クルマの点検って実は義務だった!?【クルマの点検方法を徹底解説】

2020年9月15日

クルマ 自主点検

「クルマの点検なんてしたことない」という人は少なくありませんが、クルマを運転する人は自分でクルマを点検しなくてはなりません。以前は運行前点検といって、クルマを動かす前に点検することになっていました。今は日常点検整備といって必要に応じて行えば構いませんが、ほったらかしはやめましょう。今回は自分でできる簡単な点検を紹介します。

違和感がないか?という、ふだんの注意が大切

日常点検は15の項目が定められています。項目どおりに点検を行うことも大切ですが、それ以上に大切なのがふだん使っているときにクルマの各部の動きに違和感がないか?ということです。たとえば、いつもよりもブレーキペダルがふわふわしている、パーキングブレーキの引きしろが増えた、ハンドル切ったときに引っかかりがあるなど、違和感や不具合がないかを気にすることが大切です。ふだんの運転を漫然と行わないことこそ、最大の点検といえます。

クルマの調子が悪いことを最初に知ることができるのはオーナーですが、違和感があったときどうするか?はスキルによって異なります。例えばブレーキの感覚がおかしかった場合、ボンネットを開けてブレーキフルードを点検する、ブレーキパッドの残りを点検するといったアプローチ以外にも、ディーラーにクルマを持ち込んでもいいです。

月に1度は空気圧をチェックするようにしよう

タイヤ点検

クルマの点検の基本は外装チェックです。なかでもタイヤのチェックは大切。目視でもある程度は確認できますが、これはかなりアバウトな方法。できることなら月に1度、最低でも3カ月に1度は空気圧をチェックしましょう。このとき、平均的に空気圧が変化している場合は、気温による影響や自然に漏れる分でしょうが、1本が極端に下がっている場合などは、なんらかのトラブルが発生している可能性があります。発見さえできれば、あとはプロに任せましょう。タイヤショップにGoです。可能ならタイヤのトレッドに釘などが刺さっていないかも点検したいものです。

もしなにかが刺さっていたら、石けん水を塗りつけてみましょう。もし空気が漏れていいればブクブクするはずです。ブクブクしなければ釘などを抜いて、もう一度石けん水を付けましょう。そこでブクブクと空気が漏れるならばタイヤショップにGo、ならなければそのまま運転して構いません。

エンジンルームではオイルやフルードの量や汚れをチェック

エンジンオイル

エンジンルームの点検では、まずは液体の量を点検しましょう。ウインドウウォッシャー液が減っているようなら継ぎ足しておきます。エンジンの冷却水はラジエーターではなく、リザーバータンクという樹脂製のタンクで点検します。リザーバータンクの目盛りのアッパーレベルとロアーレベルの間に冷却水の水面があれば大丈夫です。もし減っているときは指定のLLC(ロングライフクーラント)を補充することになります。少し前までは水道水でも構わなかったのですが、最近のLLCは超LLCと呼ばれる高性能タイプで、管理が厳密なものが増えてきています。

エンジンルームの液体といえばエンジンオイルです。エンジンオイルは指定された距離または期間(1年など)で交換すれば問題ありません。埃っぽい場所であるとか、毎日短距離しか使わないなどシビアコンディションといわれる条件下では、ノーマルコンディションの指定距離や期間の半分程度が目安になることが多いようです。また、量が減っているときは継ぎ足しが必要です。

ブレーキフルードもタンクのロアーレベルよりも下になっていないか確認しましょう。ブレーキフルードが減っているとしたら、漏れているか、ブレーキパッドが減っているかのどちらかです。フルードが減っていたら、まずはパッドの減りをチェックするべきです。

また、エンジンルームの点検では、エンジンルーム内の汚れを見ることも大切です。どこからかオイルが漏れていれば、エンジンルーム内は汚れます。そうした汚れを発見し、プロに点検修理してもらうことが大切なのです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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