
画像はマーレφ83とG502コンロッド
震災や微妙なトラブルやミスとかでイマイチワクワク感がなくなってきてますが、予定通りのスペックで製作してます。
ブロックもヘッドもだいたい組めてて、ボチボチ載せます。
火を入れるのは4月入ってからの予定。
最初は今付いてる264-256でナラシをして、その後304-304にしてリセッティングします。
≪仕様≫
腰下
ピストン・・・マーレφ83(純正ボア、加工なし:クリアランス実測0.06くらい)
コンロッド・・・G502コンロッド(米製鍛造H断面)
メタル・・・子:パワーエンター製ブラックメタル(クリアランス実測0.05くらい)
親:マルハパワーメタル(クリアランス実測0.07~0.08くらい)
オイルポンプ・・・NB2用に戸田強化ポンプ
オイルパン、バッフルはNB1のまま
ヘッド
カム・・・戸田304-304リフト10mm
タペット・・・インナーシム化
バルブ・・・変更なし(シートカットも未実施)
ヘッド面研0.8mm(圧縮比11.6くらい)
バルブスプリング・・・NA8用(SPシート2枚)
ポート研磨(控えめ)
スロットル:OER47、マニは原田商会のキャブ用
インジェクター:インプレッサGDB用12穴
排気系
エキマニ:マキシムワークス、サードスポーツ触媒、STAGE2寸管
ECU:フリーダム、スロットル制御
各クリアランスはマイクロメーターとシリンダーゲージ(ダイヤルの最小目盛1μ)で測定しました。
クランクの各寸法は公差下限、ジャーナルは公差上限でしたが、メタルは全部一番薄いのを選択。
ジャーナルは真円が悪く、規定トルクで締めての測定で、径で15μくらい差があるので、クリア
ランスの狙いは、上記のように幅が出ます。
それに、付いてたメタルの当たりがおかしく、キャップ側
#3、4、5が片当たりしてました。
ブロック側はそんなことはなく、ほとんど当たった痕すらありませんでした。
(#1ジャーナルのみベルトで引っ張られるので当たってますけど)
そのこともあり、全部広めで組むことにしました。
加工ラインでの内径測定はたぶん、通常シリンダーゲージで管理せずエアマイクロだと思うので、
測定結果に差が出ても仕方ない、または、私の測り方が間違ってる可能性があります。
(今回ゼロセットはマスターリングでなく外径を測定したマイクロメーターで実施)
理論とか色々あるでしょうが、製造側に居た人間として、一番安全方向でメタルを選択しました。
あとはオイルと油圧の管理でカバーします。 これが原因でパワーが出なくても壊れることはない
でしょう。 たぶん・・・
今回は振れも一応測定し、#1、#5ジャーナル基準で、#3ジャーナルで測定して0.02でした。
測定方法が違いますが、2輪のクランクだと不良品でも、クリアランス広いので大丈夫でしょう。
実際は曲がりよりも動バランスのほうが大事だと思うのですが、フライホイールやクラッチ、プーリー
などが付いて、それぞれの勘合が圧入、テーパーでない以上単品で測っても意味ないし・・・
コンロッド大端内径は公差下限でした。
XY方向で見た真円度も良くて数ミクロン以内、再現性も良かったです。
ボルトの伸びで管理して何回か測定しましたが、最初に組んである状態にキッチリ戻りました。
私としては、総じてG502コンロッドは良い物と判断します。
あ、そういえば重さは測ってません。当然ピストンも。
ただ、ボルトの伸びの測定、意外と難しい&メンドクサイですね。。。
全部の品物がそうかは不明ですが、そのときのトルクを測るとだいたい8kg・mでした。
(ちなみに純正は5.1~5.5kg・m)
少々ずれても真円はクランクジャーナルの半分以下なので、8kg・mで締めても問題はないと
思います。
もし自分がこのコンロッドの新品をまた使うなら、
1.バラす前にボルトにマーキング
2.真円を測る(多分XYで0~3μ)
3.バラして、マークの位置までのトルクを確認して締める
4.真円を測ってXY方向の差が5μ程度か確認(10μでもOKだと思います)
2、3回緩めて締めて同じなら本組みもマークを信頼して、トルクを参考にして組みます。
中古品ってどれくらい真円が狂ってるんでしょうね?
ブローする前に一度バラしてみたいです。
ブラックメタルは在庫が既にほぼ無くて、薄いものから順に8枚買いました。
組み合わせで、成り行きで0.05くらいになっただけで狙ってません(笑
私のエンジンへのスタンスですが、細かい事は気にしないようにしてます。
気にしだすとキリがないので・・・
メタルクリアランスは、部品を発注するための確認です。
純正品の再使用するもの(ボア径)もピストンとの関係くらいは知りたかったからで、全く問題
ありませんでした。
仮にボーリングしてオーバーサイズピストンを組むなら測りません。
インプの2.2Lでは一切測らずに全て組みました。整備書のトルクどおりに組んだだけです。
GT-Rでも、クランクにしてある刻印のままメタルを東名に発注して、測ってません。
もちろん今回も燃焼室容積は測りません。
圧縮比は、ざっくりの計算結果が11.6くらいで、11でも12でもいいです(笑
さすがに今回はバルブタイミングは測ります。
あ、バルブリセスの干渉確認でやばそうだったらガスケットで調整します。
そのために純正ヘッドガスケットを2枚買いました。
暫定測定では大丈夫そうですけど。
とりあえず全開に出来るようになったらオイルだけ換えて9500rpmまで回してみます。
いきなり壊れる可能性もありますけど。
壊れそうになかったら、9000rpm常用、9500rpmレブとして、ファイナルを4.3に変更予定です。
あと、28マニをNBに付くように改造して、付けてみようと思ってます。
もし壊れないとしてもパワー出るかなぁ・・・(笑
ダメならダメでまた考えます。