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2019年09月04日 イイね!

かつていすゞ自動車が手掛けていたクーペ・ピアッツアは独自の精悍性が込められていた

かつていすゞ自動車が手掛けていたクーペ・ピアッツアは独自の精悍性が込められていたいすゞ・117クーペの意思を受け継ぐように誕生したピアッツアは、所々に繊細さがある
大型トラックで有名ないすゞ自動車は、かつては一般に向けた乗用車も手掛けていた。その中の一つであるピアッツアは、斬新な形状である3ドアハッチバッククーペを保ち、初代から2代目に渡って活躍し、北米やカナダでも展開した実績を持つ。販売が終了して数十年経った今振り返ってみると、日本車を代表する傑作に数えられる1台だと評価された。

初代 JR120/130型から磨き上げたエンジン、トランスミッションを積極的に採用していた

1981年に誕生したピアッツアは、イタリア語で「広場」という意味の名前を持ち、絶版となったいすゞの乗用車・117クーペの後継モデルを務めた。デザインはイタリアのデザイナー・ジョルジェット・ジウジアーロが考案して、形状は2つのドアを持ったハッチバッククーペとなったが、所々に洗練を加えて芸術性の高いクーペに仕上げた。エンジンはターボもある直列4気筒SOHC及びDOHCが使われ、トランスミッションは4速ATまたは5速ATが用いられ、サスペンションは基本的に前後で異なるが、それぞれで3種類が用意された。なおエクステリアはただ精悍で麗しいだけではなく、空力抵抗にもきちんと配慮したのだ。

ドイツのチューニングメーカーからも協力を得たおかげで、グッドデザイン賞を受け取るまでに至った
1985年には、旧西ドイツのチューナーであるイルムシャーが手掛けたチューニングを加えて、スポーティな外観を持つイルムシャーグレードを発売した。やっぱり他社の協力は大きな影響をもたらし、ピアッツァは更なる発展を遂げることができた。1987年は現在の経済産業省に当たる通商産業省からグッドデザイン賞部門別大賞を受賞した。

ヤナセの仲介で販売が展開され、高級感とスポーティー性が融合したピアッツァ・ネロも登場した
ピアッツアの販売はいすゞだけではなく、ベンツでお馴染みのヤナセも手掛けていた。その時に使われた名称が「ピアッツァ・ネロ(Piazza Nero)」で、日本での国内販売網を狙った。COBBYによると、外観はムラのない漆黒が使われていて、いすゞ販売車だけでは出せない特色を詰め込んで差別化が図られていた。さらに展開はヨーロッパやアメリカ、オーストラリアにも及び、それぞれの国で名前を変えて販売した。


ピアッツァ以外の昭和60~80年代のスポーツカーを見てみよう!


2代目 JT221型は形状が大きく変わり、いすゞブランドの普通乗用車を大きく盛り上げた

初代であれだけの成功を収めたピアッツァは、平成になった1991年に2代目へと突入することになる。今度からはアメリカの自動車会社・ゼネラルモーターズに向けた派生車種・インパルスを開発し、北米で展開することを決めた。エンジンはジェミニに搭載される4XE1のボアをそのまま使うが、ストロークを延長した1.8L DOHCの4XF1型となり、プラットフォームはジェミニと同じものを用いた。なおエクステリアデザインは日本のカーデザイナーが担当し、前回にはなかった力強さやたくましさを醸し出したハッチバッククーペになった。サスペンションは前後共にマクファーソンストラットに変わり、開発過程は全てロータスが監修している。

先代と同じようにピアッツア・ネロも登場したが、大した変わりはあまりない

2代目に発展した時もピアッツァ・ネロの販売は継続されたが、こちらはいすゞで販売されていたモデルとの差異は小さく、独自のセンターグリルエンブレム・ステッカー類や内装の柄の違い、ボディカラー設定が変わっただけだった。今回も販売の仲介はヤナセが行ったが、そこから販売されたいすゞ車としては他に、3代目ジェミニベースの北米向けクーペであるジオ・ストームを日本国内向けに変更した、PA NEROがあった

販売は北アメリカにも及び、ハッチバック車も揃えたインパルスという名前で展開した
これまで紹介してきたいすゞ・ピアッツァは日本国内だけではなくアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリアにも及んだ。そして北米では初代モデルに続いて「インパルス」として販売され、本来のピアッツァよりも短い全長、ジェミニ用の1.6Lターボエンジン、従来とは異なるフロントバンパーが1つに融合して、いすゞ版ジオ・ストームという位置を獲得した。なおピアッツァの海外向けモデルはハッチバックのみの形状を留めたものもある。

ピアッツアそのものをじっくりと観てみると、美しさの裏に残念な部分も結構あった
いすゞの普通乗用車・ピアッツァは1993年に販売を終了してしまったが、今一度改めて見てみると日本車を代表する傑作に数えられる1台、117クーペの意思を受け継いで立派な往年のいすゞ乗用車を務めたことが伺える。しかしその美しさの裏には残念だと感じられる部分もいくつかあった。それはあまりにも平凡過ぎると感じられてしまい、技術的な新味に欠けるとみなされてしまったことが当てはまる。
Posted at 2019/09/04 13:58:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | いすゞ | 日記

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