音楽関係の仕事をしている友人からチケットを戴いたのでコンサートに行ってきました。
この企画は北朝鮮の拉致問題が一向に解決しないことに心を傷めていたピアニストのブーニンが音楽を通じて何かできないかということで、交流のある音楽関係者の有志を集めて実現したものです。
政治的なプロパガンダの無い純粋なコンサートでしたが、拉致担当大臣の松原さんが来ていたため
SPがいたりして少々物々しい雰囲気はありました。
横田めぐみさんのご両親は私の隣の列にいらっしゃいましたが、ごく普通の上品な老夫婦という感じでした。お年を召されたごく普通の方が何十年にわたって気丈に戦ってこられたのだと思うと頭が下がると共に、親の愛情の強さと深さを改めて教えられたような気がします。
一日も早い問題の解決を祈らずにはいられません。
みなとみらいホールは自宅から近いのでよく利用しています。これは開演前の写真ですが、ステージの袖に2台のピアノがあるのを発見。プログラムには連弾曲は無いので、ハウスピアノのスタインウェイとブーニンが持ち込んだピアノなのでしょうか。遠くからでよく分かりませんが、明らかにスタインウェイのフォルムとは違います。どんな音がするのか楽しみです。
コンサートは前半の小品と後半の交響曲とピアノ協奏曲とで構成。前半は天満さんのバイオリンを
堪能させていただきました。彼女の音色は哀愁を帯びていながらもどことなく土着的な温か味がある
ものです。望郷のバラードは彼女の十八番ですし、今回の企画趣旨にもあった選曲で心に沁みました。一方、この日のブーニンは生彩を全く欠いていました。体調が悪かったのでしょうか。オケとの息も合ってませんでしたし、音符を追いかけるのが精一杯という感じで聴いていて痛々しくなりました。もともと演奏にムラのある人ではありましたが、ここまで不調だと心配になります。
大丈夫かブーニン!
これが今回ブーニンの弾いたピアノです。ファツィオリというメーカーのようです。名称からしてイタリア製なのでしょうが不覚にも私は知りませんでした。やや線が細過ぎる傾向はありますが気品のある音色を出すピアノです。機関銃のごとくガンガン弾き鳴らす演奏家には向かないピアノかも知れません。
やはり珍しいピアノらしく、私と同じくコンサートが終わった後に数人が舞台下に集まって写真を撮っていました。やたら全長が長いピアノで、通常よりペダルが1つ多いのも謎です。
横浜だとコンサートが終わってから食事をしてゆっくり帰れるのも嬉しいです(^^)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/003/810/194/bc13f569e5.jpg)
Posted at 2012/07/02 22:55:42 | |
トラックバック(0) | 日記