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2016年10月30日 イイね!

Australia touring 2016 - Day1

Australia touring 2016 - Day1先日、遅い夏休みを取ってオーストラリアへ行って来ました。1番の目的はMotoGPオーストラリアGPの観戦だったのですが、レース後はオーストラリアを日程は短いながらツーリングすることにしました。しかし、オーストラリアGPが開催されるメルボルンの10月下旬はようやく春になったばかりという気候で、レース自体も不安定な天候で有名なくらいで、気温も高くて13℃、低いと7−8℃となってしまいます。当初はバイクでのツーリングを考えていたのですが、そこまで寒いならクルマにしよう・・・ということでレンタカーで旅をすることにしました。とは言っても普通のレンタカーではつまらないのでオープンカーを借りよう。しかしそこはMotoGPウィーク。普段使う(割引の効く)AVISやHertzは既にソールドアウト。しょうがないのでEuropcarで借りました。車種はこれまた選択肢がほぼなくメルセデスのE250カブリオレ(A207)になりました。



借りたE250カブリオレは後期型の最終モデル。オプションは一通り装備されていて、電動ディフレクター、エアスカーフ、シートヒーターなど快適装備は全て、その他ディストロニックやハイビームアシストなど日本仕様に準じる仕様でした。ただし、よく分からなかったのがタイヤ・・・。走行8000km程度で借り出したこのクルマ、タイヤが何とナンカンだったのです。サイズこそ純正のようですが、当然MO認証はありません。このタイヤはE250には合って無かった。とにかく硬い。しなやかさがなくロードノイズも大きい。ケース剛性というよりはトレッド面が硬い感じでした。安いんだろうけど、こんなのにしなくても・・・。クルマのインプレは後日・・・。

週末はメルボルン郊外のフィリップアイランドでMotoGPを観戦し、月曜日の朝にフィリップアイランドを出発しました。MotoGPは世界で一番美しいサーキットとも言われるフィリップアイランドサーキットで開催されたのですが、本当に美しいサーキットでした。



コースからは海が望め、まるで公園の中にコースがあるかのような緑の美しさでした。

フィリップアイランドを出発した朝は天気が良くありませんでしたが、何とか雨は降っていませんでした。



目指すのは何年も前から一度は走ってみたかったGreat Ocean Road。今日の宿泊はその途中にあるPort Campbellという小さな町です。フィリップアイランドからはメルボルンを経由してPort Phillip湾をぐるっと回っていく感じになります。

フィリップアイランドからメルボルンまでは、GP関係者・観客の出発に加えて通勤ラッシュに巻き込まれることになりましたが、これはまぁ想定内。



メルボルンを過ぎるとグッと交通量は減り、高速はガラガラに・・・。ここヴィクトリア州は交通取り締まりが非常に厳しいことで有名で、従って高速のペースは非常に遅いです。



以前にも書きましたが先進国における平均速度は取り締まりの厳しさが決めていると言って良いと思います。高速での制限速度は100km〜110kmと低いのですが、一方郊外では高速ではなくても例えワインディングでも100kmくらいになります。何れにしても120km以上で走行するクルマは極めて少ないと言ってよく、私の経験では先進国の中で1番ペースが遅い地域でした。それが理由かどうかは分かりませんが、スポーツカーをあまり見かけませんでした。強いて言えばホールデンのV8、BMWのM3、ランエボなどのハイパワーセダンは見かけました。ところでオーストラリアで独特のクルマと言えばute(ユート)と呼ばれるトラックでしょう。2ドアクーぺ+ピックアップというのが基本で、アメリカのピックアップと違って断然低い。これがカッコいい。



キャビン部分はモノコック並みに低いのですが、後ろの方はフレームがあるようですね。どういう造りか分かってませんが・・・。中にはV8とか積んでいるモデルもあって、ドリフトでも使われてたりして・・・。これだけ荷台が低ければバイクも積みやすそうです。

そんな感じで西へ進むとGeelongという大きな街で高速道路を外れ、海へ向かいます。周りは牧場か森が広がる郊外となり、しばらくすると海へ出ます。このB100号線がGreat Ocean Roadです。



海岸線に沿ってアップダウンしながら西を目指します。



途中いくつかの小さな街を抜け…



Great Otway 国立公園に入ってしばらくすると道路は山の方へ入っていきます。



この国立公園にはたくさんのコアラがいるらしいのですが、クルマを走らせているスピードでは見つけることは難しいですね。



Otwayを抜けると、Great Ocean Roadのハイライトと言えるPort Campbell国立公園。中でもTwelve Apostles(十二使徒)と呼ばれる岩が有名です。まずはGibson Stepと言われる岩を見に行きました。Gibson Stepは海岸まで降りて岩を見ることが出来ます。断崖絶壁を降りていくとそこは砂浜で、海には大きな岩が立っています。風と海水に削られ、形作られた巨大な石灰岩。



再びクルマに乗り込み、ほんの数分走るとTwelve Apostles。元々はもっと多くの岩があったそうですが、侵食で崩落したそうです。それにしても何とも不思議で美しい光景。



そうしてPort Campbellの街で投宿したのでした・・・

Posted at 2016/10/30 15:17:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ旅 | 日記
2016年10月10日 イイね!

