いろいろ思うところもあって再開しましたが、サーキットを走ることの何かを言葉にしておこうと思います。
ALTに行って感じることは、「予想通り」我々(私だけ?)は少数派であり特殊であり、違う生き方です。
仕事、お金、名声、プライドとか自分は全く関係ないので、まあほっといてもらったほうがいいですね。
若い人が86やスイフトで走って、32秒とかで走ってても何とも思いません。
それぞれが楽しめてれば、それでいいと思ってます。
私からしたら、楽しめる環境にない最悪な環境と思いますので、走って、笑顔で降りてくる人に何か言いたいとか、全く思いません。
強いて言えば、プロの人にもう少し勉強して欲しい、くらいですね
メーカーの人は先のトルクベクタリングにしてもエンジンにしても耐久性にしてもタイヤにしてもサスにしても全てわかってる中でユーザーニーズに合わせて世に出してるだけですよね
私は機械式LSDは正しいとは思ってません。
だけどもそれしか手段がないのも現実です。
バッキバキに効かせることが正しくないのは誰の目にも明らかで勝利の方程式でしかなく、勝利ではなく楽しさを求めると極端に「入れない」という選択肢になるのも仕方ないと思います。
適度に、ってノウハウを確立するのに10年とか掛かるのが問題と思います。
R32のGT-Rで筑波サーキットを1度だけですが走ったのが2009年でした。
誰でも参加できる走行会で、ブリーフィングのときに自己紹介をするというのがありました。
そのときに3、4台の、当時はまだ珍しいR35のGT-Rの方がいらっしゃって、1台以外は車高調も入れてないノーマルのままでした。
で、私が走ったその枠のトップはそのR35GT-Rの3台でした。
1分1秒~3秒で、次に速かったのはロータス211の1分4秒でした。
私はALT30秒3で走った仕様で1分7秒8でした。。。
新型のスープラは筑波1分4秒台の実力があるそうです。
(340ps、1520kg)
すぐALTで30秒切れそう。
トップクラスのタイムを目指すならリセッティングを何回も繰り返す必要もあるかもですが、ALTで30秒くらいで走るのにそんなレベルは不要と思います。
おおよその予想ですが、市販車のまともなスポーツカーはそういうレベルを狙って作られていると思います。
もちろんタイムはクルマだけで出すものではないですが、「保証」されてるクルマが1000万円以下で売られていることは現実だと思います。
【保証するために必要なこと】
・まず太い大きいタイヤ
これはちゃんと走ってる人なら分かりますが、200km/hとかではただ直進するのでもクルマに掛かる空気抵抗が大きく、必要な駆動力でタイヤは発熱します。
しょぼいタイヤでは過熱によりバーストの危険性があります。
ロードインデックスも重要ですが、放熱性や発熱時のグリップ特性も大事です。
R35GT-Rは20インチの255、285ですが、2007年当時480ps、1700kgでサーキットに対応するためにはそれくらい必要だったということです。
・現実的なセットアップ
日常使用でも我慢することもなく使用できる乗り心地でサーキットまで対応するサスペンションとエンジン制御(環境性能含む)、駆動系の確かさ。
R35GT-RもNSXもスープラもATです。
前回のトルクベクタリングは、NSXは電子制御バリバリで、GT-Rはアテーサと機械式LSD、スープラは電子制御のLSDで違和感少な目の介入で結果を出してくれるようです。
NSXは2000万円以上するのでここに入れなくてもいいですね。
・信頼性、耐久性、環境性能
日本・ドイツのメーカーの車はあまり心配しなくても良さそうですよね。
維持費はそれなりに掛かりますが、お金出すだけのメリットは十分と思います。
もう少しでもっと安い価格でちゃんとしたクルマが売られると思います。
まだ300万程度までのクルマではALTですぐ30秒切れそうなのは売ってません。
機械式LSD入れればってのが結局多いかな。
昔ポルシェ屋さんで、いじるより買ったほうがいいぞって言われたことがあります。
その人は993GT2でしたが、その前のモデル、964のカレラRSという名車がありました。
1230kgで260ps。
ノーマルで当時筑波で1分5、6秒で走れたようです。
それを知りつつ、私も一度
911でタイムアタックして勉強?研究?修行?しましたが、今は素直に速いベース車を選んでます。
(ちなみに当時の新コースというのは旧路面で、今の新路面の0.4秒落ち)
機械式LSDのデフはまだしばらく活躍すると思うので、ちゃんと使いこなしたくなったのと、エンジン、空力をもう少しハイレベルにしてALT27秒台の世界に行ってみたいと思ってます。
できれば筑波も1分切りしてみたい。
その後にポルシェとかに乗って、
「買ったほうが安いよ!グダグダ言ってないでがんばって働けよ!」
って言いたい(笑
タイム気にせずにエンジョイできるのが一番です。
クルマにも欲をかかずに、理屈抜きで楽しみましょう。
速さを得るには何百万もかかるので、その価値は一定の価値ですが、それ以上でもそれ以下でもないと思います。