急速に普及ムードを醸し出しているEV車だが,果たしてその実用性の程は? 誰しも気になる筈。
そこで経済性の面からもシビアに判断する現実的な女性の目にはどう映るのかが興味深い。
そんな折り,
日経ecomom プロデュ-サ-の久川桃子氏が実際に i-MiEV を1ヶ月レンタルして感じた興味深い感想をコラムにアップしている。 それによると,現段階でのEV車は未だ大きな
課題を抱えているようだ。 こちら の
コラム にそのあたりが詳しく掲載されている。
EVで一番気になるのはやはり電池残量と航続可能距離。 充電できる場所まで走らなければ
ならないからだが,最も気を遣うのは実は
エアコン だと言う。 ヒーターを入れると,
「電費」が一気に悪化するようで,ONにした瞬間に航続距離が90kmから45km 程度に半減。
これはガソリン車と異なり,エンジンの熱をヒーターに活用できない為,駆動用の二次電池を
使ってヒーターを熱する構造なのがその原因のようだ。
日産の 「リーフ」 でも同様で,寒い朝にヒーターを強にすると航続可能時間は1.5H程度とか。
要は駆動用バッテリーからエアコン,カーオーディオを始めとしたユニットに電力を供給する
設計なので,これらの使用頻度で航続距離が大きく変化するという訳。
もう一つは充電時間の問題。 i-MiEV の場合,満充電までにかかる時間は通常の100Vで
14時間,200Vで7時間だそうだ。 14時間ともなると,夜間での充電となってしまう。
これではEVでの遠出は現実的では無く,少なくとも出先では急速充電設備が必須だろう。
都内の急速充電設備を持つGSで試した結果,20分程度で80%まで充電できたようだ。
BSの報道番組に出演した日産の志賀COOの口ぶりでも,自社のEV技術を宣伝するも,
当面はHVやPHVとの共存・使い分けを前提としているようで,EV単独構想では無いようだ。
いっそ,ジュネーブショーで公開された Audi A1 e‐tron の如く ,自立式の発電機能を与えて,
航続距離やエアコンの問題をクリアするやり方も一つの手段として大いに有り得るかも。
冒頭の久川桃子さんが言うように,現状の技術レベルでは生活パターンを EVに合せる必要が
有りそうな状態である事は間違い無い。 本人主催で,モータージャーナリストの
由美さんを
交えたエコ絡みの
シンポジウム が近々都内で有る様なので興味の有る方は参加してみては?
元アイドルの菊池桃子嬢も来るそうな。 かつてのファンも是非。(笑)
Posted at 2010/11/30 17:44:53 |
★くるま放談 | クルマ