C43はスポーツセダンか

C43はスポーツセダンかようやくC43をワインディングに連れ出すことが出来ました。ずっと行きたかったのですが、週末になると台風だったり、海外出張だったりして中々タイミングが合わなかったんですね。

知りたかったことはただ一つ、C43はスポーツセダンと言えるのかどうか。

スポーツセダンというものの定義は、私の中ではドライバーがスポーツドライビングを楽しむことが出来るクルマ、ということで速い遅いとは別です。スポーツドライビングを楽しめるかどうかというのは、様々なファクターが存在しますが、総じてステアリング、スロットル、ブレーキを通して思った通りにクルマをコントロール出来、結果的に「クルマと一体感がある」 かどうかです。だから、いくら速くてもクルマなりに速く走れるだけ、というのはスポーツセダンとは違います。(もちろん私の中での定義です)

スポーツセダンと言えば、BMW 3シリーズ。まぁ時代を遡ればスカイラインだったりアルファ・ロメオ辺りも入ってきますが、最近までDセグメント以下においてスポーツセダンと定義出来るクルマはそう多くありませんでした。ジャガーXEは間違いなくスポーツセダンと言えると思いますし、アルファのジュリアもおそらくそうでしょう。(そうであって欲しい)しかしいくらスポーティを謳ってはいても、本当の意味でのスポーツセダンではないものがほとんど。しかし中でもBMW M3は本物のスポーツセダンの代表格だと思います。私が経験したことのあるM3はE36 B型、E90、F80といったところですが、パワートレインはともかく、ハンドリングのベンチマークは私が所有していたE90です。E36やF80はそこまで踏めていないので。

W205 C43はE90のM3とスペック上どれくらい近いのでしょうか・・・



こうして見ると、同じDセグメントなのでざっくりとしたスペックは近いのですが、スポーツセダンとして見た時に異なってくるのはホイールベースと重量でしょうか。特にホイールベースは一世代分の差があるところで、M3もF80になると2810mmあります。





画像でサイドビューを見ると、デザインとしてサイドウインドウの高さがかなり異なるのでCクラスの方がキャビンが小さく見えますが、基本的なパッケージはかなり似ていると言って良いでしょう。まぁ当然ですよね。ちなみに上の2枚の写真はレンズの長さがまるで違うので、M3はオーバーハングがかなり短く見えますが長いレンズで撮影したサイドビューでは下のような感じになります。M3セダンの場合、フロント部分はE92クーペと同じデザインとしてオーバーハングが伸ばされているので、厳密には少し違いますが。



E90 M3は、素晴らしいV8にとことん旋回性を重視したシャシーを組み合わせたクルマでした。基本的にはターンインが鋭いのですが、フロントが巻き込むように入っていくというよりは、ヨーの増加に伴ってリアがアウトへ出ていき、オーバーステアで旋回性を上げていくようなセッティングでした。つまりハンドリングにおけるE90 M3最大の美点は、コーナリングをステアリングではなくスロットルでコントロールするクルマだったことです。ターンインではステアの速度でリアの振り出し量を決められ、その後はスロットルの出し入れで旋回をコントロール出来たのです。逆の見方をすれば全体的にはスタビリティが低いと言え、脱出時のトラクションを含めて速さよりは楽しさを取ったセッティングと言えました。綺麗な路面ではうっとりするほど綺麗なオーバーステアで曲がっていくのですが、アンジュレーションなどでグリップレベルが変わるような状況・・・まぁワインディングはそんな路面ばかりなわけですが、途端に非常に速いカウンターステアと繊細なスロットル、ブレーキコントロールが要求されました。でもそれこそがスポーツでした。クルマと一体感がある、これぞスポーツセダンというクルマでした。




C43はどうだったのか。


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久しぶりにいつものテストコースへ向かいました。そこに向かうまでにはほぼ2速固定の狭いワインディングから5速まで使う高速ワインディングを通っていくのですが、いよいよワインディングに入ってモードをSport + へ変更。右へ左へリズミカルに切り返しながら徐々にペースを上げていくと、アフターファイヤー音の凄まじいことと言ったら・・・。昔のラリーカーのミスファイアリングシステムと言っても言い過ぎではないような・・・。そのままペースを上げていくと、走り始めてものの10分位でブレーキのタッチがスポンジーになってきました。(汗)

本当に!? もう!? いやちょっと何コレ。

それと共に、進入でスタビリティコントロールが介入するようになってきました。アンダーではありません。オーバーステアです。ブレーキもフェード気味なので5-6割程度のペースに抑えていつものコースへ向かいました。少し嫌な予感がしつつ・・・

