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2013年08月06日

悲運のクラウン

悲運のクラウン  とある旧国道で信号待ちしていると、路地の奥からじっとこっちを見ているように佇んでいた14系クラウン・ロイヤル

 個人的には歴代クラウンの中でも「最高傑作」と思える出来だった13系の後を受けて'91年10月に発売されたモデルで、画像のロイヤルシリーズに加えて、13系のモデル途中で追加されたV8・4000cc車などの上位車種はクラウンマジェスタなる別シリーズとして登場している(なお、セダン/ワゴン/バンは従来の13系のままマイナーチェンジで継続)。

 そのマジェスタはクラウン史上初のモノコックボディを採用、ロイヤルは従来と同じペリメーターフレームを残すシャーシとなっており、言うなればコレが最後のフレーム付きクラウン、という格好だ。

 「クラウンはフレームがあるから快適、頑丈…」というイメージが出来上がっていたこともあり、ココで全車モノコックに切り替え…というワケにいかなかったのだろうか、このあたりも「石橋を叩いても渡らない」なんぞと言われたトヨタの堅実さが見え隠れしているようにも感じるところだ。

 しかし、この14系ロイヤル…結果的にはかつての「クジラ」以来の失敗作とまで言われるモデルとなってしまったという…OTL

 「クジラ」ことS60/70系はトヨタ創業の礎となった紡績機の紡錘をモチーフにした、当時としては先進的なデザインがまだ時期尚早だったことが不人気の理由であると聞くが、この14系は当時としても飛び抜けてブッ飛んだデザインだったワケでもなく、むしろ当時のトヨタ車としては「テッパン」とも言えるものだった。

 しかし、クジラの失敗以降再び水平基調の重厚長大・保守本流ど真ん中路線を歩んできたクラウンにはやはり時代のトレンドに合わせたスタイルが好まれなかった…、というのが理由といえるだろうか。

 特に評価が低かったのが後ろから見たスタイル。



 ナンバープレートをリアバンパー側に持ってくるのもクジラ以来であるが、正直な感想を述べると「やっぱりクラウンらしくない」というのが本音ではあるなぁ…(´・ω・`)

 ちなみにこの個体、5速ATを搭載したロイヤルツーリングである…、ということも要チェックだ。

 12系から設定された「アスリートL」に代わる、ちょっとスポーティ路線に振った仕様であるが、ライバルたるセドリック/グロリアのグランツーリスモのような明快な「わかりやすさ」に乏しかったこともあり、マイナーな存在に終わった感は否めない。

 ちなみに、この14系前期ロイヤルツーリングといえば自動車教習所の学科教習で流す映像でいつも白いのが登場、明らかにふた昔前くらいのファッションに身を包んだ尾根遺産(聖子ちゃんカットだったり…)がドライブしていたのがどうしても忘れられない…(爆)

 閑話休題。この14系前期型のあまりの不評に慌てたトヨタは'93年8月にマイナーチェンジを行ったのだが、リア周りはまるで別のクルマ…いや、先代の13系そっくりなデザインに改められて登場し、幾分販売も持ち直した。



 マイナーチェンジでここまでデザインが変わるクルマもなかなかない(即座に思い出したのがJA4トゥデイと710バイオレット…)かと思うが、ここまで先祖返りするのもこれまた珍しいかもしれない。

 リアばかりでなく、フロントもグリルの縦桟を強調して押し出し感を強めるなどの改変がなされており、全体のシルエットはやはりクラウンらしからぬところがあるものの、ディテール単位でみるとクラウンらしさを取り戻したように感じたものだ。

 さて、そんなワケで本日の1曲はこの14系クラウンが発売された'91年10月のヒット曲から…♪



 そんなに昔…というイメージもないのだが、もう22年も昔なのか…(゚д゚lll)そりゃあワタシもおっつぁんになりますわなぁ…OTL
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Posted at 2013/08/07 11:11:19

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この記事へのコメント

2013年8月7日 15:26
こんにちは、はじめまして♪
Super City と、言いますm(_ _)mヨロチクビ
わだスは↑MC後期のこのモデルに、14年間もの長い間乗っていまちた(^ ^)/
直6-3.0L Royal Saloon G、車高自動/任意調整式エアサスペンション標準搭載、流石にダッシュボードにNAVI 画面の無い旧い設計でしたが、快適装備てんこ盛り。リヤオートクーラー、フロント/リヤ電動式リクライニングシート(助手席も座面Height調整付。最後のフレーム付きクラウンの名前に恥じる事の無い、ボディ軋み音が最後まで発生しなかった造り込みの良さ。故障せず、上質なファブリック内装貼り。
・・・オルタネータが逝かなかったら、まだ乗っていたかも知れません(^ ^;
コメントへの返答
2013年8月7日 20:22
はじめまして○┓ペコ

これが最後のフレーム付きクラウンであるばかりでなく、ロイサルGだと最後のエアサス車にもなりますね(*´ω`*)

ナビはメーカーOPで設定がありましたが、13系ハードトップに比べると位置が下がって見にくくなったように感じますね。

そのナビ自体は13系の地磁気+自立航法からGPSに進化を遂げていますが…。

開発に潤沢なコストを掛けられた頃の作品なだけに、クオリティの面では現在のクルマと同等かそれ以上であるかもしれませんね。
2013年8月7日 18:35
数年前ですが、私の実家のお隣さんは14系後期、そして私の実家は15系前期のクラウンを所有していました。

