蘇武選手に相談した経緯はこちら↓
【蘇武選手のレッスン①】乗れてない状況の打開に関して、世界の蘇武選手に相談した
自分なりに課題はこのように考えてます。
① フロントの設置感が低い。直線でもアクセルを踏めない。
② 車が安定してない。
ギアチェンジや、直線の轍とかちょっとした事で車が持ってかれる。
③ 特に雨が乗りにくい(雨のフロントの設置感不足はひどい)
これらを改善することが目的です
初回の今回は、
車のセッティングを見ていただきます。
実際に蘇武選手に車に乗っていただき、
問題点の洗い出しをしていただきました。
<TC1000ファミ走AM(気温35~40度、路面温度60~70℃)>
さて、乗り出しのセットはこれ
車を上から見て、右側の状態を数値で示しています
左から
レート、減衰、
スペーサ厚さ
ホイルJ数、ホイルオフセット
タイヤのエア
の順となってます
サーキットでは見かけない林道寄りのセットかと思います
まず蘇武選手による1本目走行
VIDEO
ちなみに蘇武選手の走行動画を見ても
乗りやすいクルマでは無さそうですw
蘇武選手のコメントはこちらです
・フロントはロール合成が高く動きが悪い
・ショックの減衰の立ち上がりが悪い
その影響でフロントが暴れて結果怖い
・前後のトレッド差からスリップアングルが付きすぎている
最初からてんこ盛りですねw
特にロール合成の件は、相当柔らかいレートにしているので
「そんなことあるわけない」
と自分でバイアスかけて、いままで考えたことも無かったです
自分にとって何よりも価値があるのは、
個人で考えててもなかなか辿り着かない問題点を、
わずか数分で出して頂けたことです
これを踏まえて二枠目のセットを変更しました
セットはこちら
・ショックの立ち上がりを早める(F減衰をマックスに設定)
・前後トレッド差を少なくする目的でタイヤ交換
(オフセット、J数 +28、8J⇒+38、7J)
リアにホイルスペーサ+0.5をかませ
前後トレッド差を1.5cm減らした
・回答性を高めるために、リア車高を2ターン上げ
かつリアの空気圧を1.8⇒2.6へ
実は、ここでも目からウロコな事が行われてます
何かというと。リア車高を上げ、エアを上げ
リアをプアにするセッティングが行われてますね
最近の雑誌などで、
「FFのサーキット走行は。三輪ではなく、
四輪で走らせるべき」
という話をよく聞きませんか?
私もそこかしこから聞くので
「そうなんだろうなー」
と漠然と信じ切っていました。
一方で、頭の片隅では四輪でどうやってタイム出すねん。。
とおもってる自分もいる状態www
そこんとこを蘇武選手に直球で質問したところ、
「FF四輪走行は、最近の前後バランスの取れたかつ、ABS付きの車で、ABSの誤作動を起こさせない為の話であって、この車には当てはまらないねー」
との事
なるほど!
自分レベルでは、この話聞けただけでも相当な価値と思ってます
このセットで走った印象は
・2コーナーのスリップアングルが改善
・低速コーナでの回答性が改善
・J数が落ちたので、フロントの絶対的なグリップは低下
車の動きががらっと変わり見違えた効果がありました
これらを踏まえて更にセット変更
・回答性を上げる目的でリアのエアを+0.2
・フロントタイヤのグリップ改善のために元の8Jに戻す
リアの回答性を高めると良い方向になることを再確認し、
また、トレッド差が再び付いたことで2コーナーのスリップアングルが付き過ぎることを再確認しました
その後、座学を行いおなか一杯になって当日は終了。
座学でのインプットと、実際に乗っていただいた印象から
今後のセッティングの方向性をまとめると。。
・フロントはロール合成を下げる方向、リアは上げる方向
・フロントのロール合成を下げるためにフロントレートを落とす
フロント車高を下げてアーム合成を下げる
・フロントアームの動きが悪いので改善ができると良い
・リアのトレッドを広げ、スリップアングルが付きすぎることを改善
・リアのリバンプストロークを減らし、3輪になるタイミングを早める
・リアパッドの材質変更(初期からしっとり効くタイプ)
・Fキャンバーの調整
いわゆる一般論ではなく、正に自分の車の課題が浮き彫りになりました
今の私にとってはこれ以上無い価値がありました
さて、いろいろ宿題もらったので、
早速セッティングに活かしてテストをしてこうと思います
長くなるので今回はここまで
Posted at 2022/08/13 19:12:01 | |
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