常々申しておりましたプジョー(旧)308シリーズ,(その派生車の)RCZに足りないもの
MT車・・・右ハンドルMTの設定がない
AT車・・・パドルシフトがない
このどちらかを満たしていればもう少し購入者が増えたのではないでしょうか.
右ハンドルはポジションやバランスがイマイチと言われますが,車は生活の一部でもあるので普段から使いやすいほうがいいと思うのです.イギリスで右ハンドルのクレームは調べていませんが、やっぱりあるんでしょうか?
プジョージャポンが右ハンドルMTをイギリスと共同で作り上げて日本対応のシステムにして輸入し,(コアでアレな車の)YMワークスがこだわりの左ハンドルMTを入れるのがいいんじゃないかなぁと思っています.
さて,「RCZ,パドルシフト」で検索すると,「パドルシフトなくて残念」,「パドルシフトがないので買わない」といった趣旨のインプレッション,ブログが結構出てきます.(旧)308に関しても同様でしょう.
パドルシフトが無いなら後からつければいいではないですか.
というわけで,情報をいろいろと集めることにしました.
(旧)308,パドルシフトで調べると,南米のプジョーファンサイト(ClubePeugeot)で,2012年頃にMモード時にのみ作動するパドルシフト化に成功していました.
情報を集めるために,そこのサイトに会員登録して,グーグル翻訳を使いながらポルトガル語をなんちゃって翻訳していました.懐かしいです.Olá!
簡単にまとめたブログはこちら
国内では,やはりプジョーの中ではRCZ乗りの方はこういうイジることに長けていると思います.
Y2さんがまずやってみようとされていました.
続きも.
ClubePeugeotでも同様の情報がありました.
●プジョー207や508などのすでにパドルシフトを採用している車のパドルシフトはネジ穴の位置が微妙に異なるためキッチリとは合わない.新308のパドルシフトも同様.取り付けを工夫すれば使用に問題はない.
●フロアシフトのアップ・ダウンの信号は何か普通じゃない.電圧が関与している.
まずはここから解決せねば,でした.
さらにと情報を集めていると,
(旧)308ディーゼル車ではパドルシフトが採用されていた!という驚愕の事実
じゃぁ,海外の部品屋さんなら(旧)308用純正パドルシフトあるんじゃね?
→
JC Partsというプジョー,シトロエン,DS,ルノー,Daciaを扱っている海外のパーツショップにたどり着きました.
部品情報が載っているサイトより,部品の型番などをメモってコレくださいとJC Partsで買おうとすると,自分の車種や型とかを伝えて,ショップ側から適合すると判断されたら買えるという,リスク・保証の面からはいいのですが,めんどくさいシステムでした.
というわけで,(旧)308に合うパドルシフトは,「6239 ZL」です(※購入品の番号は下記).
中古を買おうかと思いましたが出品されているのは北欧かロシアっぽくて冒険.新品は高いかもしれませんが,それくらいの覚悟をもってJC Partsで購入.
どうやら,同じ商品はすでにないものの同等の商品があるということでそれを購入
結局,購入したパドルは「96561270ZD」になります.
さぁ,いろいろと比べると,Y2さんが言ってた通り,207用とは取り付けのねじ穴位置が微妙に違います.
表と裏です.そんな微妙に変えなくてええやろというレベルの微妙な位置のズレがあります.
そんなわけで,「96561270ZD」 です.そのまま取り付けるのもなんだったので,
プロ・フィットさんで色を塗ってもらいました.
なんとなく,組み合わせると通常のハンドル(38cm径)ではパドルシフトまで遠いかなぁと小さい手では心配です.
以前より
マイ・ディーラーの担当さんから「スポーツカーぽくするには小径ステアリングにするという方法もありますよ.RCZ用に36cm径のステアリングがあります」と提案はされていました.
まぁどうみても一緒な構造をしている(旧)308とRCZのハンドル部分ですから合わないわけがないと思うのですが,購入する段階ではRCZ用に売っているのでピッタリ付くかどうかは保証出来ませんと.
荻窪生活研究所でも紹介されているようにハンドルは交換可能です.
Ys@WRXさんも紹介されています.
まぁどうせならRCZR(orRCZ GTLINE)用の赤ステッチにするか,とマイ・ディーラに注文したら,まだ商品IDもないようで発注できないと言われたので,前述のJC Partsへ依頼すると,君の308には合う保証がないから売れないとのことで,粘ってみたものの売ってもらえずでした.ディーラーに聞くとプジョージャポンに発注をかけたら否が応でもIDを作って値段設定して本国に依頼されるが,キャンセルは出来ないよと言われました.ハンドルって重要な部品のIDも出来てないんかよって突っ込みたくなりましたが,とりあえず発注をかけてもらいました.3カ月くらいで到着しました.小径・D型は分かるものの,どうもダルマみたいな形に見える・・・上半分って本当に正円?
さ,そういうガワの部分はどうにかそろいました.
さてさて,中身の方をどうすっか・・・Y2さんとも情報共有をしながら進めるも,プジョーのシフトはひと癖ふた癖あるよってことで.
他車で成功している症例を調べ,さらにはその成功に導いている方数人にたどり着きました.なかじ。さん,アイ彩さん,NCECさんです.さて,みなさん何台も成功に導いている方なのでどなたにお頼み申すか悩みました.結局,NCECさんがプジョー206ccを所有されていたので,プジョーつながりでお願いしてみると,ビックリするくらいすんなりOKいただけました.
ところがですよ,取り付けに自信がないのでいずこかのショップにお願いせねばと,人頼みの精神全開で,近辺の自動車工場を探したところ,
外車を苦手にせず扱っている+かなり近所+何かブログがおもしろいということで,
藤原モータースさんにコレコレ取り付けてほしいと言うとこれまたすんなりOKもらえました.
そこからの格闘の日々が始まりました.といっても1号から完成品(4号)まで2カ月半です.作業的には実質1カ月ないくらいです.藤原モータースさんとNCECさんによる問題点抽出と対応基盤作成で思ったよりもすんなり(ご苦労はされたと思います).
前回もリンク張りましたが,その流れを藤原モータースさんがまとめてくれてます.こちらです.(え?ハイ、そこまで人任せです)
その1
その2
その3
その4(完結?)
完結したようにも思えましたが...
NCECさんより,次のバージョン考えました.基盤できたら送るね,と.
次の基盤交換くらいなら出来る・・・かな.
次は、
Dレンジでパドル 一回でMモード
次の操作からアップ/ダウン可
最終操作から10秒間M、その後Dへ
+
両方同時引きでM解除でDへ
(10秒待たなくてよい)
この秒数はNCECさんに作っていただくときの調整で30s、10s、7sの提案から10s選びました。
おそらく、一回目からアップ/ダウンにするのも最初だけ連打の信号とかで可能だろうと思います。入力の間隔調べる必要があるかもしれません。
最終課題は、フロアシフトをMモードに倒したとき(時間関係なく常にM時)に、パドルシフトでも操作出来るようにするにはどうするか、です。