冬の洗車・素早く洗車を行うコツ

2021年11月26日

洗車 

冬はクルマが汚くなりがちですが、洗車をするとなると水は冷たく、なかなか辛い作業になってしまい、どうしても汚れっぱなしにしてしまいます。しかし、冬だからこそ洗車が必要なこともあるのです。そうした冬の洗車に役立つ情報とテクニック、そして便利アイテムなどを紹介していきます。

洗車機や洗車場を上手に使う

洗車 洗車機


冬だからこそ洗車機や洗車場を上手に使って洗車を行うことも賢い選択です。門型の洗車機にもさまざまな種類があります。一番の違いはブラシの種類でしょう。かつてはナイロンブラシを使った洗車機が主流だったのですが、今は布ブラシ、スポンジブラシ、ゴムブラシなどのボディにキズをつけにくいブラシが使われています。ゴムブラシが一番ボディにキズが付きにくく、次いでスポンジ、布となりますが、極端な差はないと考えていいでしょう。究極はノンブラシといって水圧だけで洗うタイプもあります。

門型洗車機を使うときは、できれば予洗いといって水を掛けるなどして汚れを浮き出させてから洗うことがおすすめです。予洗いすると汚れがよく落ちるだけでなく、ボディについた砂などがブラシに付着してそれでこするようなことがなくなるので、キズも付きにくいというメリットもあります。

冬は融雪剤がまかれることも多く、とくに下まわりをきれいにしたいものです。下まわりを洗うときはなんと言ってもコイン洗車場などで高圧洗車することが効果的です。もし、洗車場で門型洗車機を使う予定があるときも、先に下まわりをきれいにしてからのほうが、飛び散ってボディに付着した汚れを落とすことができるので、仕上がりがキレイになります。もちろん手洗いを行うときも下まわりから洗うのが基本で、下まわり→ルーフ→サイドパネルという順番に洗っていくことがおすすめです。

洗車をすることでクルマをピカピカにして見た目をよくしたいのあれば、天気のいい日に行うのは基本です。しかし、融雪剤を落とす、汚れを落としてこびりつくのを防ぐ……といった目的ならば雨の日に洗車機を使うのも賢い方法です。雨の日はいわば予洗いを行ったような状態なので、効率よく洗車を行えます。また、通常は洗車時には水分を除去するために拭き上げを行いますが、そもそもが雨で濡れているので拭き上げをしなくても問題ありません。ただ、洗車場と自分の駐車場があまりに離れているときはふたたびまき上げなどで汚れてしまうのが難点です。

冬の洗車で一番大切なのは服装だ!

冬の洗車で辛いのはなんと言っても寒さです。その寒さを軽減するためには服装などがもっとも重要といっても過言ではないでしょう。

まずは、足下をしっかりしましょう。一番のしっかりしているのは防寒タイプの長靴ですが、防寒タイプにしてしまうと春夏秋の3シーズンには暑くて履きづらいということがあります。降雪地域の方ならば防寒長靴はお持ちのことだと思います。非降雪地域で新たに長靴を購入するなら少し長めのしっかりしたものを買えばいいでしょう。1サイズ大きめのものを買い、靴下で調整するのがおすすめです。5000円程度のものがいいでしょう。

 

一番冷たいのはやはり作業をする手です。手荒れを防ぐ意味もあるので手袋を装着したほうがいいでしょう。もちろん軍手では役に立ちませんし、キッチンで使うようなゴム手袋ではちょっと心細いという面もあります。洗車手袋はしっかりとした防水ができるだけでなく、冬場の低い気温の際も柔軟性が高いことが求められます。アウトドア用としても定評があるテムレスのグローブは、ムレ感も抑えられていて洗車にもピッタリです。

スチームは強力だが使い方に注意

気温が0℃に近くでない場合は高圧洗浄のクリーナーを使うことができます。気温が0℃を下回っていたり、0℃近くになっているとボディの鉄板やガラスは0℃以下になっていることもあります。そうなると、高圧洗浄の水がボディに接触した瞬間に凍りついてクルマが氷でコーティングされてしまうことがあります。高圧洗浄機は気温が低いときには使わないようにしましょう。

スチームタイプの洗浄機は冬には本当に助かるアイテムです。クルマには油分を含む汚れが付きやすいので、スチーム洗浄機で洗うとスッキリきれいに汚れを落とすことができます。クルマの塗装はかなりの高温に耐えるようになっているので、スチームを当ててもほとんど心配はいらないのですが、念のためスチームを使うのはホイールなどの金属部分に限っていたほうがいいでしょう。エンジンルームの汚れなどもスチームで落とすことができます。

またスチーム洗浄機のいいところはシートなどにも使えるというところです。シートやフロアカーペットなどは、家庭用のソファやカーペットを掃除する際のアタッチメントを使うことで上手にクリーニングできます。使用後はどうしても湿気が残り気味になるので、エアコンを作動させて少しドライブするといいでしょう。

スチームで気をつけたいのはガラスとゴムです。とくにガラスは温度が低いときに熱いスチームを当てると割れたりヒビが入る可能性があるので、ガラスに直接スチームを当てるのは避けましょう。アイリスオーヤマのスチーム洗浄機は、コストパフォーマンスが高いことに知られています。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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