今回は奥多摩周遊道路の道路としての魅力をご紹介します。
都内から日帰りでドライブに行くときの選択肢として手頃感のある奥多摩周遊道路。
箱根ターンパイクと比べると下道が入るので東名高速へアクセスのいい地域住人だと若干遠さを感じるかもしれませんが、中央高速へアクセスが良ければ八王子第二ICから約1時間程度で着いてしまいますので、10時に出て12時ころ青梅~奥多摩でランチ、そこから周遊道路で檜原に抜けて中央道、という無駄のないドライブができる点が魅力です。ターンパイクに入ると同じ道で帰るか土日の鬼混み135号を戻ることになりますし、そして何より、奥多摩周遊道路は無料で走れます。
ところが、最近は土日に走ってもそこまで車は多くありません。不思議なんですが、みんな奥多摩湖あたりまで来ると満足してしまうようです。檜原側も都民の森は賑わっていても、道路はさほど車が多いわけではないです。かつての一大レジャーであった「ドライブ」も、今や単なる移動手段になりはててしまったのかもしれませんね・・・。ただ、現在の奥多摩周遊道路はバイクの聖地として有名なので、早朝や涼しい時期にはバイクや自転車が多く見られます。
奥多摩周遊道路は全長約19.7km。かつては有料道路でしたが無料化され、無料化されたことでいわゆる「走り屋」に人気となった時期もありましたが、夜間閉鎖されるようになったことで(夏場は19時から朝8時まで、冬場は18時から閉鎖)落ち着いたようで、やんちゃな車はかなりその数を減らしました。
近年
道路の補強・引き直しや崩落防止の法面工事などが続いていましたが、現在は一通り終わったようで、道路形状・舗装状態ともに過去最高と言って良いコンディションにあります。
檜原側起点近く。しっとりとしたアスファルトがセクシーです。
青梅方面から奥多摩周遊道路を目指す人は、必ず奥多摩湖を目にします。奥多摩湖は多摩川の源流で、戦前から戦後にかけて続く工事によって作られた小河内ダムによって堰き止められたダム湖です。堰止湖ゆえ、湖畔の道はリアス式海岸の様に曲がりくねり、細くてスピードの出にくい道を15分ほど行くと橋をいくつか渡り、奥多摩周遊道路の入口に到達します。
湖畔のワインディングは見通しが悪いです。対向車に注意してください。
入り口近くにある「川野駐車場」から一気に標高が上がります。この夏場の季節は湖畔はさほど涼しいわけではありませんが、ここから上は体感で分かるほど気温が下がっていきます。
川野駐車場。トイレもあります
奥多摩周遊道路は片側一車線ですがよく舗装された広めの道路です。山肌を縫うように上がっていくと、やがて信号が現れます。そこが「山のふるさと村」です。湖畔で激安のテントサイトやロッジを借りることができるほか、カフェレストランやビジターセンターなどがあるのですが、実は地元の人間には意外と利用されていません。僕もこの前初めて伺ったのですが夏場の暑い中クーラーが効いた施設がこんな山中にあるというのは非常に助かります。
山のふるさと村 レストランかわせみ
山のふるさと村からさらに上がっていくと、空が広くなってきたあたりで奥多摩周遊道路で最も人気のスポット「月夜見第一駐車場」が現れます。夏場でも高山の空気を楽しみつつ奥多摩湖を一望できるスポットです。オオタカ狙いのアマチュアカメラマンがレンズを並べていることもあります。
月夜見第一駐車場からの奥多摩湖の眺望
秋の空
月夜見第一駐車場まで上るとほとんど頂上ですが、ここから「都民の森」までの道は尾根づたいに走る周遊道路の白眉とも言うべきエリアです。
夏は緑の広葉樹の木漏れ日の中を、秋ともなれば早い紅葉の中、また春には山桜の遅い開花を楽しみながらの尾根道は奥多摩湖までの山間のワインディングと打って変わり非常に開放感があります。
「都民の森」までの間にある「浅間尾根駐車場」も展望の良い駐車場です。
浅間尾根駐車場。小さめです。
つい先日走ってみたところ、この猛暑でどうやらバイカーたちの出足も鈍っている様子。(6月~7月に速度取り締まりが行われたためかもしれませんが・・・)
クーラーが入る車ならではの季節かもしれません!
ぜひ、最高の舗装コンディションを楽しみに、おいでませ奥多摩へ。(凍結の多い地域なので、冬場に路面が荒れることが多いです)
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Posted at
2018/08/25 12:38:35