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2014年11月08日 イイね!

改造と求めたいこと

改造と求めたいことたまには○×だけでなく、文系っぽくレベルの話とか。

私は、ある事象に対して、○×、正しいか間違っているかを判定してしまいます。
ですが、良い、良くない、悪くない、悪い、犯罪、と何段階かある考え方もあるようです。
私の線引きでは、良い以外は×となります。

機械というものは、故障したり機能しなかったりしたら存在価値が一気に素材レベルまで低下してしまいます。

そして、その故障や機能しなくなる確率は、上記の良くない部位の「足し算」でなく「掛け算」で悪化していきます。

私の仕事は、修理でもなく改良改善でもなく、「根本解決」です。

ある機械のスイッチが入らなくなって、機械が始動しない、ということがあったとします。
故障の原因を考えると、怪しいところが3箇所ありました。

・始動ボタンが壊れてして押してもONとならない?
・電気回路の配線の一部に油が掛かっていて、短絡(ショート)してしまってる?
・他に故障しているところがあり、そのせいで始動条件が揃わない?

修理の場合は、上から順番に対応していけばよいので、部品交換、清掃で完了。
元に戻るでしょうね。
ですが、いつかは分かりませんが、必ず再発します。

改良改善では、ボタンや配線に対して再発防止を行います。
このスイッチについてはこれで問題ないですが、同じようなところがあれば他で同類のトラブルが発生する可能性があります。
また、ボタンや配線がある以上、故障の確率はゼロにはならず、リスクはゼロになりません。

ここで、たくさんの機能やボタンがある機械であるほど、故障の危険(リスク)が高いことが分かると思います。
そしてその確率は掛け算です。(確率、統計は高校でしたので、覚えてない人は分からない?)
ざっくり言うと、100%でなく99.97%の信頼性の場所が100箇所以上あると、年に何回かはトラブルで生産が出来なくなるってことです。
100%はいくら掛け算をしても100%なので、100%の対策をしないと故障はなくなりません。

もちろんメンテナンスは必要で、磨耗などで定期交換する部品もあります。
このとき交換した部品の品質不良や交換するときに組み間違えたり、締め忘れたり、傷つけたり、ボルトを折っちゃったりする2次的な故障もありますので、交換は少ないほうが良いです。

((進化のイメージその1))
個々の信頼性を上げる。
 ・ボタンの寿命が長いもの(高価なもの)に変えます・・・made in japanの真骨頂ですね。
 ・配線の取り回しなどにルールを決めて、他の場所や他の機械を一斉点検し、悪いところがあれば改良します。
 ・最後には、無接点化(はるかに高寿命)、故障探索の時間短縮(異常表示、内容表示、事前警告など)

((進化のイメージその2))
そもそもの原因でなく、機能を考慮して全体を簡素化して要素そのものを削減したり、構造を見直して磨耗そのものをなくしたりして、故障をなくしていく考え方です。

おおよそですが、その1は現場レベル、ユーザーや整備士のやることで、その2はメーカーが考えることです。
また、2次的なメーカーの各部品の開発により無接点化などの進化や故障の表示機、配線の簡素化、新工法などが生まれます。


サーキットでのタイムアタックにおいてもタイムロスを故障ととらえると同じことが言えます。

まず考え方として、おおまかなスペック(パワー、車重、タイヤ、空力)でベストタイムが決まります。
重要なのはそのベストタイムは物理的に決まった値であり、それ以上速いタイムを得ることは不可能ということで、走る前から決まっているということです。

で、速い人というのはクルマの「遅くなる原因」をひとつひとつ対策していきます。
その中には事前に準備しておいてクルマへの操作に対する応答遅れに対応するというのがありますが、とても多いです。
そのため、応答が早いところと遅いところでタイミングが重なり、同時に2つ以上のことを行わなければタイムロスが挽回できません。
それらを正確にこなしていくことが、上のその1にあたり、必要な技術といえます。

その2にあたることとしては、無駄な操作を減らしていくこと、応答遅れを減らしていくこと、そしてそれらを弊害なく行うこととなります。

ちなみにレースでは乗り手が山ほど競ってきたことで優秀であることが前提ですから、その2の対策はほとんど不要です。
メーカーはスペックを向上させることだけ考えれば、勝てます。
壊さないことも現場にかなりの範囲で委ねます。
基本タイムロス対策は乗り手の仕事。優秀ならその分その対価を払います。


