ゴキゲンなLinuxマシンを入手だぜ！

ND1のCANバス解析のトップランナー haniliito氏・kyojp氏
彼らが口をそろえて "Linuxの解析環境は良いぞ" と言っており、前から気になっていたのでようやく揃えました。

今回はそういうお話。





なんでLinux？
CANバス解析環境がハード・ソフトともに充実しており、いわゆるオープン系で先達のノウハウ共有も豊富なので。
詳しくはこちら
CANバス解析のハマりどころ (haniliito氏)
https://minkara.carview.co.jp/userid/2898510/blog/41576421/

SocketCAN対応アダプタ買ってきたら、すぐ標準ツールの candump, cansniffer, canplayer などが動きます。
Wiresharkにもあっさり繋がります！
Linuxならね。





実マシン vs 仮想環境？
PC１台の上でWindowsツールとLinux解析環境が同時並行で使いたくて、
Windowsマシン上にLinux同居を試しましたが諦めました。

WSLといってWindowsの標準機能でLinux仮想マシンを使えるし、
表面上はUSBデバイスのリダイレクトも成功してるように見えますが…
Linux側からSocketCANデバイスとしての認識に上がってこない。
WSL用Ubuntuのデフォルトはデバイスドライバが当たってないぽいので、カーネルをカスタムしてドライバを当ててもだめ。
（やり方が正しかったかはよくわからない）

haniliito氏の記事でもVirtualBOX仮想マシンでUSBが不安定と言っていたため、
あまり深く追求せず諦めました。
そもそもLinuxあんまり詳しくないし、そこの問題解決は本筋じゃないから仕方ないね。
という訳でLinuxをネイティブインストールした実マシンを調達することに。



Linuxマシンの入手
お小遣い豊富なリッチメンは普通のWindowsノートPCを用意しましょう。
ちょっと古めでも問題なくLinuxインストールできるでしょう。

貧乏小遣いリーマンの berumiya は限界節約調達です。
激安中古のChromebookを買って、脱獄してネイティブLinuxを入れました。

脱獄ツールにはMrChromebox.techを使用
こちらの対応マシンリストをベースに機種を選びます
https://docs.mrchromebox.tech/docs/supported-devices.html

私が買ったのは Lenovo Ideapad 3 (Geminilake)
この機種はバックカバーを開けてメインバッテリーを切り離すとファームウェアのライトプロテクト解除状態になる模様。
そしたらChromeOSデベロッパーモードに切り替えます。このとき初期化されてデータが全部消えます。




初期化・デベロッパーモードで立ち上げたら shellを開き、Ctrl-Alt-F2 でsudoの通るshellへ遷移して
MrChromebox.tech の手順に従って脱獄ファームウェア（≒BIOS）で上書き
https://docs.mrchromebox.tech/docs/getting-started.html
このとき実行可能ディレクトリじゃないと失敗するので
/usr/local/bin 辺りにcdしとくと良さげ

私はChromeOSとのデュアルブートはしないので "Full ROM" を選択してます
このとき旧ファームのバックアップで空のUSBメモリを要求されるので用意しときましょう。

Fw WP: Disabled になってるのがポイントです。
調べて試行錯誤してここまで来るのに３時間くらいかな。知ってれば分解込みで10分くらいですが…


脱獄ファーム導入後、素っ気ないBIOS画面が出せればChromeOS縛りが解除されてます！



もう好きなOSがインストール可能な状態。やっほう。
後はLinuxインストールUSB作ってクリーンインストールするだけ！

終わったらバッテリー端子とバックカバーは戻します。





私のChromebookの中古個体は2020年製造
充放電回数たった４回、外観ピカピカのほぼ未使用品でした。
これが充電器・おまけのマウス・送料込み8100円！

超コンパクト、バッテリは余裕で数時間持ち。試してませんがぶっ通しで10時間くらい持つかもしれない感触。
データ取り・可視化専用サブ機として大満足な買い物でした。

今回は久々に貧乏ストリートジャンカー berumiya の本領発揮かな？

さて、このご機嫌LinuxマシンでCAN解析環境を作っていきましょう。

ではでは～！