戸越-銀座のブログ一覧

小学生の頃から親父に連れて来られた五反田の洋食屋 『グリル エフ』です。

JR五反田駅山の手線内回りホームから見えるビックエコービルの小さい路地裏で、危なそうな場所に昭和27年から在る洋食の老舗です。

外観は蔦の絡まる…、内装は白の椅子カバーにシッカリアイロンが掛かり…、店全体で（路地全体で）昭和丸出し感がもう…、たまりません。



この地域、何回も再開発計画が持ち上がっているので、今回の訪問が最後と思いつつ1回／年のペースで通い詰め、早40数年が（自分の稼ぎで来れるようになってから・・・）過ぎてしまいました。




さて、ここでのお昼のオーダーなら決まっています。・ビーフシチュー ・ハンバーグ定食 ・ハヤシライスのいずれもデミグラ系で、現在の価格は各1200円です。

お昼少し前の入店でカウンターでは先客4人（みんな一人客でカウンター）がメニューを覗き込んでいます。そこでワタシはメニューを受けとらず［ハヤシ小ライス…」のオーダーです。それを聞いた先客も何もなかったかの様に更に覗き込み迷うフリ・・・おもむろにメニューを返し全員がハヤシライスをオーダーしていきます。

実は、このハヤシライス… 以前はまかない食だったのか、メニューに無いんです。でも一番人気…皆さん始めからこれ狙いだったんですね。

カウンター越しで調理が見えます・・・、それは注文ごとにハヤシライスは作られます。玉ねぎをカットして、牛肉と炒めて、そこにデミソースを加えてソースポットに盛られます。

ホール係りの女性が作る工程を見ながら、「こちら、薬味です・・・」　その後、「小ライスです・・・」　前座が出揃い、いよいよ主役が登場してきます。



一瞬のオーダーダッシュで当然の先出し、当然注目を集めます。これぞまかない食…見てくれは悪いです。



ソースポットに入っているルーというより、かなり炒め物に近い感覚です。そうルーは野菜炒めのソース量くらいでいたって少量です。

そして一口・・・。う～ん、、、デミソースのエグミはあるけど、コクや旨味があまり感じません(感じたい方はビーフチューにしてください・・・)。それと、炒めたとしても玉ねぎの触感が強く残ります。で、最初はごはんと合っていません・・・？

　が。。。独特な味なんです。それぞれの具が一体となった味というわけではない、炒め物を残り汁と一緒にご飯にかけて食べる、真に まかない飯・・・という感じです。

しかし、いつも一気に食ってしまいます。そして、また食べたくる味と雰囲気なんです。この味・・・美味く好きです・・・評価は両極二分すると思いますが！

今度は久々にディナータイムにお邪魔してみます。フルボトル付で・・・？　五反田近の方・・・ぜひ、お試しあれ！　　思い入れも有るので、長文御免。。。