話を戻して、タイムアタックでのその2で分かりやすいのが新工法、電子制御化で、エンジンが主体ですが例えばキャブレターの応答遅れはインジェクション化で劇的に改善されています。
エンジンの応答遅れは致命的でかつメンテ不足でのエンジンブローのリスクも高い上、ターボでは成立させるのが困難なことから速い人からも支持を得ています。

その2を扱う側の立場としては、この現場から支持を得るということが重要で、いくら優秀なアイテムを用意しても現場が否定すると採用が難しくなります。

現在アシストスプリング採用や機械式LSDのイニシャルトルクの低下などが少しずつ支持を得られるようになっていますが、これはタイヤの進化により認められるようになっただけで、タイムはタイヤに依存されており速く走れるようになる部類ではなくロスが減らせる部類なのでその2の対策です。
(タイヤがゴムと構造の変更で内輪が少ない荷重でもグリップして引っかかるようになったのが要因)

その2の対策を完了させておくと、スペックのレベルアップ=ベストタイムアップへ移行しやすくなります。

要するに不良品率10%以上、故障しまくりの機械の生産性向上で、動作時間2%短縮しても年間の生産性は1%も上がらないってことです。
なぜかというと現場の目標達成意識が低くなるからで、150台作れる設備でも不良や故障で100台しか出荷出来なければ、目標(ノルマ)は100台になって平均で102台作ることは出来ません。
それが心情ってものです。
相手は機械のようで実は操作する人の心情で結果は前後してしまいます。
105台の能力の設備で現状値100台を時間短縮で102台にするほうが圧倒的に簡単なのです。
なのでまず不良と故障を減らし、目標がイメージ出来てからスペックアップなんです。


ALTのコースレコードは27秒5くらいですが、ここにどれくらいの見えないロスが含まれているのか。
それが知りたかったんですよね。
おおよそ350ps、1050kg、空力70%(←私の独自指標)のFRで出せてますから、もうちょっとありそうなんです。
乗り手のロス対策の正確性がズバ抜けてますので全くない可能性もありますけど、計算上はもうちょっとあると思うのです。

その2の出来栄えを評価するのに、速い人が簡単にクリア出来る領域では良い仕事と呼べません。
速い人でもスペックにリスクを感じる領域で、アイテムの機能を実証していく必要があります。
そうでないとロスを明確にとらえて、ピンポイントで弊害なく対策したとは言えないのです。

最後のロードスターでやろうとしてたスケジュールとしては、2011年4月に28秒6でしたが、その1年以内に27秒台にして、2014年中に27秒中盤、というイメージでした。
この時間軸が重要で、アタックの度に仕様を大幅にUPして、事前に宣言したとおりのタイムを毎回正確に刻んでいくことが大切でした。
決めた時間内でのエンジン最終仕様はターボなしで250psでしたが、これの見通しがハズレそうになってきたとこでモチベーションが落ち、資金の問題も出て、頓挫してしまいました。

再開は、やろうとしたことの時間的な表現が出来ないのでやることはないかもしれません。

ダラダラとやり続けてて、レコードを出した乗り手の時間軸を追い越すイメージが無くなった今、その価値が半減してる感じです。
タイヤも進化してますし、いくらでも結果の説明を覆す理由もあり、それだと27秒フラットを目指す必要もあります。

その2の立場の人間である以上、現場に支持してもらわないと意味がなく、乗りこなしテクニックなしでクルマの仕様のみで結果を出す必要がありました。
まあ、自分が納得できればやるもやらないも勝手なことですので、さすがにもう体力的に無理だなと考えてます。

9500rpm対応のエンジン完成、ファイナル変更、軽量化(~2011年4月11日)
304度カムでテスト走行1回(同4月18日)なかおのみ走行29秒245。
264度にカム変更してタイヤ新品、178さん半年振りで一発アタック5周のみ(同4月22日)
で28秒588。(なかおは29秒095)
普通これだとあと0.2秒以上の伸び代を想像しますよね。
でも、あってもあと0.1秒くらいです。本当です。これが限界です。二人とも納得してます。
なので2回目のアタックはしませんでした。
ちなみに事前宣言の0.1秒落ちです。

