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一旦、家に戻ったら？
とのことで、実家まで戻ったが、戻るとほぼ同時に病院から電話。


レベルが急に悪くなり、肺炎を併発している可能性があるとのこと。

今晩か…明け方か…という状況に移行してしまったらしい。


いってきます………

買い物を頼まれ、病院の近くのショッピングセンターに向かった。

途中、花屋の前を通った時に、気になる張り紙が。

「入荷しました」でもなく、売り文句としても？？？

これは一体？？

親父の病室に、北海道でも田舎の方に住んでいる妹さんが、自宅で採れたという美味しいブドウを持ってきてくれました。


本人も苦しい中、それでも五～六粒食べました。

食べ終えると、親父は「美味くない」といいました。

「え！ どこが美味しくないの？」


「なんか…田舎くさい！」「田舎くさい味がする！」

「兄さん。どこが、田舎くさい味なのさ？」



「皮だぁ。お前のブドウは皮が田舎くさい」


つーか、オメエ、皮なんか食ってねえだろ

元気だったら親父は妹に確実に頭ひっぱたかれている

早く寝るはずが、早く寝れなかった。

だって、深夜にヤマトやってんだもん

昨日は、第二話
こういう放送をみる時って、いわゆるオタクなみかただと、台詞を先回りして言ってみるとか、「ながら」でみるとかやっちまいそうなんだが、ちょっと考えるところがあり、出来るだけ真剣に観た。

三十数年前の俺は、何も得意と言えるものがない、非常につまらない奴だった。
そのつまんない奴が、変わる為の番組だった。
そのキッカケも、俺は、いつも通りの生活ならば、最初からヤマトには出会っていなかった。
親父が、番組欄をみて教えてくれたのだ。
この番組があったから、今の自分がある。
それを教えてくれた親父は、今、自分の横で疲れて寝ている。

親父自身は、反面教師でしかなかったが、結局、戦艦好きにさせられてしまい、挙げ句ヤマトにはまらされ今日があるのだから、あらゆる意味での影響は、色濃く受けている。

親父自身は、そんな俺をどう見ていたのだろうか？
もう、そういう会話が出来る状態ではないので、それを知る術はないのだが。