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2019年09月26日 イイね!

どこへでも突き進んで楽しく走ることを目指したホンダの軽自動車・Z

どこへでも突き進んで楽しく走ることを目指したホンダの軽自動車・ZNIII360をベースにしたスペシャルティカー・Zは、革新を狙った軽自動車である
ホンダがかつて手掛けていた軽自動車・Zは、NIII360」をベースにしたスペシャルティカーとなっていて、360ccでクーペを果たした斬新な軽自動車とも言える。2ドアクーペでも大人4人が楽に乗れる居住空間が確保され、エンジンは空冷または水冷の直列2気筒SOHC及び直列3気筒SOHCが使われた。そしてこの姿は、後にホンダの立派な戦力となるライフやNシリーズなどの軽自動車への礎となる。

開発するに当たっては、高次元な走りと余裕の室内、最高水準の安全性能を確保した
Zを誕生させるに当たっては、軽自動車でも十分な空間が確保できるように設計して、後部を斜めにカットしガラスハッチを持たせ、後方までルーフを伸ばすことを目指した。そしてエンジンはツインキャブレター36PS/シングルキャブレター31PSからターボエンジンに変わり、高性能な走りを可能にした。そして車に求められる安全基準は2代目から実現できた。

初代 N360/SA型から力強いエンジンが使われ、流麗なクーペを果たしていた

1970年に誕生した初代Zは、同じくホンダが手掛けたN360で使われた空冷 SOHC 2気筒 360ccエンジンと前輪ディスクブレーキ、前輪駆動・FF、前後で異なるサスペンション、5速MTを融合させて、クーペの軽自動車に整えた。マイナーチェンジによってプラットフォームが変わり、エンジンが水冷のEA型となり、ボディも大部分が改良されたが、それでもホンダ・Zの姿であることに変わりはない。1972年にはDX」「カスタム」「オートマチック」のグレードがあるゴールデンシリーズも発売され、その翌年には燃料蒸発ガス抑制装置を付け加えてブレーキのマスターシリンダーをシングルからタンデムに変えた。

2代目 PA1型に突入すると、SUVと4WDの要素が融合した

1998年に2代目へと突入したZは、前回にはなかった強靭な印象を加えて、立派なSUV車となった。エンジンは直列3気筒 SOHC 660ccに、駆動方式は4WDに、トランスミッションは4速ATのみに、サスペンションはリア部分がド・ディオン式に変わり、ホンダ唯一の軽SUVを果たしたとCOBBY。これだか充実していればロングセラーになるのではないかと見込まれたが、軽SUVとしては価格が高すぎたことや3ドアのみで使い勝手が悪いと酷評を受け、およそ4万台の販売台数を遺して2002年に終了を迎えた。

ホンダZはN-WGNやライフなどの軽自動車の礎となった

安全性能は、当時最高品質だったものを惜しむことなくつぎ込んだ
やっぱり車を運転する上では、事故を起こしたり事故に巻き込まれたりする可能性もある。だからホンダ・Zは2代目から世界最高水準の安全を採用することを決めた。それはクルマそのものの安全性を突きつめる一方、安全運転の普及・向上に取り組むなど、 いち早くハードとソフトの両面からクルマの安全性の進化・発展に勤めていて、ハイレベルの走る・曲がる・止まる性能を始め、高次元のアクティブ・セーフティ、そしてパッシブ・セーフティを採用した。その上歩行者への傷害軽減にも配慮しているので、十分な安全を確保できた。

強靭な外観と環境への配慮を融合させた、スーパー エモーションも登場した
2000年になると特別仕様車として登場した「スーパーエモーション」が加わった。こちらはバンパーがボディ同色とされ、オプションであったCDプレーヤー+スピーカ、プライバシーガラスを標準装備となっていて、ターボ車では10万円の値下げとなったのだ。さらにこちらではGコントロール技術が採用され、排出ガス中の有害物質を大幅に低減し、クリーン性能を実現しているので本来のZよりも人気が高かった。

2代に渡って販売されたにも関わらず、売れ行きが芳しくなかったのには明確な理由がある
これまで紹介してきたホンダ・Zは、軽自動車とクーペの要素が融合している、2代目になると強靭な印象が強いボディに変わった、エンジンは原則として力強いものを採用している、SUVの要素も加わったなどの特徴が挙げられる。しかしこれだけ特徴があるにも関わらず、たった2代で終了してしまった。その理由として考えられるのが、軽乗用車市場が縮小していた、Zそのものは排ガス対策を一切行わなかった。オプションで付けられるサイドスカート及びフェンダーアーチプロテクタが販売終了後しばらくたってから車検非対応だった、プロテクタの販売価格が圧倒的に低かった、軽SUVとしては価格が高すぎたことが挙げられ、もうこれ以上販売を続けても何の見込みもないとみなされた。

これまで紹介してきたZは、ホンダの軽自動車の歴史に貢献したことが伝わる
斬新な軽自動車として登場したホンダ・Zは、これからホンダの戦力となる軽自動車の歴史を紡いできたことに変わりない。現在活躍しているホンダ軽自動車は、S660、N-BOX、N-WGN、N-VAN、N-ONEが挙げられるが、それらはホンダ・Zの魂が受け継がれていることを忘れてはならない。
Posted at 2019/09/26 12:14:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ

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