その2の立場の人であるならば、これがどういうことか分かってもらえると思いますが・・・
28秒6ってのは平凡なタイムで、やるやらないは別で、ここまでは誰でも出来ることですから、普通には説得力がないのです。


今の私の現場は会社であって、現場のレベルがもっともっと低いので、楽しみながら仕事してます。
先も長そうです。
会社の現場だと1秒で年1千万単位の効果が出たりしますから、みんな喜びますよ(笑
Posted at 2014/11/08 11:29:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット | 日記
2014年11月07日 イイね!

さて

三連休取って、久しぶりにどこか行こうかと思ったらインスパイアがトラブってどこも行く気がなくなってヒマなので、書きます(笑

昨晩実家に帰ってきましたが、代車が軽トラの為、せっかくなのでフィットハイブリッド(旧型)をレンタルしてハイブリッドを初体験してみました。
インプレはそのうち書きます。


インスパイアがトラブった時、工具も離れた倉庫に置きっぱなしだった為、一番近所のタカさんにお願いしてロードスターを一晩お借りしました。

久しぶりに乗ってみると色々感じますね。

まずミッションの操作が面倒くさい(笑
でもまあすぐに慣れるので、問題ではありません。

タイヤがうるさい。
サーキットを走るクルマで普段も履きっ放しなので、仕方ないですね。
サーキットではハイグリップラジアルはまあまあですが、一般道では…ですよね。

NC型なのでエンジンが2リッターで、トルクもあり、速いです。
サーキットではいつも全開全開全開で速い部類ではないですが、一般道では十分に速くて全開にすることはありません。

足まわりは14K-13Kで、テインのFLEXがベースです。
ピロ含めて色々変更してるので、乗り心地は良いとは言えませんが、EDFCでおいしい減衰に合わせてやるとタイヤもあり、一般道では限界がはるか遠くの感じのままグイグイとどんな入力にもリニアに応える、悪くない感じです。

こんなクルマに乗ったら、以前ならワクワクドキドキして走りに行きたくなったりもしましたが、今は、例えばインスパイア以上のレベルのクルマは、サーキットでどうか、とかしか思えず、なんか寂しい気持ちになりました。

思えば、NA6ロードスターで遊んでた頃が一番楽しかったような気もします。
だからといってその後の十年以上に渡ってのタイムアタック遊びに後悔はありませんけどね。
自分の身の丈からクルマを選ぶときに悩まないで良くなりましたから。

私は名古屋生まれで見栄っぱりが抜けないので、どうしても中途半端が出来ません。
価値観が特殊なので余計に面倒くさいことになってますが(笑

正直、「~っぽい」「~風」のクルマは恥ずかしくて乗れなくて。
あくまで私の価値観ですから、普通の人は私のクルマには恥ずかしくて乗れないの、分かってます(笑


速さを求めて自分を説得してきたらこんな歪んだ価値観になってしまいました。

ある意味転落への道なので誰にもお薦めはしません。

ただ、転落したからといって不幸なのか幸せなのかは自分次第なので、進むもよし、戻るもよしだと思います。

進む覚悟もないまま成り行きで進む道でないのは間違いないので、お金があろうがなかろうが、よく考えたほうが良いです。
Posted at 2014/11/07 18:00:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | サーキット | 日記
2014年11月07日 イイね!

トラブル

一昨日の夜、突然不調になってしまって、ディーラーで診てもらってます。

どこか制御系での異常っぽいのですが、ありがちなO2センサーとかのエラーは出てないそうで、まだ直る見通しが立ちません…

先月車検を通し、保証期間の一年も10月末で切れてます。。

あーあ…
Posted at 2014/11/07 13:15:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | インスパイア | 日記
2014年11月02日 イイね!

