
ゴールデンウィークに3200km走った翌週、今度はバイク仲間でツーリングへ行ってきました。もう20年来の付き合いとなる、愛車紹介にあるグースレーサーで耐久レースを走った仲間です。自分含めて4人ですが、実は2人はもうバイクを離れて10年近く・・・。というか、長らくナンバー付きのバイクを持っていないのでw ツーリングは結構久しぶりのはず。所謂リターンライダーってやつですね。ツーリングは今までも何度となく企画したのですが何しろ公道用のバイクを持っていないのでずっと実現せず・・・。最近レンタルバイクが大いに普及してきたので、それでようやく行けることになったのでした。
ルートはもちろんワインディング中心。普段は1日に600 - 700kmくらい走るのも珍しくないですが、今回はあまり無理するのも良くないので1泊して1日を300 - 400kmくらいに抑えてのんびり(?)走るようにしました。中央道談合坂SAに集合し、まずは白樺湖、ビーナスラインを目指します。ビーナスラインは相変わらずの路面の荒れっぷり。
積雪がある道路ではやむを得ないのですが、穴、溝、ウォッシュボード、色々ございます・・・。なのでR1200GSの本領を発揮です。ドカで走った時は辛かったなぁ。R1200GSが凄いのは、そういうコンディションにめっぽう強くライダーに緊張を強いることがないこと。こんなところは確実にスーパースポーツより速いです。まぁ100PSしかないんで加速はたかが知れてますが。
せっかくなので休憩中にバイクを色々試乗もしてみました。レンタルバイクの2人はそれぞれカワサキNinja 1000の最新型とヤマハのトレーサー900。Ninja 1000は安い造りのバイクかと思いきや、車体は意外やスーパースポーツ風味。アップライトなポジションですが、ハングオフして荷重をかけてやると曲がる曲がる。いやびっくり。ホイールベースが結構短いんですね。立ち上がりのパワーも十分。でも180km/hでリミッターだそうです・・・。
トレーサー900は、意外なほど大きい。前後17インチのロードタイヤだけどアドベンチャー系に属するんでしょうか・・・?期待の900トリプルは、音は気持ち良いけどトルクがもう少し欲しい。車体は如何にもヤマハ。非常に素直な乗りやすいハンドリングが好印象。サスストロークも長めなのでこのビーナスラインの路面でも楽しめます。でもキャラがGSと被るからこれを買うことはないな・・・。一方でNinjaは結構良いと思いました。売れてる理由が分かります。
<友人がGoProを付けていたので動画キャプチャです>
そんなこんなでビーナスラインを最後まで走って上田市へ降りました。上田はなんと車載温度計によれば30℃近くまで上がっており暑いのなんの。上田で昼食を食べてから嬬恋村へ抜けて万座へ。天気も良くて抜群に気持ち良いです。実は宿が万座なのでもう到着なのですがw、まだ時間があるので渋峠まで登り、志賀高原側へ降りてワインディングを往復してみました。ちなみに万座から草津側へはまだバイクやオープンカーは通行禁止だそうです・・・。オープンカーは屋根を閉めれば走れるとか。
さて翌日、今日は南会津方面を目指します。草津に抜けることが出来ないので万座ハイウェイを下り、R406〜R145で沼田を目指します。流石に幹線道路なので交通量が多く、ペースが上がりません。淡々と走ってようやく沼田へ。そこからR120で丸沼高原、日光へ。今日も天気が良く、R120は中禅寺湖から降りてくるクルマの方が多いので登る方は実は若干交通量が少ないんです。抜群に気持ち良く快走。
あっという間に金精峠を越えました・・・。
その後、戦場ヶ原、中禅寺湖、東照宮などの観光地を全てスルーしww、そのままいろは坂を下って今市市へ。昼食を食べたら意外に時間が押しており、バイクの返却を考えると南会津まではどうも厳しそうなので、もみじラインで塩原へ抜けて帰ることにしました。
もみじラインはスキーのホームコースの一つ、ハンターMt.があるので冬は通るのですが、夏場に通るのは久しぶりです。鬼怒川側から登るといきなり2速メインのタイトなつづら折れ。バイクを起こしている時間を短く感じるくらい、右に左にリズム良く切り返すカーブが続きます。路面も比較的きれいなので非常に楽しいワインディングです。しかも幹線道路ではないですし観光道路と言ってもスキー場メインの道路なので夏場は交通量が少ないんですね。
GSはこういうシーンでは大きさを感じさせはするものの、重心が低く安定しているのとトルクがあるので走りやすいんです。乗っていて怖さを感じにくく、マージンを充分取って安全にしかも速く走れます。ただフロントが19インチということもありセルフステアは弱め。クルっと回るようなクイックなターンにはならないんですね。なので私はたまにステアをイン側へ切っています。まぁオフロード車+トレールタイヤ(因みにウチのはMichelin ANAKEE 2という5年落ち走行1万km位のタイヤw)と考えれば相当びっくりな速さだと思います。
というわけでワインディングをお腹いっぱい走って帰ってきたのでした。走行距離は2日間でちょうど800kmでした。GWの3200kmと併せて4000km、その前の週はイギリスで500km走っているので、3週間で4500kmほど走ったことになりますね・・・。(汗
それにしても、バイクの楽しさと言ったら・・・。自分が求めているものはなんなのか、またしても考えさせられました。どれだけ電子制御が進んでも、クルマに比べたらバイクはとてもアナログな乗り物です。そもそもバンクに対する恐怖は電子制御では克服不能。ある意味挑戦ですらあります。そしてスロットル、ブレーキ、さらに身体を使って荷重、抜重し、旋回性とスピードを引き出していく。例えスピードが遅いとしても、それ自体が高いスポーツ性を持っていると言えます。端的に言えば人間が関与する割合がバイクの方が遥かに高い。
私は自身がスピードジャンキーであることを自認してはいますが、476ps/650Nmを全開にする快感よりも100psのバイクで快走する快感の方が勝ります。ボクスターとは甲乙付け難いのですが、それはつまりスピードジャンキーを自認しながらも、絶対的なスピードよりはライディング/ドライビング・コントロールの楽しさを求めているんだな、と。まぁパワーがあることは否定しませんし、パワーの楽しさももちろんあります。パワーウェイトレシオが1kg/psを切るバイクで散々レースしてましたしね。それにパワーを求めないもののそれなりのスピードで山を駆け回っているのは間違いないところですが・・・
Posted at 2019/05/23 07:17:38 | |
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バイク旅 | 日記