いよいよ9日(木)より、
新世代デミオの予約受注が始まりましたね(^^)
内燃機関の逆襲といったところでしょうか。
マツダでは、2002年より「Zoom-Zoom ~走る歓び~」というブランドメッセージを掲げ、
「見て乗りたくなる。乗って楽しくなる。そしてまた乗りたくなる。」車造りを目指してきました。
しかし、リーマンショック、エコカー全盛期など時代の流れは
急速で、近年のマツダ車の国内販売台数は大きく落ち込んでいました。
過剰な「環境意識の高いCM」を流してみたり、
ラインナップの大幅な整理、コストダウンを意識した車造りにより、
マツダらしさが失われていたので、この先の将来性を心配していました。
「欲しい車がない」メーカーなんて、存在意義がないのです。
スカイアクティブテクノロジーの技術に関しては、方向性は素晴らしいと思います。
「広島という地にある、小さな自動車メーカーのエンジニアとして、大手に技術で勝負したい」
「エンジニアとして、世界一の走る歓びが体現できる車を造りたい」
という開発陣の熱いメッセージが伝わってくるからです。
しかし、私は、今回の目玉の「13-SKYACTIV」は買わない方がいいと思います。
未完成車をこの世に送り出したとしか言えないからです。
「SKYACTIV-G」エンジンの高圧縮比を実現するためには、
「キャビティ付きピストン」、「マルチホールインジェクター」、
「4-2-1レイアウトのエキゾーストマニホールド」の3つが挙げられていました。
デミオでは、エンジンスペースの関係上、「4-2-1のEXマニホールド」は採用されていません。
その代わりに「コールドEGR」という排ガス再循環装置により、ノッキングを回避しているらしいのです。
トランスミッションも、アイシン製のCVTのまま。
「SKYACTIV-DRVE」は未完成で、載せるスペースもないのでしょう。
HIDに関しても、エンジンスペースの都合で装着できないということ。
従来からのフレームでは、「4-2-1のEXマニホールド」を載せることが出来なかったり、
デミオの狭いエンジンスペースでは、制約がたくさんある訳です。
レッドゾーンを5500回転まで絞り込んだり、
燃料タンクを小さくして重量を抑えるという、汚いことも陰でやっています。
勝手な想像ですが、スカイアクティブテクノロジーは、
来年登場の「CX-5」あたりの新規車種から投入していく予定だったけど、
マツダの開発陣が焦って、急遽、デミオのマイナーチェンジを実施したものだと思われます。
それも、半年~1年という短期間で開発したものではないでしょうか。
「スカイアクティブの幕開けがこんなものでいいの?」と心配になります。
台数が出ないことを承知で、ロードスターのFMC(20.0km/L超)から始めていくとか、
そういう広め方をして欲しかったなぁと残念で仕方ありません。
しかし、今後のスカイアクティブには心底期待しています。
マツダのYouTube公式チャンネルにアップされている動画を見ると、
アテンザの皮を被った試作車では、BMWのような低音の響きを感じます。
デミオの事前セールスマニュアルにも、「SKY-Gは、低燃費に振れば従来より2ランク下の燃費を」
「質感重視に振れば、2ランク上のフィーリングのエンジンを」『実現できる』と書いてありました。
次期アクセラ、アテンザあたりでは、素晴らしいエンジンになっていることでしょう。
しかし、マツダって、いい意味でこういう動画を制作するのが好きなメーカーですよね。
テレビCMは、サッカーの長友佑都選手を起用していますが、
相変わらず何を言いたいのか伝わりにくいです(笑)
その点、ダイハツのCMは分かりやすい(笑)
今年は、東京モーターショーのマツダブースが楽しいことになりそうなので、
時間があれば、東京まで足を運んでみたいなぁと思っています。