いよいよコースへ着いて一本目。エアコンをOFF、Sport +、スタビリティコントロール(以下メルセデス呼称ESP)はONのままです。一つ目のコーナーへの進入一発でブレーキがフェード、2速にシフトダウンして右コーナーへオーバーステア気味で入った車体をESPが強烈に制御、かなり減速・・・。続いて振り返し気味になるS字を左へ切り返して踏むと全く加速しません・・・。まるで雪の上のように「常に」ESPのランプが点滅しているような状態で、踏んでも加速せず、曲げても勝手に減速するので全く自分でコントロール出来ません。コントロールも出来ませんが、まるで速度リミッターが効いているかのようにスピードが全く乗りません。


う~ん・・・何ということだ・・・。1本走ってクルマを降りた私はかなり落胆していました。


ブレーキからはかなり強い焼けた臭い。ホイールも真っ黒で、これはおそらく夜中じゃなければ煙が見えていたレベルでしょう。しかしそこまでブレーキは踏んでいません。それより何より、これほどまでにESPの縛りがキツいとは。良く聞いた話で、BMWは限界域でドライバーを信用するが、メルセデスはドライバーを信用しない、というポリシーの違い。正にこれを体感した感じです。いや、信用しないにも程がある。(笑) 何しろコーナリングでタイヤがスキール音を出す手前から制御が入るのです。

しかしよく考えると、ダメなのはESPの制御が強過ぎることで、ブレーキのフェードについては初期の焼き入れのようにも思いますし、それ以外の基本的なシャシー、ステアリングの感触自体は悪くないのです。


・・・・・もしかしてこれはESPをOFFにしなければダメなのか・・・・・?


ブレーキやエンジンをクールダウンし、ESPをOFFにして再スタート。


ブレーキだけは控えめに、しかしそれなりのスピードでコーナーへ進入するとリアがスルスルっと流れ始め、S字の切り返しに向けてステアを戻すとそのままグリップを回復し、タイトな左ターンへ。そこから踏むと、しっかり加速するじゃないですか!


こ、これは・・・!


こうなるとリズムが上がります。ターンインではフロントが凄まじいグリップで巻き込むようにインへ向かい、同時にリアがスルスルと出ていきます。オーバーステア気味にクリップへ向かい、スロットルを開けるとリアが蹴ると共にフロントがイン側へ引っ張りながら加速、フルスロットルにすると典型的な4WD、ステアをイン側に切ったままアンダー気味に強烈に立ち上がります。4輪から出るスキール音、周りに響くキーンというフルブーストのタービン音とシュバーっというウェイストゲートの音・・・。


・・・これか!これが本当の姿なのか!


ESP OFFによってC43はまるで別のクルマになりました。ターンインでのフロントの絶大なグリップ、しっかりしたフィーリングは極めて剛性の高いダブルウィッシュボーン、ハブ剛性、強く付けられたネガティブキャンバーの効果をまざまざと感じさせます。またステアリング自体のフィーリングも重いだけではなく想像以上にフィードバックも出てきました。シャシー全体は高いスタビリティを優先したセッティングですが、進入ではオーバーステアを使うことも出来、トラクションをかけると4WDを生かし弱アンダーで立ち上がる。ブレーキも一度焼き入れした後は大丈夫で、むしろ帰り道ではコントロール性が上がったのが分かりました。そして、この領域になるとクルマとの一体感がありました。何しろクルマが軽くなったような気すらしました。


本当にホッとしました。一本目を走った後、一瞬売却すら脳裏に浮かんだのです。(笑)

C43はスポーツセダンと呼べるようなクルマでした。

しかしM3のような全てをドライバーのコントロール下に置くような、スロットルでコントロールするようなクルマとは違いました。コントロール性を楽しませるというよりは、クルマの高いシャシー剛性や4WDのトラクション、気持ち良いV6ターボを楽しませるスポーツ性。

これはこれでアリだとは思いましたが、BMWとの考え方の違いも良く分かりました。リアのスタビリティを確保しつつ、フロントは驚くようなグリップ、剛性を持つシャシーの仕立てもそうですが、例えばESP。ESPをOFFにしてスタートしても、いつの間にかONになっているということがありました。その時は何故かは分からなかったのですが、どうやら強いブレーキングが入ると自動的にONに復帰するようです。つまりABSが入るほどのブレーキングをするとONに戻るということです。C43はフロントの重いクルマで、かつ4WDなのであまり進入を頑張らずに走っている限りでは問題なかったのですが、本気で攻めるとESPをOFFのまま走れない、ということなのです。

しかしこれで充分満足です。普段はBMWより快適でV6は気持ち良く、ハイスピードクルージングは得意中の得意。本気でワインディングを走らせれば普通のドライバーが走らせる911くらいなら追い回せる・・・。

C43はスポーツセダンでした。しかし本気で走るクルマとしては最後の最後でクルマ好きを落胆させる保険がかけられているクルマです。

Posted at 2016/10/10 12:24:16 | コメント(4) | トラックバック(0) | Mercedes | 日記

プロフィール

「@Sekiai さん 初めて見ました!こんな動きだったんですね。ツインシャシーとは知ってはいたものの、どういうことなのか全く分かっていませんでした。」
何シテル?   08/09 09:35
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
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