松田 凡吾のブログ一覧

　今日、岡山市内で見かけたKN13エクサ。

　N12系パルサーのクーペとして登場したエクサの2代目にあたるモデルであるが、この型では頭に「パルサー」はつかず、単に「日産・エクサ」として販売されていた。

　特徴的なのは屋根の一部分を脱着式として、オープンエア感覚を高めたTバールーフを標準装備したことと、車体の後ろ半分がクーペとキャノピー(ワゴン風になっている)とで選択することができた点であろうか。

　この車体形状は脱着可能な設計となっており、北米向けではクーペとキャノピーの2つのボディの着せ替えが可能だったのだが、国内仕様では運輸省の頭の固い役人に却下されたのか脱着できず、車体に固定されたものとなっていた。

　ただ、北米向けでもキャノピーのリアボディは値段が高かったことと、走行中に脱落する事故があったことなどでオプションカタログから姿を消したのだとか…。

　しかし、アイデアとしてはなかなか秀作であるように感じる。

　あるときはクーペ、またあるときはワゴン、さらにリアボディを外してしまえば半ばトラックのように使うこともできる…。

　1台で2役も3役もこなしてしまう名役者、といえる1台だと思う。

　かつては「乗車定員が変わるため」ということでNGだった脱着式シートも後にOKになっているし、このエクサがもう少し遅く世に出ていたとしたら車体の着せ替えもOKになっていたかもしれないなぁ…。