一般的、専門的

技術の中身って一般的なものと専門的なものとがあります。

例えばホイールとかピストンでは、一般的に鍛造品が優秀みたいな扱いですが、専門的にはどちらとも言えないとかです。

このどちらとも言えないってのが重要で、ある条件を前提にすることで優劣が生まれるってことです。

一般的にはロードスターよりインプレッサのほうが速いですが、ある条件を満たすとあっさり逆転します。

専門的にはベース車両に良し悪しはありませんね。


改造ってずっと良くないイメージで、色んなところで色んな表現で正当化というか幸せになれるとか、読んだことあると思います。
私も以前は結構激しく書いたりしましたが、正直タイヤの進化でどうでもよくなりました。

そうはいっても、タイヤが良くなって危なくなくなっただけで、クルマ自体はあまり変わってませんから、やっぱりこうやって何かしらを書いちゃうワケです。


まず一番に言いたいことは、やっと(専門的な)技術的に確立出来て、何でも作れるようになって、夢が叶えられるのに、作りたいものが見えないことです。

作りたいもの、欲しいものが具体的にイメージ出来るようにする為には、現状把握と問題の認知です。

まず、あるクルマでサーキットを走った時の問題点は、一般的には分かったことになってますが、専門的には分かっていないことを認識して欲しいです。

一般的な表現の中では、分かっていないことを問題点として挙げると混乱してしまうので、問題として扱わないことになります。

問題を問題として扱わない前提での結論は、先に書いたように、正か誤か、逆転する可能性があります。

では、問題として認識すら出来ない場合、それが問題として認識出来るまで本当の正誤の結論が出せないことになります。

分からないということとはそういうことです。

問題を発掘すること。
そしてその問題を問題として正直に受け止めて、みんなでその情報を共有することが大切なんです。

間違った一般的な結論にはそれに辿り着いた理由が必ずありますから、多くの人が正しいと感じる結論でも、データを取ると正しいと言えない結論になることがあります。


私は専門的な分野でそういう結論を覆して新しい結論を導き出していくのが、好きというか、考え方として大切にしています。

ただ、闇雲に正しい結論を求めても全て幸せな結果になるわけではないので、なるべく無駄なことはしないようにしていますよ
Posted at 2014/11/03 00:45:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット | 日記
2014年10月27日 イイね!

私がALTにこだわったワケ

前回書いた「ミスを人災にしたら事故がなくならない」ということについて。

タイムを出す、速く走る手段はたくさんあります。

アマチュアの、競技をするほどの気持ちが無い走り好きの人の中心的な考え方は、自分の良さや得意分野を生かしたりしつつ、そこそこの結果を出して、二次的な何かを得るようなイメージの人が多いと思います。

私の場合もそれに近くて、タイムにこだわっていますが、二次的な「その結果を出す手段」のほうが大事だったと思います。

クルマ業界の大多数が支持している事について「みんなが誤解してる」説を証明するだけの遊びですね。

そしてALTは低速でもクルマの差が比較的に出易くて、短い距離の中でブレーキの負荷が少ないという、私にとっては弱点を隠してくれる素晴らしいサーキットです。

そうはいっても10年とか走り続ければ他で走ってもソコソコは走れるようになりますよ。


支持されないと思いますが、私が証明出来たと認識した説は、

(競技用の)機械式LSD不要説

すーぱーなスペックの足まわり不要説

自由自在なコントロール性不要説

エンジンチューニングがとっても難しくて手間が掛かる、の否定説

スロットルはデカいほうが偉い説

ダウンフォースは軽量化より偉い説

とかですね。


もちろん色んな方々に教えてもらったりデータや部品を譲ってもらって得たモノですから、聞かれれば何でも答えます。

また、特に考えてなかったのにあるレベルを超えるとわかることもたくさんありました。

エンジンよりターボのほうがエンジン、とか、ロールセンターはブッシュにより数センチ以上動く、とか、ダウンフォースはエンジンパワーを変換して速くする部品、とかです。


メジャーな表現方法でないので意味が分からない人が多いと思います。

ただ、説明すると面倒くさいことになりがちなので、自分で試してみたいと思った人で、デメリットを許容出来る人限定で質問されればココでも答えます。

質問(反論?)、お待ちしております(笑

※「TC2000分析 最高速 A048」とかで検索するとすばらしいデータと考察が見れますよ。
Posted at 2014/10/27 22:54:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | サーキット | 日記

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何シテル?   12/25 09:21
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