10/25土曜日にランチアテーマオーナーズクラブ(LTOC)の全国ミーティングが、そして翌日1026日曜日にはランチアランチが開かれ、LTOCから多数のランチアテーマが参加してテーマ発表30周年を祝った。昨年の全国ミーティングには参加できず、今年も参加が危ぶまれたが、何とか参加できたのでレポートしてみたい。
10/25仕事のあと別件の用事を済ませ、
Aさん夫妻のテージス3.2Lに乗り込ませて頂く。
思わず「エクゼクティブ・シートだ!」と叫んでしまう。素晴らしい質感の革と内装、静かで「マジック・カーペット・ライド」の室内。
Aさんから姫路のTさん(デルタ乗り、元は8.32も)に交替し、わざと旧東名を走る。却って走りやすいかも。富士川SAからの最終レグは私の当番。とにかく直進安定性がよく、かつ5ATのギアリングが適切なので、すばらしく気持ちよい。普通にDレンジだと130キロまで5速に入らないくらいだ。カッパの4ATや166の4ATがかなりハイギヤードで、折角のアルファV6の美味しい所が使えないのが辛いという経験をしたが、これは良い。また異形のフロントマスクのお蔭か、皆さん追い越し車線からさっさとどいてくれるのも、受動的安全性からみて良い(笑)いつまでも走って行きたくなった。ワインディングは攻めていないので分らないが、遠距離のハイウェイクルーザーとしては超一品だろう。やっぱりいいなあ。
Google map通り大阪から5時間で御殿場の宿「時の栖」に到着すると、あたりは真っ暗。迷いつつ何とか駐車場にたどり着き、皆さんと合流した。早々と就寝。
翌朝はLTOC全員で6時起床。6時20分から朝食、7時20分出発。合宿みたいだ(笑)宿のコテージはこんな感じ。
何だかモンゴルのゲルみたい(笑)でも中に簡易型プラネタリウムが装備されていたり、「星の王子さま」が付いていたり、ファンシーだ。
富士山に傘雲が掛かっている。天気は悪くなりそうだが、さあ、保ってくれよ。
今年は30周年ということもあり、何とかみんな車を出せる人は出して集まった。
毎年全国ミーティングでは朝露に濡れてしまう。みんな早起きして拭き上げる。今日はテーマが主役のハレの日だから。
皆さん元テーマ乗り、現テージスオーナーの三台。変顔なんだろうが、もう美しいとしか見えない私はランチアバカだろう(爆)
皆で隊列を組んで裾野市の会場、富士教育研修所に。
そこに8時までに到着するために朝早起きをしたのだ。
入り口のメタセコイヤ並木の下にテーマを並べる。
クラブ員以外の方も入り、25台にもなるとすごい。LTOCが発足して15年になるが、これだけ隊列を組んで走ったのは初めて。これはビデオ篇をご参照あれ。
美しい芝生の一等地、本部の真ん前に25台のテーマを並べさせて頂く。
快晴だ。良かった。
回りを見て回ると、
ニューデルタを5台も見たのは初めて。
大磯だと端っこの方に並ばされているデルタも、ここでは色別に美しく並んでいる。
「戦士の休息」
といった感じだな。
普通はここでしか見られないデルタS4。F105Lさんのビデオでもコンプレックスチャージャーの「ミュー」という音をさせていたのが印象的。徳島のstratosさんの所でいつも見るので、それほど珍しく思わない自分がおかしい(笑)
ランチアラリー037。アバルトの開発コードSE037がそのまま車名になったので、ヘッドのアバルトの刻印は当たり前なのだ。シフトブーツの根元は6面に別れていて、そこにはアバルト、ランチア、ピニンファリーナの刻印が二つづつ押されているのを、皆さん知っているだろうか。
今回はクラシックランチアは少なかった。その中で気を吐くフルヴィアたち。
ザ・ハコ。フルヴィアベルリーナ。フラミニアでなかったら、これだったかも。
クラブの事務局をして頂いている、F105LさんによるLTOC紹介と、東京のTさん(456で東京に行ったとき、一緒に山手のドルフィンでソーダ水を飲んだっけ)によるモデル紹介。
クラブ員みんなで神妙に聞く。簡潔な良い紹介だったと思う。
私の紹介でサンチアーゴさんのフラミニア・コンバーティブルでポーズをとる京都のF夫妻。アバルト・スコルピオーネ・アレマーノに乗りラリーニッポンにでる夫妻だが、美男美女はコンバーティブルが似合うなあ。
クラシコランチアは少なかったが、
これはびっくり。トラックだ!車名はランチアの辞典のような本で探さないと分らない。
まったりとした時間の中、急にくっきりと眼に浮かんだテーマの端正なサイドビュー。ジウジアーロの傑作だと思う。
