
軽く作ると重心が上がる傾向になります。

ロールセンターの高さについての議論も色々あるのですが、ここでは省きます。

基本的な考え方として、抽象的な表現の重心やロールセンターが高い、低いは信用せず、ちゃんと計算しないとダメってことです。

で、画像の中央のロールの絵。
タイヤに矢印が書いてありますが、これは考え方としてNGです。
荷重移動、荷重変化はまだまだ先で説明します。

【ロールの正しい考え方】
左図で、横Gがクルマの重心に掛かり、それをタイヤ、サスペンションのアームが受けとめます。
その入力の考え方は資料その1の図です。

で、ロールセンターでクルマはサスペンションのアームに横Gの力をボディが伝えます。
が、クルマ(ボディ)の重心とロールセンターがずれているため、ボディが回転する力(右図の黒い矢印)が掛かります。
この力をモーメントといいます。


ここが難しいところです。
難しいのでもう1度違う説明の仕方をします。

クルマの重心に掛かった横方向の力(横G)はアーム⇒タイヤと力が伝わって、地面とタイヤの摩擦で支えます。

この状態で地面~クルマの釣り合いが完了してます。


で、ボディ側で支える点(支点)と力が掛かる点(力点)が同じではないため、ボディが回転します(ロールします)。
当然横Gが大きいほど回転する力(モーメント)が大きいですが、地面、タイヤ、アームの関係にモーメントの大きさは関係ありません。
ロールはサスペンションとボディの間で起こることであり、直接速さとの関係はないのです。
ロールが大きいか小さいかはクルマの内部の話であり、タイヤのグリップと直接関係がないんです。

なので右のように止まってる状態で考えればOKです。


まずここを整理して、一般的な考え方を切り分けられるようにしないと次へはいけませんよ。
Posted at 2012/12/08 09:03:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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