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なかお@R-Junkieのブログ一覧

2014年01月19日 イイね!

作り手、乗り手2

前回結局自分の話ばっかり書いてしまいましたので、乗り手の話を。

若いとき、よく言われたのが速く走りたければ練習しなさい、でした。

当たり前なんですが、これ、どれくらいなんでしょう?

当然目標によって違います。

当時は結構ジムカーナのAクラス(ほぼノーマル)が盛んでしたので、そこである程度の順位を考えました。
(ジムカーナはタイムで決まりますが、コースが毎回違うのでタイムは基準ではありません)

すると、車種別の差のほうが大きくて、例えばGA2シティとかが速いわけです。

そんな普段乗りたくもないクルマをわざわざ買わないといけないのか?となりました。

また、サーキットは今のようにどこにでもある環境ではなく、瑞浪モーターランド(現YZ東)があるだけです。
無料でもなければ交通費も結構掛かります。

結局お金がないと速く走れない、という環境でした。

当時速いアマチュアはダートラ上がりだったり、ジムカーナやってる人だったり。
お金がない小僧は峠でEP71スターレットとかで走り回る以外何も出来ません。
私なんかはS130Zだったりして、走るクルマでもないです。

パチンコ屋の駐車場とかでもサイド引いて遊んだりもしましたが、埠頭でAE86でドリフトやってるのを見ると相当先の話だなあ、と思って見てましたね。
20年前です。

当時は「裏」の話ですが、現在も当時のクルマは現役で、表の遊びとして認知もされてきています。
もちろんみんなのマナーが良いことが繋がっているので、今後もこういう流れを忘れずにしてもらいたいですね。
最低限は社会人として常識を持ち、ルールは守りましょう。


で、乗り手の話。

私、20年走ってますからそれなりのことが出来ます。
ALTでのタイムから、遅い人、テクニックのない人、とは思われていないでしょう。

私がやってきたことはタイヤを使い切ることでみなさんの目標と同じです。
違うのは、強引にではなくそれなりに、というところです。

そうするとクルマ、タイヤの違いがはっきりしてくるのです。
違いがわかるようになると改造した後の効果も見えてきます。
どんどんやっていくと、一番速いタイヤで、となってきてSタイヤを買いました。
(だいたい現在のクムホV700くらいの性能ですね)

そこらへんでクルマ側の何かが足りないと感じました。
ボディ剛性ではなく、アライメントの剛性。
で、どんどんアシフェチになったと。

私は「トレーニング用のクルマ」を作り続けてきた、と置き換えても同じだと思います。
結果、そういうタイムで走れていますし、上手い人のやってること、自分の課題についてそういう人達と同じステージで会話できています。

上手くなるために良い道具を安く提供する。
これが最優先と思っています。

01のk/taさんが32秒を切りました。
クスコに12k10k+3kヘルパーです。(ワタナベさんに感謝です)
アライメントも私が少し触りました。

吊るしの8k6kでもタイムは違いませんが、より動かしやすく分かりやすいと思っての選択です。
01はリアに純正で機械式が入っていること、NA6であること、本人がたくさん走ることに抵抗がないことなどから、こういう仕様を提案しています。

このままドリフトも出来るので、ホントにロードスターは懐が深いクルマです。

さて、このレベルでの乗り手の話は身近ですからなんとなくイメージできると思います。
レーシングドライバーやアマチュアでもトップランカー達の話をします。

上手い人は何に乗っても速い。

これ、常識ですよね。
上手いってどういうことでしょうか?

分かりやすく言い換えると、曲がらないクルマを曲げ、曲がりすぎるクルマで曲げすぎないこと。
止まらないクルマを止め、加速しないクルマを加速させることです。

もちろんクルマ側のポテンシャルで変動するのは同じなんですが、そういうことです。

これはテクニックの話。

これにプラスして、速いこと、をイメージできること。
あるコーナーをイメージして、どれくらいが一番速い状態かを想像できること。
テクニックがあっても結果遅ければ意味がない(ドリフトは別)ですから。

さらにプラスして、身体の持つ正確さを身に付けること。
イメージどおりに走らせるためには、五感をセンサーにして得た情報からより速くより正確に手足が動かなければダメですよね。
アスリートとしての世界です。

この3つが必須で、後天的(大人になってからトレーニングで得られる能力)に鍛え上げられるのは1番上の「テクニック」と2番目の「イメージ」です。

3番目は先天的な才能が必要です。
才能がないとあるレベルは超えられません。

クルマに必要な先天的な才能を考えます。

一般的なクルマは1~2Hzの固有振動数を持ちます。
クルマなりに右、左と動かすとき、往復1回で0.5秒から1秒です。
通常雑誌でいう動きの速さとは、この間の話で、この遅い世界では先天的な才能は不要です。
だれでも大丈夫な速さとなります。

では本当に必要な領域とは?

F1やカートなどのフォーミュラ系の固有振動数は5Hz狙いです。
右、左が0.2秒。
人間の神経系の反応速度が0.2~0.4秒ですから、5Hzというのは、あっと思ったらスピンする設定です。

なので、イメージをそのまま正確に手足を動かしてその結果がどうなのか、という世界です。

では、私のクルマ(NB8ロードスター)の固有振動数は?
計算で出してるのでだいたいですが、2.4~2.6Hzです。右~左が0.4秒です。
バネを20k超えとかにすると3Hzに近づき、3Hzなら0.33秒です。

この辺が一般人の限界値のようです。
ここから先は危険なこと、分かってもらえますか?

たいていの速いクルマを扱うお店では、とにかくこの3Hzに近づけることだけ考えます。
(硬い減衰、高いロールセンターなど)
才能を見極めるためには必要なことです。

こういうクルマで練習して、上手く乗れるなら、才能あり。ダメならなしです。

それがモータースポーツです。

なので2Hz以下でのテクニックは3Hz以上ではあまり役に立たないことが分かります。

アマチュアの遊びの範囲は2段階です。
2Hzまでと2~3Hz。

ラジアルとSタイヤ、と分けてもらってOKです。

自分のテクニックがどのレベルなのか、知りたければ、そういうことが必要です。

もちろんドリフトのような遊びもあります。
(ドリフトも同じく2段階です)

速い人は、遅いはずの2Hzのクルマを3Hz超えの操作をしています。
出来る人と出来ない人が居る世界です。

これが私のALTの0.4秒差の根拠であり、才能がとてもうらやましくて、尊敬しています。

FR車両はこの3Hz超えの操作を多く行うと結果につながりやすい、とても深い乗り物です。
私には適していませんね。

そして私の場合は、2Hz超えのクルマで鍛えられました。
2Hz以下のクルマはスローモーションなので3Hz超えの操作が出来るならそういう遊びも出来ますが、感じることは出来ても操作は出来ないので、2~3Hzのクルマをそれなりに操作することが楽しいのです。

レーシングカートがレンタルで乗れる時代なので、そこで自分を試すのも一考かと思います。


得られるもの。

私は100mを10秒で走ったり、2時間で40km走ったり、本田選手のようにサッカーも出来ません。
が、クルマならサーキットでトップドライバーと同じ世界で走れます。

身体に同じ入力があるんです。
感激します。
爽快感がすごいです。

ただそのための同じ出力は出来ませんので代わりにクルマにやってもらうことが多くなってます。

クルマに対して、そのときは相棒というか、自分で作ったのに感謝することもありました。


そういうの、どうですか?

良いトレーニングマシン&疑似体験アトラクションを所有すること、意味がないことはないと思います。
Posted at 2014/01/19 02:23:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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