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国産車と欧州車(ドイツ＋ラテン)の一番の違いというのは、「どんな速度域でも真っ直ぐ走る」ことだと思っています。確かに95年あたりからは、国産小型車でもアレっと思うぐらい高速走行時に安定感を感じる車もでてきました。
初代のＤＥＭＩＯで始めて高速道路を走った時は「本当にコレ日本車なのか？このサイズで !!」と思う程の直進安定性にビックリさせられました。残念ながら、1回目のモデルチェンジで、その良さを失ってしまったのですが。

ＺＸはご存知の通り金属バネで、ハイドロではない。そうかと言って、特徴がないのかというと、やはりシトロエンなのです。
低速時には、少し頼りないぐらいフワフワしているのですが、速度が増すにつれてシッカリ感が出てくる。シッカリ感という表現よりは、必要なだけの安心感が増してくると言った方が良いのかもしれません。それでいて、線路をトレースするように滑らかに真っ直ぐ走る。
ハイドロだと、低速域と高速域での味付けが変化するというのはなんとなくわかるような気がするのですが、ＺＸはこれを、金属バネとダンパーだけで感じさせてくれる。ＺＸすごいところはここなのかもしれません。
排気量・サイズなどを考えると、日本車では、カローラ・シビック・サニー・ファミリアとかのクラスに相当するのでしょう。
このクラスの日本車は、速度が上るにつれて自然に「ハンドルを強く握る」「腕に力が入る」「タイヤの挙動が必要以上に伝わってくる」→「緊張感・不安感が倍増してくる」感じなんですけど、ＺＸはそうじゃなかったですね。
逆に、速度が上るにつれて「車が大きくなったように感じる」「路面にしっとりとなじんでくる」「ハンドルを握る手から力が抜けていく」→「ゆったりとした気分になる」という感じでした。
この感覚には、シートの良さというのも、大きく関係しているんだと思います。

高速道路で、幸せ～な気分で制限速度(少し＋α)で流していると、時として恐怖を感じることもありました。それは、次のハンドリングの章で。

実は私は、印刷会社で働くサラリーマン(当時営業マン)。
mazdaさんの担当だったり、いくつかの欧州車のカタログに携わらせていただいたり、自ら求めたわけではないのですけど、結構、車がらみのお仕事がまわってきておりました。
ある日、mazdaさんから原稿をいただいたら、その内容が「Eunos店でのシトロエン車の扱い終了」のＤＭだったのです。
思わず心の中で「え～、このＤＭって、納品したら私の家にも配達されるのかな～」と。
イヤでも、受けた仕事は納品しなければならない。
納品してから「そろそろかな～」って、心待ちにしてるわけではないけれど気になりだした頃に･････届きました･･････ユーノス象印からＤＭが。
開けてみる。
あれ、納品したのと違うぞ。
読んでみる。
「色々とご心配をお掛けしておりますシトロエン車の取り扱いでございますが、当ユーノス象印では、独自のルートと体制を以って、今までと変わりなく継続させていただくことと･･････略･･････今後ともお引き立ての程をお願い申し上げます。」
さすが、気合の入ったディーラーだ。
偉い。
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その後１年ぐらいしてから、またユーノス象印から封筒が届いたのです。
開けて、読んでみる。
「この度、当ユーノス象印は、諸般の事情により廃業することとなり･･･････。」
廃業･････愕然。
やっぱり無理があったのか。
気合だけでは商売にならないのか。
バックに大きな会社があっても耐えられなかったのか。（社長の肝入りでも）
アフターサービスの引継ぎ先の一覧表が同封されていて、近隣のアンフィニ店と西武系のディーラーの一覧表が同封されていた。
ということで、ここから私のＺＸは、(旧)西武系のディーラーのご厄介になることとなるのでした。

【おまけ】
この(旧)西武のディーラーは、CitroënとPeugeotを扱っていて、ブルーライオンの看板も掲げていました。仕事で少しプジョーにも関わらせていただいていて、ディーラーで使う印刷物も目にしていました。
ある日、ディーラーから307の試乗のお誘いの電話がありました。
あまり細かいことは書いてはいけないのかもしれませんが、見込み客をランク分けして、そのランクごとの顧客管理方法や、どうアプローチしていくかという手法が販売マニュアルにまとめられているのです。その管理方法に沿った、営業日報・週報。月報的なツールも用意されていたり。まあこんなことはどのメーカーのディーラーでもやっているのでしょうけど。
営業さんの電話に一通り受け応えしてから、私の口から出た言葉が、
「え～と、電話による試乗への誘導だから、私は“Ｂ-ＨＯＴ”？」
営業さんが電話の向こうで、「えっ」と絶句。

偶然、信号待ちで前に止まったという、本当に“たまたま”のディーラーだったのです。
当然商談中に、営業の方から名刺をもらうわけで。
その名刺にある社名を見て？？？？？
「ユーノス象印」
“象印”って何？、まさかまさか。
「象印マホービンが、物流倉庫の跡地で始めた販売店なんです。」

