
昨日の暖かさには驚きましたね。2月であの暖かさはちょっと記憶にありません。あまりの気候にボクスターで散歩に出たのですが、ついでに新しいAudi A4とジャガーのXEを見てきました。(なんだか最近のブログは新車情報と試乗記ばかりですね・・・汗)
A4は今回プラットフォームを一新し、MLBエボと呼ばれるプラットフォームになりました。ミドルクラス縦置きエンジンのマザーシャシーとなるプラットフォームなので、将来的にはポルシェのマカンもこれがベースになるはずですね。意外なことにこのプラットフォームは基本的にはスチールで、ストラットタワー等に部分的にアルミを使用しているのみのようです。AUDIはいち早くシャシーのアルミ化に取り組んでいたメーカーなので、ライバル各社がこのセグメントでもアルミ化を進める中、スチールというのは少々意外・・・。
エンジンは2リッターターボのみで、quattroには従来からのEA888ベースのエンジンで250ps仕様、FFには新しい吸気バルブ早閉じのミラーサイクル190ps仕様です。トランスミッションは今回からFFもDCT(Sトロニック)になりました。
ショールームに置いてあったのは素のグレード、ヨーロッパではSEと呼ばれるグレードのFFです。写真を見る限り旧型となるB8と比べてあまり変わっていないように見えるB9ですが、実物は随分違いました。基本的なデザインはB8を踏襲しているように見えますが、ディテールがかなり異なっているので違うクルマに見えます。そしてかなりの質感の高さです。
プレスラインの精密さ、チリの詰め具合などは相当なレベルで、メルセデスなど足下にも及ばない感じです。ゴルフ7のボンネットのエッジのシャープさにもびっくりしましたが、A4のボディサイドを走るキャラクターラインのシャープさがこれまた凄い・・・。また、ピラーやルーフなどの溶接部分はカバーがなく、仕上げ処理がされています。Cクラスなんてボディカラーに関係なく黒いカバーですから、随分違いますね。
Cクラスは黒いカバーが付いている
インテリアは、エクステリアと違って従来とは完全に異なるデザインです。インテリアも基本的な質感の高さが印象的です。デザイン、スイッチ類のタッチなど・・・全体的にシンプルなデザインが貫かれており、Cクラスに比べると光り物の使用も抑えていて好感が持てます。こちらに慣れたらCクラスはかなり派手に感じるでしょうね。
そんな感じでヴァーチャルコックピット以前に基本的な質感の高さが好印象です。ただし、40万円以上するレザーシートを選択してもダッシュボードやドア上部はソフトパッドのままだそうで、合成とは言えレザーを貼るCクラスと比べて残念なところです。私はボクスターですらレザーインテリアを選択するくらいインテリアの見た目を重視する質なので・・・。
試乗車もあったのでせっかくなので試乗させて頂いたのですが、街中のみ。まぁ、飛び込みの一見さんですから・・・。この個体はquattroのS line仕様+LEDマトリクスとヴァーチャルコックピットということで、700万円強。ちなみにシートはファブリックです。それで700超え・・・
ドライビングポジションは良好です。ステアリングのオフセットも少なく、センタートンネルの張り出しも思ったより少なく、左足の空間はCクラスより広いかもしれません。シートはファブリックだったので、アウディのレザーで良くある妙に張った感じもありません。ミラーがピラーから離れているので、ピラー付近の死角もそれほど大きくありません。ちなみにステアリング調整は手動でした。
走り始めで、いきなりスロットルのマップが気に入らない・・・。トルク感パワー感を演出するための、いわゆるガバ開けです。ちょっと踏んだだけでクルマ側で勝手に大きく開ける。穏やかに走らせようとすると気を遣う必要があります。しかしトルク・パワーとも余裕があり、速いと言えると思います。
エンジンは振動、音ともに非常に抑えられています。タイヤがちょっとザラつきを伝えますが、総じて静かです。が、この辺はCクラスも相当静かなので営業さんがアピールするほどは差を感じませんw。足周りは初期は良く動くものの、大きめの段差、ギャップでは割と早くバンプラバーに当たって揺すられます。典型的なシャコタン足かな・・・。単純な乗り心地という点ではCクラスの方が良い、というか穏やかです。
ステアリングはCクラスと同じく無表情なのですが、ハンドリング自体は正確な感じ。
ただ、街中での15分程度の試乗だったので、高速でどうかや、向上したというドライバーアシストなどは分かりません。
ヴァーチャルコックピットは私は予想以上に見やすかったです。
ただ、上下方向が狭いので使い方は万能じゃないでしょうね。MMIはSoftbankのSIMを使って通信をするらしく、写真のようにGoogle mapの写真で表示したり、天気予報などネット上の情報を表示出来たりもしました。スマートフォンと連携するので、例えばナビの目的地設定はSiriを使って行うことが出来るらしく、Cクラスの使い物にならないボイスコントロールと比べると雲泥の差です。
マイナスポイントがいくつかあるにせよ、魅力あるクルマでした。ボディカラー、内装色の組合せも多く、かつオプションでスペシャルカラーも選べるのは私にとっては相当魅力的です。現在のメルセデスはどんどん仕様を絞り込み、オプションどころか色すらほとんど選べないのが現状で、例えば新しいGLCも白、黒以外は受注生産で、しかも選べるカラーは極めて限られています。(例えばブラウン系は選べない)それに比べればかなり自由度が高いです。
しかし・・・・・どうにも高い。
C200ではレーダーセーフティ、LEDヘッドライトなど標準のものが高額なオプション。装備レベルをC200と同等にしていくと、FFでも600万を超えます・・・。私の感覚では50万以上高い。営業さんが言うには装備レベルを同じにすればそこまで差が大きくないとのことですが・・・いやいや・・・
で、Cクラスと比べてどうかって・・・?
Cの穏やかなキャラクター、快適性を良いと考えるかどうかで変わってくると思います。A4を試乗してからその後買い物に出た時、私はCの良さを見直しました…。
XEの話はまた次回に・・・
Posted at 2016/02/14 11:23:30 | |
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