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松田 凡吾のブログ一覧

2013年11月24日 イイね!

前後扉

前後扉津山で撮影した中鉄北部バスの路線バス。

 数年前に千葉の京成バスから流れてきた中古車であると聞く1台だが、ドアの配置が関西以西で多く見られる前後扉であることに注目だ。

 一般的には路線バスのドアといえば前とホイールベース間の後ろ寄りにあるものだが、混雑時に中扉から後ろに乗客が詰めてくれない…、という短所があり、「ならドアを一番後ろに持ってきちゃえ」とドアをリアオーバーハングに設置することで混雑時でも車内に満遍なく詰めて乗ってもらえる…、というものだ。

 このあたりはさすが合理性重視の関西らしい発想といえるかもしれないが、当地岡山でもかつてはほとんどの事業者が採用していたスタイルであり、市内路線メインの岡電でさえ一時採用していたほどだったものだ。

 画像の中鉄バスの場合は基本的に'80年まで前後扉で採用されていたが、長距離路線専用車は'91年まで前後扉での採用となった。

 その後、各地から中古車を買い漁ってくるようになり、東武バスから4台、神戸市交通局から1台の中古車が前後扉で投入された。



 画像は元神戸市交通局の車両だが、コチラは山坂道の多い神戸、ということもあってエンジンも高出力版を搭載しているのがポイント。

 ちなみに、この前後扉が廃れた理由として近年の路線バスに求められる低床化に対応できないことが挙げられる。

 リアオーバーハング部分まで床を下げようとすると、エンジン搭載方法や後車軸まわりも専用設計とする必要があり、製造台数の限られるバスではコスト高になってしまう。

 また、床を下げた分だけホイールハウスの張り出しが相対的に大きくなり、とりわけダブルタイヤを履く後輪のホイールハウス間は車椅子での通過は不可能な上、床面からの高さが高すぎて座席の設置も難しい。

 それでも、お隣・兵庫の神姫バスにはノンステップで前後扉…、という変態な仕様が実在していたりするのだが…(爆)

 あと、一部地域では前後扉に加えてホイールベース間にもドアを備えた3扉車、というのもあり、主に前乗り・運賃先払いの路線だと終点に到着した際に3つのドアを全開放することによってスムーズに下車できるのがメリットだ。

 画像の下電バスは元西武バスの中古車で、西武時代はその3扉車だったものだ。



 下電に流れてきた際に改造を受けて後扉を塞がれているものであるが、後ろ2枚の窓がハメ殺し(一番後ろは二重)で、リアオーバーハングの裾の切り方、さらに元々ドアがあった痕跡も見える。

 この例はまだ上手に誤魔化しているように見えるのだが、沖縄あたりだと市外線ではどっちみち使わない中or後扉をそのまま溶接して閉鎖、ステップ部分に床板と座席を設置してしまう、というお手軽改造車がウジャウジャしていると聞く…Σ(゚д゚;)

 ちなみに、岡山ではバスは後ろから乗って前から降りるのが通常なのだが、その昔は岡電バスの一部に前乗り・後降りのものもあった。

 さらに、かつて岡電の路面電車が終点まで均一運賃だった頃も前乗り・後降りだったものだが、岡山駅~天満屋間を100円とした際に逆になっている。

 今でも時々「路面電車…どっちから乗るんだっけ!?」と一瞬迷ってしまうのだが…(笑)

 後ろから前から…ということで今日はこの曲でお楽しみいただきたい(爆)

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「今流行りの「FaceApp」とやらで遊んでたら渡辺麻友と松井玲奈を足して2で割って微分積分したような別嬪さんができて笑ってるw」
何シテル?   06/01 20:47
こんなHNですがハイエース乗ってますw
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子供は見てるよ… 気をつけて!! 
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