2019年11月29日
こないだ会社の部下の若者が、地元の同級生がトヨタのディーラーで働いてて、新型のRAV4の話が出たと。
若「なんかすごい曲がり方が違うって言ってましたよ!トルクなんとかっていうのが良いって。課長、それなんのことか知ってます?」
私「トルクベクタリングだろ。クルマはフロントタイヤで曲がるのが普通だけど、キャタピラの、ブルドーザーとか戦車とか、タイヤの向きじゃなくて駆動力で曲がる乗り物みたいにクルマでも駆動力使って曲がる制御があるんだよ」
若「・・・?」
私「だからー、内側のタイヤにブレーキ掛けて、外側のタイヤだけ駆動させたら曲がってくイメージあるだろ?」
若「なるほどー」
って感じで。
で、ホンダが10年以上前にレジェンドのSH-AWDってので世界初で市販化した技術だよって、新しくもないよって言ったら「どっちがすごいんですか?」って。
どっちもすごい技術ですよね(笑
これ書くのに調べてたら、1996年のプレリュードでATTSってのがあるとか、同じく1996年のランエボのAYCのほうがレジェンドより先だったり、、、
最近はコーナー進入でフロントブレーキを片効きさせて曲げたりもしますし、姿勢制御が危険回避だけでなくて通常時にも介入してくるクルマが増えてますね。
タイヤの進化もそうですが、進化することは良いことです。
私が最初に体感したのはまだ20代半ばの頃に乗ったP10プリメーラでした。
当時の父親の車ですが、スタッドレスタイヤで緩いコーナーの途中で、アクセルオフでインに巻き込む感じ(タックイン)と、アクセルオンでインに巻き込むのと両方が体感できました。
FFってのも悪くないな、っていう思い出です。
電子制御でのトルクベクタリングは、乗ったことありません。
現在インプレッサでサーキットに戻ってきたのは、実はこのトルクベクタリングの完成度を自分のものさしとして正確に持ちたい、ってのもひとつです。
前のGC8では自分の中では20点。その次のR32GT-RではHICAS(4WS)の確認まで、その次のNB8ロードスターではリアデフで確認し、40点くらい。
なので80点くらいまでは数値で判断できるような何かを持ちたいなと。
なんの役にも立ちませんが、趣味なので(笑
4WDはフロントの駆動によるものとセンターデフによる前後配分とリアデフと3つのデフのセッティング差をつけることができます。
曲がるために必要な4輪の駆動力バランスを確認していきます。
速い人って荷重コントロールがって言う人が多いですが、近い将来、半分はトルクベクタリングの電子制御でできちゃうようになっちゃいますね。
ランエボのAYCはサーキットでも結果出てますし。
知らないと足回りのセッティングがあやふやになっちゃうので、悩んでる人は意識してみると方向性が見えるかもです。
インプレッサって、ターボ4WDの歴史みたいなクルマなんで、年式ごとでセンターデフの前後配分が違ったりします。
DCCDっていう電子制御のデフなんですが、ベースギヤ比(駆動力配分)が色々あります。
GDBのA、B型(丸目)は前45:後55、C、D、E型(涙目)は35:65
F、G型(鷹目)~GRB、GVBは41:59+機械式LSD。
現在の私のは、35:65でリア寄りです。
GC8のときはビスカスキャンセルの50:50でやってたので、明確にわかります。
コーナー中盤までオーバースピード的に進入し、早めの加速開始で残りの曲がりを駆動力で発生させ、結果速いコーナリングにし、脱出速度を高めることがタイムアタックの肝になります。(FFでもFRでも4WDでも同じです)
が、リアが強くてフロントがインに入ってこない、リアが滑り出す、って感じです。
もう少しフロント寄りに、ですが50:50でも寄り過ぎにならない場合は、DCCDをフロントロックに改造、電磁クラッチ制御でリアに駆動配分してFFベーストルクスプリットにしてみる覚悟?もあります。
(以前普段乗り用で乗ってたSF5フォレスターのATが純正でそう)
フロントデフは、GC8の時はオープンデフでしたが、今はトルセンが入ってます。
GC8のときはフロント内輪が空転しつつもインに入ってくるので、それなりの走りができました。(ベストは28秒6)
ロードスターの経験から、トルセンでもいけそうですが、2wayが邪魔なので1way機械式かなと。
センターデフは現在マニュアルモードでフリーで走ってますがロック側の場合と、A、B型の45:55とビスカスを入手して、テストしようと思います。
リアは1wayを入れましたので、入れるだけでなく調整してみたいです。
過剰な左右輪のロックは滑らかなコーナリングにならないので、最大効率&違和感の少ないトルクベクタリングを目指します。
何か発見したらまた報告します。
Posted at 2019/11/30 01:32:37 | |
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サーキット | 日記
2019年11月17日
昨日今日と連続で走りました。
今日は兄に体験してもらうだけでしたが、結局2日とも前回の30秒2は更新できず。
前のインプレッサ、GC8の時(タイヤはR1Rの255で同じ)の最後は29秒6が出てましたが、今回のGDBでは30秒2となります。
違いは車重が100kg以上GDBが重く、ALTではおおよそ0.4~0.5秒の差となり、あとあるとすれば空力ですね。
GC8とGDBで100kg以上の差がありますが、それは、車体の補強、空力部品が20~30kgくらい、ブレーキシステム(ほぼブレーキディスク分)で20kgくらい、ミッション、デフで50kgくらいですかね。
軽量化は今のところは放置したいので、この冬のアタックは空力を少し進めて、あとタイヤだけにします。
タイヤはA052を使う予定です。
R1RとA050の差は、私の場合はGC8でもロードスターでも1秒くらいありましたので、A052がどれくらいなのか確認します。
Posted at 2019/11/17 22:05:24 | |
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サーキット | 日記