やはり家の父曰く、隣と同じクラウンよりも次の型のクラウンにして良かった! と。

やはり形が気に入らなかったようです(*_*)
コメントへの返答
2013年8月7日 20:24
14系のスタイルも決して悪くはなかったんですが、コレをクラウンとして出してしまったのが失敗だったように思いますね。

あぁ、これが「クラウン」じゃなかったら…orz
2013年8月7日 19:20
どうも♪

セドグロも、
230以来続いてきた
バンパーナンバーが、
Y31で
トランクナンバーになった時は
カルチャーショックを
受けた記憶が。
コメントへの返答
2013年8月7日 20:27
どうも♪

言われてみて気がつきましたが、セド/グロは230から(グロはその前のタテグロも)Y30まで一貫してリアのナンバーはバンパーに付いてましたね。

しかもワゴン/バンも含めて…(;゚Д゚)
2013年8月7日 19:22
こんばんは。

>自動車教習所の学科教習で流す映像
出てますねぇ、テクニカAVのやつwww
あとE34もww

更新される項目は結構更新されてるようですが、危険予測ディスカッションとか更新されない奴は20年以上使われてそうですね。

最近のでヒット作は何といってもこれでしょうwwwww↓
http://www.youtube.com/watch?v=HTNBlgOG4tY&feature=youtu.be
コメントへの返答
2013年8月7日 20:33
(。・ω・)ノ゙ コンバンゎ♪

テクニカAVのアレですわwww
E34も出てますし、「悪い例」的運転は決まってR32スカイラインですねwww

しかしそのテクニカAVが君管でも映像公開していることに驚きですわ。
早速チャンネル登録してきましたがな(爆)

あと、任意保険に入らずにS130Zを運転、雨の夜に34歳の大手会社サラリーマンを轢いて死なせたオガワカズヒコ・23歳はまだ映像に生き続けてるんでしょうかねぇ…(核爆)
2013年8月7日 19:24
 C34も似た感じで・・・・・・・・・・・・・・・・。

 13以降ブレイクしたのは17っぽいですが、何気に15もいいですよね@
コメントへの返答
2013年8月7日 20:35
C34は逆にノッペリし過ぎた印象が強いですね…(-_-;)

15の後期ロイヤルツーリングあたりはなかなかカッコいいですよね(*゚▽゚*)
2013年8月7日 20:21
このクラウン、カラーによってはセルシオと間違えますね(…苦笑)。


当時のトヨタは、アリストがジウジアーロデザインだった事から、それに影響されたのかハイデッキスタイルを採用するクルマが目立ちましたね。当時のコロナなんかもそうでした。


私はこういうスタイル、ヨーロッパ車っぽくて好みなんですが、やはりクラウンというと、純日本風な、どちらかというと神社仏閣を思わせる様な風格のあるスタイルの方が受け入れられやすいんでしょうね。逆に私はそういうスタイルを敬遠してしまいますが…(笑)


…という事でマイチェンではそれを大幅に修正するものとし、次期150系ではその前年に登場したV40系カムリ・ビスタに代表されるカクカクしたデザインを取り入れながらも、日本人に安心の出来るデザインとされました。


しかしそんなクラウンもオーナーの年齢層が上がった為、140系での失敗を生かしながらも若返りを図った「ゼロ・クラウン」として再出発したとも思えます。ゼロクラウンもよく見るとアルテッツアっぽいデザインかなと思います。


そして現行ではああいったグリルを採用して、今の所好評みたいですが、デザインというのはどんなカタチでユーザーに受け入れられるか分からないものですね~ 140系のデザインは時期尚早だったんでしょうね。


そして例のピンククラウンも9月にリリースしたらどんな感じで売れるのか見ものです。
コメントへの返答
2013年8月7日 21:56
特に前期型は濃い色だとセルシオっぽく見えますね♪

確かにこの時期のトヨタ車は190系コロナなどに代表されるハイデッキスタイルのものが多かったものですね。

ただ、「クラウン」の文法からは外れたスタイルであり、このあたりがそれまでクラウンを愛用してきた既存ユーザーに嫌われたことは間違いないところでしょうか…。

15系では13系までの水平基調に回帰して再び人気を得ることになりましたが、その後の17系、そして「ゼロ・クラウン」こと18系あたりで段階を経て若返りに成功したように感じます。

また、クラウンもユーザーの世代交代が進んでいるように感じますね。

旧来の純和風テイストを好みそうな古くからのユーザーだと「そろそろ大きいクルマはちょっと…」とヴィッツか軽あたりの小さなクルマに乗り換えるケースもそろそろ見られますからねぇ…。

そこへ若作りなスタイルのデザインとしたゼロ・クラウンをブッ込んで新たなユーザーを開拓…といった感じですかね。

やはりクジラにせよ14系にせよデザインの面では進みすぎていた、と言わざるを得ないところでしょうねぇ…。
2013年8月7日 22:44
一見、セルシオ?カムリ?と思わせるデザインでした。
コメントへの返答
2013年8月7日 23:42
顔は10セルシオっぽい感じに見えますね♪

全体のシルエットは190系のコロナっぽい感じにも見えたりします…。
2013年8月10日 2:08
後ろ姿だけを見ていると、コロナと間違えそうになります、ハイ。。( ̄∇ ̄|||)
14クラウンなら、後期型もしくはマジェスタを狙いますね。(^_^;;)
コメントへの返答
2013年8月12日 1:41
個人的には昔ながらのペリメーターフレームとエアサスを賞味してみたいところなので14後期のロイサルGが良いなぁ…、と思ったりしますが、やはり壊れると悲惨でしょうかねぇ…orz

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