ボロ宿探訪 in 那須

　ボロ宿

なんて魅力的な響きなんでしょう！
私のブログを見ていただいている方なら、私がボロ宿愛好家なのは御存知だと思います。
こんな私も最初からボロ宿が好きだった訳ではありません。
やはり旅先で宿泊するなら小洒落たホテルがイイ！　ってタイプでした。
そして温泉に興味を持ち始めると温泉付きがmust条件となり、更に温泉に嵌まり出すと大規模温泉ホテルや今風なお洒落な温泉宿と、その周辺の昔ながらの古く小さな温泉宿で、同じ源泉なのに湯が異なると感じる事が多くなります。（勿論例外もありますが）
浴場は新しく綺麗でも、肝心の湯が汚い、澱んでいる、成分が薄い、小学校のプールのような臭いがする。などなど・・・
今では『源泉掛け流し』『天然温泉100％』なんてよく聞く謳い文句は信じなくなりました。

ボロな宿なら何でも良いという訳ではありません。
　・肝心の温泉を大切にしている
　・ボロの中にも歴史を感じる
　・宿泊料が安い　（←コレ最も重要）


前置きが長くなりましたが、この三連休に行ってきたのは那須。
一泊目はツレのチョイスで、三斗小屋温泉『大黒屋』。徒歩で山を登らないと辿り着けない宿です。
混み合う那須湯本からのアクセスを避け、大川（白湯山）林道終点の登山口から登山開始！
山の宿で一泊なので、着替えやタオル、洗面道具、水、そして命のビールを満載！重いっ！！
宿では沢の水でビールを冷やし美味しく頂きました♪


三斗小屋宿跡を経由し、沢遊びをしたり寄り道したりしながら4時間掛けて『大黒屋』に到着！
戊辰戦争で焼失し、明治2年に再建した歴史ある宿。ボロ宿と言うより、立派な山小屋ですね。

 
疲れた体を癒す、絶品温泉でした♪　雰囲気も最高！！



翌日は茶臼岳に登頂！



癒した体も再び疲労のピークに達し、二泊目の宿、那須湯本温泉 『雲海閣』へ。

この宿、過去に休業（廃業？）したそうですが、馴染みの客に「温泉があるなら風呂だけでも・・・」「部屋があるなら泊めて・・・」と頼まれて素泊り宿として再開したそうです。
過去使っていた厨房は自炊場として自由に使わせてくれます。食器や調理用具も使い放題。

館内はこんな感じ・・・　愛すべきボロ宿です。

















  

温泉は鹿の湯源泉です。大人気の鹿の湯は何度か入浴しましたが常に大混雑状態。
なんかオヤジのダシ汁に浸かっているように感じることも・・・　ココならゆったり独占できます。


そして最終日。私でさえ宿泊を躊躇した、究極の廃墟系ボロ宿。
老松温泉 『喜楽旅館』で立寄り湯。この状態で営業しているのは奇跡か？































 大好きなボロ宿を訪れると、「このままの姿で後世まで残して欲しい」といつも願いますが、この宿はそうも言ってられないような・・・でも、温泉は素晴らしい♪　それを愛し今でも訪れる人がいる。
それがこの宿の存在意義なのでしょう。この日も数組の入浴客がいらっしゃいました。
私も次は宿泊で訪れようか・・・？



【フォトギャラリー】

　　　那須登山・・・三斗小屋温泉への道

　　　三斗小屋温泉 『大黒屋旅館』

　　　那須湯本温泉 『雲海閣』

　　　老松温泉 『喜楽旅館』