桜鍋　中江

「GWは東京都内は空いている」と考え、桜鍋で有名な「中江」さんに運よく都合の良い日に予約が取れました。

「中江」さんは吉原発祥と云われる桜なべを再現し、1905(明治38)年創業した老舗です。


創業時の建物は1923年の関東大震災で焼失しましたが再建され、東京大空襲の戦火も免れて100年以上の歴史を刻みます。国の登録有形文化財にも指定されています。


以来多くの文化人に愛されてきました。店内には当然お馬さんの絵が沢山飾られています。GWだから空いていると考えていましたが、某国営放送の時代劇「べらぼう」で吉原が話題になっていたからか、多くの散策ツアー客で溢れかえっていました。


九州の契約牧場で育った馬は臭みが全く無く、馬刺は柔らかく何とも言えないほど美味でした。


吉原で遊びたい客が早く食べられるようにということで、小ぶりの浅い鉄鍋に少量の割下をつぎ足しながら”さっと”煮るというスタイルの鍋です。


いやー、大変おいしゅうございました。
因みに、元々「吉原」は日本橋の近くにあったものが手狭になり現在の台東区に移転して来たもので、昔の「吉原」に対して「新吉原」とも云われるそうです。


吉原も近いのですが山谷も近く、昔の泪橋のそばには「あしたのジョー」の銅像ならぬプラスチック？像が立っています。


尤も泪橋が掛かっていた「思川」はかなり昔に暗渠化され、橋の形跡は全く残っていませんが・・・「あしたのジョー」のファンの聖地のひとつです。