
画像は、パリダカとかに出ていた、2輪駆動の
オフロード車。
油圧のモーターで駆動し、エンジン側で油圧を
発生させたのをホースで伝達。
クラス優勝なんかもしてたと思います。
私の頭の中の話。
LSD議論も楽しかったですが、あまりに部分的な話だったので、今回は広げます。
以前
ゴルフクラブの話で、道具の進化について書きました。
追加しつつ、クルマの話にします。
ゴルフというスポーツは、老若男女、幅広い競技人口を誇ります。
その実績において、道具の進化は関係している、と考えてます。
昔のゴルフクラブは、人間側に技術を必要とするものがメインでした。
そのため、アマチュアvsプロ、男子vs女子の差が非常に大きかったです。
まず飛距離。
これ、道具でかなり抑えられてるって知ってますか?
ボールもクラブも、飛びすぎないように国際的なルールがあり、プロアマ問わず、適用しています。
そのため、プロとアマでは大きな差がありません。
これは、飛ばせるようにはなったが、飛びすぎると問題もあるってことで、控えよう、となったようです。
ま、F1のエンジンが年々遅くなるのと同じかな。
次に人間の技術。
もちろん練習しないと出来ないこともありますが、昔に比べれば、「普通に打てば」真っ直ぐ打って
グリーンまで運べます。
昔は、高い球筋や止まる打ち方など、非常に難しいことをしないとまともに出来なかったので。
(そのため昔はコースの設定がプロとアマで大きく違いました。今でももちろん一緒ではないですが)
技術の進化に対し、人間の技術で戦ってきた人達は、複雑な思いをしたことでしょう。
でも、本来の相手は「自然」な訳で、人間が皆「仲間」になって立ち向かう、と考えれば済むことです。
メーカーが押し付けた訳でも、プレイヤーが強く望んだわけでもなく、問題点を素直に解決していけばいいのです。
結果、ニクラウスは引退時65歳でもタイガーウッズと一緒のトーナメントに出れたり。
基本的な部分(飛距離、打球の質)の差が少なかったからだと思います。
このように、「技術の進化」を素直に受け入れれば、いいことも多いと思います。
ではクルマの話。
技術の進化はすごいですよね。
でも、それは主に「快適、安全な移動手段」としての進化。
スポーツ走行での進化は、??? です。
モータースポーツ人口があまりにも少ないため、ニーズとして捉えられない、というのが現実だと
思います。
私の認識では、2000年くらいまでに、日本の自動車技術は、部分的にヨーロッパなどの先輩の
メーカーを超えるレベルまで向上したと考えてます。
それまでの「ニーズ」は、その先輩メーカーの真似をしてくれば良かったのですが、「オリジナル」の
「ニーズ」が求められた時、出てきたのが、SUV、ミニバンなどの「国民(大衆)車」です。
日本人の大多数のクルマ文化がはっきりしてきたとともに、それでヨシとしてしまうと進化が止まる
恐れも考えられます。
現実、各国産メーカーは、最高級車のクラスまで手を伸ばし、セルシオなど、がんばりました。
が、その次には何もなかったようで。
何かを期待してたかどうかは分からないですが、日本人にとっては、ミニバンで問題なし。
他でのニーズを、高級車を開発することで次の目標が見えるかと思いきや、そこには無かった。
みたいに思えます。
ロールスロイスなど、セレブ御用達なクルマは、やはり「オーダーメイド」対応などの一流ブランド系の
業界であり、「工業」「技術」とはちょっと違う感じですよね。
ではスポーツカーはどうか。
60年代から、海外でのレース活動を通じ、速さ、ニーズを確認してきて、まずアメリカ。
ポルシェなど色々なメーカーがせめぎ合う中、日産がフェアレディ、Zを投入。
がっちり売れました。
以後、RX-7やスープラ(セリカXX)など、日本製廉価版スポーツカーは順調にシェア拡大。
が、ヨーロッパでは、高速安定性や路面の違いなどで、現地メーカーにはなかなか勝てない。
というか、そもそもヨーロッパでは、速さや安さや曲がる楽しさを楽しむ文化が無かったんですね。
なので、雰囲気の良いクルマが意外と売れたりします。
その中でのユーノス・ロードスターの存在、という考え方をしています。
決して我々のように、主に楽しいから乗る、ということではなさそうです。
もともとは消費大国アメリカ向けに開発され、日本人のユーザーニーズの「質の向上」が目的。
ロータスなどライトウェイトスポーツの良さを表現したクルマであり、教材です。
種蒔きでもあるんです。
エンジニア側のエゴといえばそうなのですが、ミニバンだけ売っててもメシは食えるのに、日本の
