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とある評論家のセレナS-HYBRIDの試乗記がありましたが、そこにはこんなコメントが。

『後席全席への3点式シートベルトの採用はよしとして、中央席にヘッドレストがないことを指摘する声も聞かれる。確かにあったほうがよいことには違いないが、それについて頭ごなしの言い方をするのはどうかと思う。中央席にあまり人を乗せる機会のないユーザーにとっては、それほど大きな問題ではないだろう』

確かに、中央席に人を乗せる機会の少ないユーザーにとっては、ヘッドレストは気になるような問題ではないかもしれない。
しかし、ヘッドレストに興味のないようなユーザーに、その重要性を示したり、そんなメーカーの姿勢に対して、問題を提起することが評論家の仕事ではないのか。
乗り心地が良いだとか、燃費が良いだとかは、素人ユーザーでも書けること。
物事の本質を問いかけなければ、評論家の意味がない。

そしてこの人は、乗り心地について、こう書いています。

『先代のC25型で気になった突き上げや跳ねもなく、概ね快適に仕上がっている』

概ね、って何。
概ね快適ということは、快適ではない部分があることを言っているのではないのか。
だとするならば、何故そこを指摘しないのか。

殆どの評論家は、この程度。
こんなものは評論ではなく、ただの宣伝。
メーカーにとって心地良い響きの単語を羅列しているような評論家ばかりだから、クルマがどんどんつまらなくなることに、何故気づかないのか。

こんな評論家は、即刻退場願いたいものです。