ちょうど1ヵ月前の2月21日、ホンダのインサイトに試乗してきました。
短距離試乗でしたが、その中で気付いたことを書いてみます。
せっかくデビュー直後に乗ってきたのに、今ごろになってのアップです(^_^;;
雑誌などで試乗記を読み飽きている方も居るかもしれませんね。
まず、外観で気になったことがあります。
それは、とにかく背が低いということです。
最近の車は、居住性を重視した結果、全高が高くなる傾向にありますが、インサイトは他のハッチバック車よりもひと回り低くて、写真で見るよりもスポーティな感じを受けました。
背が低いおかげで、5ナンバーサイズのボディがよりコンパクトに見えます。
フロントマスクは、おなじみのホンダフェイス。
ホンダブランドとして統一するのも悪くありませんが、ハイブリッド車だけに、もう少し斬新なデザインに出来なかったのか?と思ってしまいました。
ただ、リアはどことなく初代インサイトの雰囲気が残っていて好感を持ちました。
運転席に乗り込んでみます。
シートのサイドウォールがしっかりしていることに驚きました。
インパネのデザインも結構スポーティで、材質の質感自体は低いものの、総じて安っぽさというものをあまり感じません。
普通の乗用タイプというより、これは完全にスポーティな部類だと思います。
後席は、まずまず実用的に使える広さといった感じでしょうか。
身長の高い人が座るとリアガラスに髪の毛が触れますが、この程度なら許容範囲じゃないかと思います。
トヨタのプリウス、マツダのアテンザスポーツも同じような感じですからね。
そして、私が褒めたいのは、後席の中央席に三点式シートベルト+ヘッドレストを標準装備しているということです。
5ナンバーサイズで室内幅に制約があるので、あまり5人乗車することはないと思うのですが、それでもきっちり定員分の安全装置を備えています。
インサイトは国内市場が主流でしょうし、コスト削減という課題も多いと思われるので、こういうところを省かない姿勢は大いに評価できると思います。
他メーカーも見習って欲しいものですね。
さて、実際に運転してみました。
意外にも「普通の乗用車感覚」で運転できました。
あまりハイブリッドカーという特別な車を運転している感覚ではありません。
プリウスは発進時にモーターだけで駆動するので、ヒューンというモーター音と共に発進して、ある程度の速度になると、振動と共にエンジンのガラガラ音が耳に入ってくるのがダメでした。
これは完全に普通のガソリン車じゃないという印象が強かったのです。
ただ、インサイトは違います。
あくまでエンジンをモーターでアシストするという考えのようで、試乗する中でモーターだけで駆動する区間はありませんでした。
というか、普通の1300ccエンジンよりも利点があるように感じました。
「低回転からパワーが出る」というモーターの特徴を生かして、結構力強く発進加速をしてくれるのです。
普通の1300~1500ccクラスのエンジンでは、ここまで力強い加速感は味わえないと思います。
エンジン音も結構スポーティで、適度に室内に入ってくるのですが、全く不快感がありません。
信号で停車すると、自動的にアイドルストップしますが、これも自然です。
いつアイドルストップしたのか分かりませんでした。
タコメーターを見ると回転数が0になっていて、エンジンの音、振動が消えているので、「いつの間にかエンジンが停まっているネ」という感じです。
ブレーキからアクセルを離すと、少し時間を置いて、わずかな振動と共に発進します。
多少の時間ロスを感じてしまいましたが、これなら十分許容範囲のレベルだと思いました。
むしろ、オーディオを付けていると気付きませんでしたから。
少し乗っただけですが、ほとんど違和感なく運転できました。
むしろサスペンションの味付けがスポーティで、ワインディングに持って行ってみたいなぁと思ってしまいました(笑)
軽くてコンパクトで、キビキビと走って楽しそうなのですから…。
プリウスは実用的な感じですが、この車はハイブリッドなのに、乗ってみたくなる、どこかに行ってみたくなるようなワクワクさを感じました。
これは順調に売れてる理由が分かる気がしました。
「ハイブリッド=環境によい反面退屈」という概念を見事に打ち破ってくれたのですから。
そしてこのお手頃価格ですよね!
ただし…結局のところは、ハイブリッドに乗ることで優越感を感じる人が買う車でしょう。
フィットに乗ってる方が絶対にお得なのは間違いないですからね(笑)
Posted at 2009/03/21 22:33:40 | |
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試乗記 | 日記