この冬九州旅行をして、最後鹿児島県の土を踏んだところの記事(宜しければ2024年6月6日のブタのフォトギャラリーをご覧ください)で、「全国47都道府県踏破」と書きました。
「武蔵」とか「相模」とか一部の国名には馴染もありますが、「日本全国」とは「何か」ということは実は余り良く理解していませんでした。「全国制覇」と「全県制覇」って違うんじゃない?と気がついて調べてみました。
日本の「国」とは奈良時代の律令制に基づく地方行政区分で、国には行政機関として「国衙」(こくが)が置かれ、中央政府から国司(こくし)が派遣されました。そして国衙のある所在地を国府(「こくふ」や「こう」)、または府中と呼びました。(律令制成立以前にも、地元の豪族を「国造」(くにのみやつこ)として治めさせる「国」という概念や言葉はあったようです。)
因みに山梨県の「甲府」は「甲斐国府」が縮まった呼び名とのことです。
律令制が崩壊した後もこの「国司」という役職は名目だけが残り、「国」も行政上の区分ではなく地理的な区分で残りますが、戦国時代を経て江戸時代になると幕府から賜る行政区分である「藩」の知行を担うことが権力者には重要視されました。
一方、明治4年に新政府により「廃藩置県」が行なわれた後も、律令国(令制国)は正式に廃止された訳ではないので今でも「国」は残っており、最後に北海道に11か国置かれて、日本には84の国が在るということになるようです。
で、結局のところ全国制覇出来たのかというと、対馬国や壱岐国、隠岐国、佐渡国はまだ行けていないので全国制覇はまだということになります(千島国は現ロシア領で更にハードル高いです)。なので「全国」ではなく、「全都道府県制覇」に訂正致します。あ、逆に「全国制覇」しても沖縄国は律令国に無いので、「全都道府県制覇」にはなりませんよ。(笑)
Posted at 2024/06/18 19:42:58 | |
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