先に暫定レポートした、通勤利用による実走行燃費のデータがだいぶ溜まったのでちょっと整理してみた。なお、毎日ほぼ同じような経路を通っているのに意外とばらつきがあるのは、測定精度の問題もあるが、細かい道の選び方でバラエティがあるので、その差だと思っていただければよい。
整理した結果、図に示すように「走行距離と燃料消費量」および「平均時速とリッター燃費」のそれぞれの組み合わせに高い相関が得られた。前者はある意味“当たり前”な話で、沢山走ればそれだけ沢山燃料を消費する、というただそれだけのことである。後者についても、車を長く乗っている人なら経験的に知っていることだと思う。その意味で、目新しい情報は何も得られなかったのだが、結局「省燃費」を心がけるには何をすればいいか?ということを改めて述べるとすれば、次のようなことになろうか。
1)なるべく距離の短い経路を選ぶ。
2)なるべく平均速度が高い経路を選ぶ。
3)最短距離経路と最高平均速度経路が相反する場合は、そのなかで適当な妥協点をみつける。ただし、優先すべきは走行距離。
これらに加えて、運転技術として
4)急加速・急ブレーキはなるべくしない。
5)早めにシフトアップ。
というのが加わるが、こちらについてはまた別にリポートしたい。
とにかく、走行距離と燃料消費量とに強い相関があるという事実は大変重要である。ただ、おなじような走行距離でも燃料消費量には結構バラツキがあって、例えば走行距離が12kmで燃料消費量が1.6Lのデータは4人乗車で速度の出ない街路を中心に走った結果であり、そういった悪条件が重なると、すぐに燃費の悪化を起こすということもわかる。
一方、平均速度とリッター燃費は経路や走行条件にあまり関係なく良い相関を示している。つまり、平均的に早く走れば走るほどリッター燃費は改善する訳だ。ただし、空力抵抗(風圧)は速度の2乗に比例するから、早く走るほど風圧が障害となるのでどこかで燃費は頭打ちになる。そのあたりのバランスの取り方が難しい。
Posted at 2008/01/31 00:15:31 | |
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