…って思った経験あります?
この日はまさにそれでした。
この日は友人とクルマ2台バイク1台で長野県に松茸ツアーに行きました。
早朝5時に圏央道の厚木SAで待ち合わせて3台で仲良くツーリング開始。
7時過ぎに関越の高坂SAで休憩したときのこと。
休憩後に一度ヨメが車に何かを取りに入ってからまた降りたとき、何かプープーとアラーム音が聞こえた気がしたんです。
ドアを開けて中を見るとDCTのシフトが「N」に入っているではありませんか!
そりゃ怒るわ。Nのままエンジン切ってしもたんやろか。そんなことするはずないんやけどなー。
そこでエンジンを掛けようとDCTの「P」のボタンを押してもPに入りません!
仕方なくNのまま掛けます。ところが駐車場からバックして出ようと「R」に入れようとしても入らない!「D」にも入らない!
エンジンを切ってかけ直してリトライしてもダメ。泣きそう。
同行の友人たちも心配そう。
その間、メーターパネルには警告灯、IDrive画面には次々といろいろな警告メッセージが表示されました。
前にもホイールの回転センサーが何年かおきに故障してメッセージが表示され、交換した経験がありました。そのときにもちょっと関係なさそうなメッセージまで複数種類が繰り返し表示され、そんなもんなんだという認識は持っていたのですが、それにしても今回はもっとたくさん見たことないメッセージが。
入ってないんやない、お前が入れさせんのやないか!
ようここまでたくさん警告メッセージ用意したもんじゃ。
もう一度エンジンを切ってかけ直したら、今度はギヤがRに入りました。ホッ。
みんなで高坂SAを出て、ドライブ続行。
ところが。
そこから30分くらい走っていたら、何やら調子がおかしくなって来ました。
さっきの警告メッセージが表示され、エンジンの様子もおかしい。
スピードが落ちて来て、でも低いギアに入ったように高回転で回っています。
いつしかスピードメーターは0を指してビクとも動かなくなっていました。
そして挙動がギクシャク、ガクンガクンと前後にGが掛かるような動きも。
「トランスミッション過熱!」なんてそれまで表示されてなかった警告まで!
こりゃとても目的地まで無事にたどり着けそうにありません。
コントロールが効くうちにと覚悟を決めて路肩に停車しました。
自動車保険に入っててよかった。
保険会社に電話して状況を説明しました。まさに保険のCMを演じているようじゃ。
みなさんのもしものときに役立つよう、その後の顛末をお知らせしておきませう。
まず道路公団(NEXCO東日本)に連絡をと教わりました。
電話番号が「#9910」まずこれ、大事。
次に車を運び込む先を決め、先方に了解を得てください、と。
さて、どこに?
現地近くに保険会社が提携している修理業者とかBMWディーラーもあるでしょうが、修理を終えて取りに行くのが大変ですもんね。
そう考えて、カブ号を買った近所のディーラーに電話しました。
ところが営業時間外のテープが流れるだけ。その案内の中にあったエマージェンシーの電話番号にかけ直しましたが、そこはレッカー車の手配専門で、ディーラーに連絡は取ってくれませんでした。
困った。すがる思いで13年前に買ったときの担当営業マンの携帯番号に掛けたら、出てくれました!地獄で仏たぁこのこっちゃ。
保険の説明書を読むと、レッカーサービスにも距離だか金額だかで制限があってそれを超えると負担になることを話したら、我が家の近所の店より現地に近い他の支店を勧めてくれ、そこへの連絡も請け負ってくれました。
で保険会社に電話してそれを伝えました。レッカー車が50分以内くらいに着くそう。
そうそう、現在地をNEXCO東日本や保険会社(→レッカー業者)に知らせる必要がありますよね。カーナビの地図から何インターと何インターの間でどっち寄りくらいは思いつきましたが、道路脇に立っている標識に書かれた数字を伝えると正確な位置がわかって喜ばれます。私の場合は「3.7」でした。
で、待っていると最初にNEXCO東日本の車が到着。
ゆっくりでも走れれば、次のインターを降りるところまで彼らの車が先導してくれると言ってくれました。そうか、そういう選択肢もあったのね。でもレッカー頼んじゃった。インター降りれたところで、いずれにせよレッカーは要るのだから、まあレッカー車が高速に乗らずに済んでたってところでしょうか。
レッカー車が来るまで、カブ号が後ろから来る車たちに追突されないように、路肩に立ってオレンジ色の旗を振ってくれました。
お気に入りのTV番組「My Best Way」の同公団CMのようじゃ。
傍で途方に暮れる私も出演者?
しばらくしてレッカー車も到着。
カブ号を載せ、私とヨメも乗せてくれました。
運転席脇とカブ号の車内と乗る場所を選べて、前者にしてドライバーさんとお話しました。積まれたカブ号に座って移動するのも楽しかったかも。
ドライバーさんに言われてカブ号のETCカードを抜いて渡すと、高速の出口で友人の料金所を通り、ETCカードをレッカー車のと2枚渡して精算してました。
同行の友人の車が高速を降りたところのコンビニで待ってくれていて、ドライバーさんにそう言うと「コンビニならあそこだろう」と連れて行ってくれたらドンピシャでした。
そこからは友人の車に乗せてもらって、長野の松茸を堪能したのでした。
帰りも家まで送ってくれました。
もし交通機関を使って帰ることになったら、自動車保険で払ってもらえて、しかも保険等級には影響ないのですから、ロードアシスタンス特約に入ってて良かった!
みなさんも気をつけてくださいね。