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2024年10月23日

【コラム】伊藤梓のモタスポ調査隊 Vol.22~K-TAI参戦記①「機械との対話」の大切さ~

【コラム】伊藤梓のモタスポ調査隊 Vol.22~K-TAI参戦記①「機械との対話」の大切さ~ ※スタッフTAKASHIが仕事をサボっていたため、しばらくお休みとなっており申し訳ございません(滝汗)。二週に渡り伊藤梓さんのK-TAI参戦記をお送りします🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️



みなさん、こんにちは!
自動車ライターの伊藤梓です。

愛車のロードスターが大破してからというもの、なかなか自らレース活動ができていない私……。

そんな中、昨年に引き続き今年もモビリティリゾートもてぎで行われるカートの耐久レース『もてぎKART耐久フェスティバル(通称K-TAI)』に出場させていただけることになりました!

チームも昨年と同じ『Club Racing』に所属しています。

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『Club Racing』は、ルマン24時間レースに監督として出場したことのある山崎憲治さんや、レースを題材とした多くの著書、本田宗一郎さんの伝記なども手がける中部博さんが中心となって発足したチームです。

さらにレジェンドドライバーの高橋国光さんや津々見友彦さんも所属していた由緒あるチームでもあります。『Club Racing』についての詳細は、昨年の記事にも書いてありますので、ぜひそちらもご覧くださいね💁‍♀️


>>昨年の参戦記はこちら!


『Club Racing』では、単純にK-TAIに出場するだけではなく、自分らの手でマシンを触って学び、レースに関わるもののひとつひとつを自分たちで覚えていくことに意味があるチームです。

昨年は、自分がドライバーとして出場するだけでいっぱいいっぱいになっていましたが、「今年はもっと自らが学ぶことに意味がある!」と思い、より深い視点を持って参加してみることにしました。

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その中でも、「昨年きちんと見ていなかったな」と思ったのがエンジンのこと。
K-TAIの車両規定では、出場できるのは指定された4サイクルエンジンもしくは電気モーターを搭載した車両に限定されています。

『Club Racing』のカートに搭載されているのは、ホンダ製の「GX270」と呼ばれる空冷4ストローク単気筒OHVの汎用エンジンで、農業や作業用機械として使用されることも多いそう。

今思えば、私は自動車のために専用設計されたエンジンのクルマにしか乗ったことがないので、草刈機なども動かすエンジンでマシンを走らせると考えるだけでも新鮮です。

でも、カートを動かすには、「さぞかしこのエンジンをいじらなければいけないのだろうな……」と思っていたのですが、K-TAIのレギュレーションで吸排気以外のパーツのチューニングは禁止されているとのこと。

『Club Racing』のエンジンは、吸気と排気のみ普段汎用エンジンには使わない領域に合わせてチューニングされていて、エンジンオイルをレース用に交換しているそうです。そして、今回から私たちのマシンには、ヨシムラ製の新しいキャブレターが搭載されて、さらにパワーアップしています。

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まず、新しいキャブレターに交換して気づいたのは、「アクセル開けても思ったより進まない!」ということでした。

これまではコーナーをクリアしたらガバッとアクセルを開けていたのですが、交換後に同じ乗り方をしてもなかなか初速が伸びないのです。これにはキャブレターの特性が関わっているそう。

キャブレターを搭載するエンジンは、吸気から入ってきた空気の流れによってキャブレターから燃料が吸い出され、空気と混ざり合って混合気となり、それがエンジンに入っていく仕組みになっています。この時、空気が細い通路を通るほど、その流速が速くなり、燃料もきちんと吸い出されます。

今回の新しいキャブレターは、口径が大きくなったことでさらに空気が入るようになり燃焼効率が上がりましたが、アクセルをガバッと開けてバルブを大きく開いてしまうと、空気の流速は遅くなってしまい、燃料がすぐに吸い出せない状態になってしまうそうなのです。

つまり、その構造をイメージしながら、少しずつバルブを開くようにアクセルを開けなければきちんとトルクが出ない、というわけです!

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これまでキャブレターをきちんと理解していなかった私は、まずその構造に感動してしまいました✨

普段乗っているインジェクションのクルマでは、何も考えずにアクセルを全開にしていましたが、このカートでキャブレターのクルマに乗って初めて、機械と少しだけ会話できたような気になったのです。

メカニックの長谷川さんが「ペダルはスイッチじゃ無いんだよ」と教えてくれた言葉にはハッとしました。

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左手前がメカニック長の長谷川透さん


カートで速く走ることも大切かもしれませんが、こうやってマシンに向き合って、その声を聞いてあげることもすごく大切なことなのだと実感しました。

次回はいよいよK-TAIの本戦!しっかり自分の仕事を全うして走り切りつつ、また新しい気づきを見つけてきたいと思います🔥

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●撮影:小林直樹
●協力:株式会社ホンダファイナンス/関彰商事株式会社/本田技研工業株式会社/ホンダモビリティランド株式会社/株式会社ホクビー/(有)ケイズカンパニー/株式会社ピーコックブルー


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伊藤梓(いとう・あずさ)
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。
現在は、自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。ラジオパーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関連の動画などにも出演している。

YouTubeチャンネル『伊藤梓の気ままな日常』ではF1を(ほぼ)毎戦、予選・決勝をYouTubeで実況生配信中!
チャンネル登録よろしくお願いします!
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Posted at 2024/10/23 10:31:01

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