サンチアーゴさん、森師匠と奥様でお弁当を食べながら、フラミニアの話をしていると、もうお一人を森さんから紹介していただく。
「SHCCのあちきんです。フラミニアGTに乗ってます」
「おお、素晴らしい。今はどうしてるんですか?」
「ドライブシャフトにブレが出て、パーツも揃ってるんですけど、直す時間が無くて。」
「え、自分でされるんですか?!」
「ええ。」
「色は何ですか?」
「ランチアブルーです」
そこで森さんとあちきんさんに聞く。
「ここにあるテーマやデルタのランチアブルーはかなり暗い色ですよね。メタリックのない60年代のランチアブルーってどんな色なんでしょう?」
あちきんさんが
「うちのがその色ですよ。写真送りましょうか。」
「ぜひ!」
森さんが
「アウレリアB20、綺麗にしたから、見においで。あれがその頃のランチアブルーや。」
「ここに近い色がありますか?」
「あれかな」と遠くのテージスを指差す。
「あんなにメタリックやないけどな。kotaroさんどうしてるの?一度一緒にいらっしゃい。」
「分りました。ぜひkotaroさんと一緒に伺います。」
今度はサンチアーゴさんと森さんに、
「どっちのミラーがいいでしょうね?うちのはフェンダーミラーなんで、ドアミラーにしますけど。」
森さんのフラミニア・スポルト・ザガート
「何だか知らんスペインのメーカーのが付いてるけど、元からこれやったんや。」と森さん。
サンチアーゴさんのフラミニア・コンバーティブル・トゥーリング
結論は出ていない。皆さんの意見も聞いてみたい。1967年式だ。
そうこうしているうちに、パレードの時間に。今年は雨が天気が下り坂という予報だったので、LCJでも早めに進行して頂いたようだ。ビデオのごとく、素晴らしい動画が出来上がった。
パレードから帰って来た、帰路にのせていただくKさんのphase3 turbo16LS。
あれ、見覚えのある方が挨拶してくれる。だれだろう?
「こんにちは。ぽおる・ぶらっくです。」
「え、MB220SEbのぼおるさん?今日はメルセデス・ベテランズ・クラブ・ジャパンの総会の理事・幹事で忙しかったんじゃないんですか?」
「
お昼に終わったので、その足で来ました。」
ありがとうございます!桜えびせんべいまで頂いてしまった。今も美味しくいただいている(笑)
一度信貴生駒スカイラインまで来て頂いてびっくりしたが、メタセコイヤ並木の下の220SEbクーペはより美しい。でもええかげんに写真をとったので、ぽおるさんの写真の方がずっときれい(笑)
ぶれちゃったけど素晴らしい内装。これだけで小さめの国産ミニバンが買えるほどかかっている。でも金額よりコツコツ部品を集めてじっくり楽しまれるのが羨ましい。私の方がずっと年上なので、もうそんなに時間が無い。
楽しい時間はあっという間。13時半にはお開き。雲行きも怪しくなってきたので、遠い我々は14時にはお暇した。帰りはKさんのphase3ターボだ。テーマの中では多分車重などを考えると最強最速だと思う。このクルマでなんと言ってもすごいのはコレ。
管球式CDデッキ!D/A変換の部分らしいが、とにかくボーカルがいい!ついついCDの中でも薬師丸ひろ子とか古い男女ボーカルを聞いてしまう。声の艶があって良い!
「Kさん。これスピーカー替えてます?すごく中音域に艶がありますよ。」
「これ、スピーカー純正のままです。特にフロントはちゃちなんですがねえ。」
「でも良い音ですよ。」
二人で交互に運転しつつ東名→伊勢湾岸→新名神に。
ターボ車に乗るのは自分の黄テーマ以来12年ぶり。あれはエンジンスワップしてあってもう一つパワーが出ていなかったけど、これは195HPでフロントにビスカスカップリングが入っていて、100キロ2500回転からフルスロットルにすると、おーーー!久しぶりの息の長いターボ車らしい加速。嬉しいなあ。鼻が軽い事もあって、8.32よりよっぽどバランスがよい、直進性やハンドリングは勝手知ったるテーマ一族なので、これもいつまでも運転出来そうだ。テージス程デッドスムーズじゃなく、軽量ボディはそれなりの剛性だろうが、テーマの中ではこれとアルファV6がベストマッチングに思われた。
伊勢湾岸道の刈谷SAで早めの夕食。味噌すじカツ丼、ちょっと微妙だったが美味しくいただいた。上には完食後の手羽が(笑)
栗東ー大津間で少し渋滞はあったが、30分程で抜け、家には20時前に帰る事ができた。快適なクルージングを一緒に楽しませて下さったKさん、ありがとうございました。