確かに、道(Ｒ170)を挟んで向こう側には、象印マホービンの工場が見える。
そういえば、店舗の裏には、車のディーラーとは思えない規模のピットと格納スペースがあり、そこには、エグザンティア、ＢＸ、ＸＭ、部品取り用と思われる廃車のＢＸ・・・・ＣＸ、２ＣＶまでがズラ～とかなりの台数。
ちょっと待て。
マツダがEunos店でシトロエンを扱っているのは知っていたが、ＢＸまでは良いとしてもＣＸ、２ＣＶが置いてあるのは“ありえへん”のでは？
「社長がね、車が好きでね、何時かは外車ディーラーをやりたかったらしく、ある日、社内告知で『車屋やりたいヤツ集まれッ』て、私、手挙げちゃいました。」
「私、本社に居た時は、宣伝・広報やってました。」
ディーラーの成り立ちも普通じゃなければ、営業内容も普通じゃない。
（調べてみたら、販売ネットワークへの異業種参入があったみたいです。）
店舗の中も、本当のユーノス車が肩身が狭そうに置かれているし、どう見ても「シトロエン」のディーラーなんです。
奥には、シトロエンのオプションコーナーがあって、サスペンションキット、アルミホイール、デカール類、よくわからない物･････。
「あっ、これね、兵庫県にあるEunos店と共同で、フランスから直接買い付けしてるんです。」
ピットに回れば、何だかわからないけどフランス語の額に入った賞状のようなものが数枚、壁に飾ってある。後で聞いたら、ここのピットマン達は、フランス本国で3週間(3ヶ月だったかな？)の技術研修を受けに行っているそうで、その修了証とのこと。

気合の入ったディーラーだな。
でもこの気合の入れ方が、裏目に出たのかも･･････そのあたりはまた明日。

そうそう最後に････、成約記念の粗品としていただいたのは、当然、象印のステンレスポットでした。

とある所で、ふぁみごんの前に乗っていたシトロエンＺＸの思い出を話す機会がありました。
ふぁみごんも手放す時に、多くの思い出を残してくれるとは思うのですが、そこはまだ現役、やはりＺＸの思い出の方が今のところ多いわけで･････。
そんなわけで暫くの間、ＺＸの思いで話を書きとめておこうと思います。
前車(ＶＷサンタナ)からの乗り換えの理由は、フロントガラスに抱えていた飛び石による小さなキズが、ある日歩道に乗り上げた瞬間「ピッッシッー !！」て上から下までの亀裂になってしまい、「16万㎞走行のサンタナ vs ７～８万のガラス入れ替え」という図式の中で、当然「乗り換え」の選択とあいなり、休日ごとに中古車販売店をあてもなく回りだして２週間目。この時、どういう訳か新車は選択肢に無かったんだな～。
中古車屋さんではないけれども、たまたま信号待ちで前に止まることとなったEunos(ユーノス)の中古車展示コーナーに見つけたのが、写真の、何でもないんだけど色気を感じるリアビュー。
（結局、お尻に惚れた？）
本当のところ知識的には、シトロエンＺＸって何？の状態だったのです。
で、駐車場にサンタナを止めて「スミマセ～ン、アノクルマナンデスケド～」て店の中へ･･････。
たまたま対応していただいた営業の方(後々大変お世話になることに)から、懇切丁寧な説明とセールスを受けることになりました。
135万って値段がついてるんですけど･･････。
「そうですね、総額で145万ぐらいになりますね。」
「当店の方針なんですけど、バッテリーを国産・新品に積み替えさせていただきますね。」
「車検１年残りなんですけど、一回切って２年つけさせてもらいますね。」
何で、何で、そこまでやって145万って本当？諸経費10万って無理だろ？
「履歴調べてみますね～。」
「この車、売れてないです。」
「大宮のEunosの所有履歴しかないですね。」
と言いながら、大宮のEunosへ電話してるし～。
「展示車から営業車に下ろしたみたいで、整備もバッチリって言ってますよ。」
確かに、小さなオプションまでフル装備だ。
後日、正式な見積を送ってもらったら、やっぱり総額に無理があったみたいで、車体価格が123万になってました。
まあ、ここまでやってもらうと「買うしかないか」てな感じで購入決定。
でもやっぱり不安だったんです。
「ラテンの車＝壊れる＝年に●ヶ月は入院」みたいなイメージしかなかったですから。
実際は、全然壊れず13万㎞までのお付き合いが続くのです。（リコール対応済シールが既に2枚、私がもう2枚貼ることになったのは別にして）

昨日、更新時期がきましたよ～～のハガキがとどきました。
予定通り「金色・５年」と書いて有りました。
いつ行こうかな？

更新日までに違反、極端な話「一発免停」ってな事態が起こ
っても、今度の更新は金色・５年なんだろうか？
（ややこしいことにならないように、慎重に運転しますけど）