クルマ好きが、ヨーロッパやアメリカのクルマ好きにバカにされないようにしたいんです。
と、思いたい(笑
で、育て方、刈り取り方なんですよ、これからは。
もう既にいろんな種があります。
すでに日本はアメリカのモータースポーツでもなく、ヨーロッパの文化でもない、日本独自の「嗜好」
があります。
もちろんドリフトもそうです。
もうどこにも教科書はありません。
我々が教科書を作り、アメリカ、ヨーロッパに教える番です。
クルマも、二輪のように「軽くて速くて楽しい」ものに出来れば、その未来があると思います。
ニ輪のスポーツモデルは、日本人が作ってきた文化にすり換わったと思ってます。
F1は「ショービジネス」です。
見るものであり、参加するものではないんです。
ましてや、自分のクルマに横展開しようなんて人は皆無に近い(笑
日本のクルマは「乗って楽しむ」んです。
野球やサッカーやゴルフと同じ、自分でやるんです。
そして素直に問題点を解決していくといいと思います。
これがクルマではなかなか上手く行かない。
まだモータースポーツ用のクルマはパーシモンの時代から抜け出せてない。
メーカーサイドからは難しいと思います。
まず問題点が分からない。
そうはいっても人間がなんとか操作したり調整したりしないと使うのが無理な道具は、減らさないと
いけません。
間違って使ってもあまり影響が出ないものしか残って欲しくありません。
どんな風に進化していきたいか?
環境性能、税金などは正しく扱って、より速く、より効率的に、より軽く、より楽しく。
ここに異論はないですよね。
それに向かってです。
まず、変な拘り(男らしくとか、プロと同じものとか、歴史とか)を捨てねばなりません。
ちゃんと伝えないと。
話がそれますが(笑
イメージですが、8リッターのエンジンにニトロぶち込めば何千馬力とかでなく、2L以下のエンジンを
普通のハイオクで200psにして楽しむ文化です(笑
日本人ならこんなの誰でも作れるようになります。
部品は中国製かもしれません。コンピュータもオーストラリア製かもしれません。
が、クルマにするのは我々日本人です。
アメリカでもヨーロッパでも出来なかった、より質の高い文化を楽しむことを、みんなが出来るのが
日本です。
そうなってくれないとイヤだ(笑
ひとつ確実に言えることがあります。
ロータスエランに似せて作ったユーノス・ロードスター。
本家がスーパーチャージャーとか付けないと、ってなってる時点で「勝った」と思ってます。
エクシージにヨコハマのSタイヤが装着された時にも「勝った」と思いました。
私は、1979年式ポルシェ911SC、1992年式ポルシェ968、1973年式911と乗りました。
我々が楽しいのって、あーゆーのじゃないんですよ、たぶん。
Sタイヤに合わせると、やっぱりクソみたいなクルマになりますしね。
Sタイヤ使うんだったらGT3のクラブスポーツを買えっていうことらしいです。
でもね、GT3を買う必要がないんですよ、日本では。
そんなの買わなくても自分でなんとか出来る。
だからってGT3買うなって言ってるわけじゃない。
もうすでにGT3そのものが教材ではない、と言いたいだけ。
そもそもアマチュアが走る場で、レギュレーションをガチガチにすること自体、どういうことなのか。
普通、速く走ることにそんな拘らない訳で、タイムなんかどーでもいいでしょうに。
でも、確実に個人のレベルで、明確な差が出るほど、知識、技術がすぐに応用されちゃうので、
インチキ、ずるい、などという話題が出るわけです。
普通そんなレベルでやんないって、趣味なのに。
エンジンいじってあるクルマに負けて、「おーすげー」で済まなくて、研究して、あと何々やれば
勝てそうとか「計算出来ちゃう」もんで、問題になるんだと思います。
レベル高過ぎ、向上心あり過ぎ、研究熱心過ぎ(笑
エクシージは、ユーザーで出来ない、Sタイヤに合わすことを先にやらざるを得なかった。
日本ではSタイヤにあわせられるのは、メーカーだけでなく、個人もです。
教えてくれる教材を作ってくれる人、いなくなっちゃったんですよ。
ヨーロッパ、アメリカではユーザーが進化してないから。
日本は、もう既存の文化を遥かに超えたレベルになってきてます。
だからもういらないんです、既存の文化との比較。
自分の価値観で前に行くべき。
ポルシェ、フェラーリの魅力が無くなったのは、我々が進化したからだと思います。
え~結局何が言いたいのか、分からないと思います。。。
でもこれが私の頭の中の話なんですよ。
毎回ですが、グジャグジャとバラバラ頭に出てくる内容を書き並べただけなので。
やっぱりまとまらないなー、でもそのままアップ(笑