この人またつまらないことを言ってます
”パワーユニット2基制限に踏み切るべき との提案”
このオッサン、元々弁護士なんですが、趣味でモータースポーツを始め、ウィリアムズからF2へ参戦したり
いまは無きマーチの創設者の一人だったり
そして元FIA会長でした、約16年間勤めていましたが、その間に行ったのが
安全性の向上とコストダウンの為の開発凍結と共通パーツの使用率アップです
一時期、10年間のエンジン開発凍結案など、元来のF1たる、オリジナル開発による競争を殺していった人物です
現在の何かにつけて、開発禁止とか、テスト禁止になってるのは、このオッサンが原因だと思います
さて今回の発言については
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F1パワーユニットマニュファクチャラーはコストや供給の保証などの問題を解決するための対策案のひとつとして、
パワーユニットを1シーズン1ドライバーあたり3基に制限することを検討している。
しかし元FIA会長マックス・モズレーは、一気に2基に減らせば問題はすべて解決すると主張した。
パワーユニットの供給価格が高騰していること、レッドブルがパワーユニットのスイッチができなかったように、
カスタマーチームへの供給の保証がなされていないことを懸念したFIAは、今とは別仕様の安価なエンジンとの混走案を提示したが、
F1コミッションはこれを否決した。
その代わり、マニュファクチャラーは対策を講じることに同意、解決案は1月15日までに提出しなければならず、
その内容によってはFIAは2017年のインディペンデントエンジン導入について再検討すると示唆している。
先月、マニュファクチャラーが協議している案が明らかになった。
パワーユニットを1シーズン1ドライバーあたり3基に制限する(2015年は4基)こと、
一部パーツを凍結すること、スタンダードパーツの導入という内容だったが、
モズレー元会長は、基数制限を2基に減らすことで簡単に問題は解決すると考えている。
「今問題となっているのはエンジンのコストと供給だ」とモズレーが語ったとMotorsport.comが伝えた。
「規則を変更し、1シーズン1台あたりエンジン2基に制限することで解決できるだろう」
「そうすることでコストを半減し、供給を倍にすることができる。今のエンジンなら多少の調整でそれを実行できる」
「エンジンサプライヤーは『そんなことは不可能だ、悲惨な状況になる』と言うだろう。だがF1の歴史を振り返ると、実際そうなったことなど一度もない」
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最近のF1は、自分達の事しか考えていないと思う
それはこのオッサンも然り
確かに現状のPUユニットは過去にない規格のPUのために複雑なシステムを構築し
それの開発及び運営などに多大なお金がかかっている
その為にお金のないチームは財政破綻などが起こっており、
シーズン存亡も問題になることがある
現在問題として定義されているのはPUの価格が、莫大であり、弱小チームの財政に大きな負担がかかってるからだそうだが
それは本当だろうか?
確かに過去のV8などに比べると数倍の金額でカスタマー供給されているが
それは作ったメーカーサイドも赤字でやるわけにはいかないために仕方ないことであり
走る実験室の考え方から、究極のエコ、高燃費を実現させるために必要な金額として結果である
本来ならば、開発が進むにつれ、より効率良く、製造できる状況になっていき
コストも下がるはずなのだが
まぁたかが程度のダウンだとは思うが・・・
現在のF1のルールにより、シーズン中の開発に大きな制限がかかっており、
開発が一向に進まず、より効率よくなるために、ものすごい時間がかかっている
さらに、型落ちのPUの供給も基本NGのため、コストを下げる要因にならない
去年のマノー及び今年のトロロッソは例外として、跳ね馬の型落ちPUの採用が許可されたが
開発が終了しているために、シーズン後半での失速の可能性は非常に高い
さて、では昔はどうだったのか
エンジンはメーカー間の開発競争により、パワー差は大きなものだったし、その最新版は、メーカーからの
無償供給でないかぎり到底入手できる代物ではなかった
しかし、弱小チームは各メーカーが開発を終了したエンジンを格安で入手し
チューンメーカー、イルモアやメカクローム、ジャッド、ハートなどから入手し、少し限りではあるが
パワーアップの恩恵も得られた
多少自分の妄想も入っているので、違ったらごめんなさい
さらにパワーが足らない分は、車体開発のアイデア勝負となり、
ニューウェイのレイトンハウスの車やティレルのようなドルフィンウィングなど、多くのアイデアで、
上位チームを食う場面も沢山あった
しかし現在は、このオッサンの進めたコスト抑制案のために、均一的な車体にしかならず
今年、フォースインディアが出した穴空きノーズの独特のアイデアは出たが
他は、
同じようなショートノーズに到達した
しかもこのショートノーズ、空力コンセプトが大きく変わることより
採用すぐは、セットアップが決まらない状況になり、失速するのである
ここでも、シーズン中のテストが出来れば、改善することも可能なのだが
これも、オッサンが進めた、コスト抑制のために、テストができず、CFDなどのシュミレーション技術にお金をかけれる上位チームが優位になる結果になった
そう、昔のF1は、シーズン中、どこかのタイミングで逆襲を始めるチームがあったのです
下位チームだろうと、中団チームだろうと、パワーアップエンジンや、新空力パーツ
車体の軽量化などなど
素人でも分かるぐらいの変化があるパーツ投入があったのです
しかしいまは、玄人の方々のお世話にならないとわからない感じです
確かにこのオッサンが云うように年間二基のPUで乗り切れば
去年年間四基で行っていたシーズンからすると、生産能力は余裕になり、コスト削減案もでるかもしれませんが
それは、チームや関係者のためだけであり、見ている方にはなんのメリットもないのです
テスト及び開幕戦をみれば、シーズンタイトルが確率50~25%で分かる
そんなシーズンを観客に見せたいのですかね
F1はF1なのです
他のカテゴリーの真似をするなら、他のカテゴリーを見ている方が面白いかもしれないです
どうなるかはわかりませんが
ハースF1が期待の星になることを期待したいです
そうなると、弱小チームの車体への開発費が低減できるので財源問題が緩和されるかもしれません
でも、ますます詰まらないF1になるかなぁ
昔のようなメーカー同士の意地の張り合いがみたいです