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2023年09月25日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.14 ~マイチェン後のロードスターに搭載される「DSC-TRACK」を体験してきた!~

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.14 ~マイチェン後のロードスターに搭載される「DSC-TRACK」を体験してきた!~みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回は、スポーツ走行時の命綱、「電子制御」のお話です。

++++++++++++++++++



編集部TAKASHI(以下・TAKASHI):今年の4耐(メディア対抗ロードスター4時間耐久レース)も、白熱しましたね!

山田弘樹(以下・山田):去年は3位だったよね。今年はハンディ、厳しかった? TAKASHI君、活躍できたかな?

TAKASHI:今年は14位でやっぱりハンディが辛かったですね……。レース自体は楽しかったのですが、今年は練習する時間があまり確保できなかったんですよね……。

山田:そんなTAKASHI君を横目に私は4耐のちょっと前に「マツ耐」(※)に出てきたのですよ。


※マツダファン・エンデュランス(通称:マツ耐)とは :
世界最高峰の自動車耐久レースであるル・マン24時間レースで、日本の自動車メーカーとして初めての優勝を成し遂げたマツダ。そのスピリッツを受け継ぎ開発されるマツダ車のユーザーにこそ耐久レースの魅力を肌に感じてもらいたい、という考えのもと企画された参加型サーキットイベントが「マツダファン・エンデュランス(通称:マツ耐)」です。
幅広いマツダ車ユーザーが参加できるよう、兄弟イベントであるマツダファン・サーキットトライアルと車両規定を共通化し、ロールケージやフルハーネスシートベルトも不要で、普段使用しているお車のままで参加できます。さらに、RX-8やロードスターを始め、MAZDA2(デミオ)、MAZDA3(アクセラ)などの車種別に加え、改造範囲に応じてクラスも分かれています。
※マツダファン・エンデュランスオフィシャルページより(https://endurance.mazda-fan.com/index.html




参加したのは第4戦茨城ラウンド。走らせたのはロードスターDSC-TRACK チームのマシンで、マツダの開発車両00号。ちなみに幌を閉めて走っているのはマツ耐でクーラーオンを義務づけているから。


TAKASHI:あっ、ずるい! コソ練じゃないですか!笑

山田:いやいや、これはきちんとしたお仕事です。マイナーチェンジ後のロードスターに搭載される、「DSC-TRACK」を体験してきたんだ。

TAKASHI:それ、山田さんのGAZOOのコラムで読みました!

山田:ありがとう!

TAKASHI:ところでロードスター、一時期受け付け終了で色々なうわさが出ましたけど、無事にマイナーチェンジするんですね。マイチェン前のオーナーとしても、ロードスターの継続は嬉しい限りです。

山田:うん。あれは単純にマイチェンを控えたタイミングで、先代モデルの在庫が売り切れてしまっただけみたいだよ。

あとマイチェンモデルには、このDSC-TRACK以外にも嬉しい装備も加わるとかなんとか……。


肝心のレースは賞典外で予選11番手、決勝7位相当でした。


TAKASHI:マイチェン内容も気になりますが……それは置いておいて「DSC-TRACK」ですけど、私もこれいいなぁ! って思いました。確かに今までのDSCはサーキットだと、ちょっと介入が早過ぎて……。

山田:DSCの目的はあくまで公道での安全性を高めることだから、サーキットだとそうなってしまうのは、仕方が無いんだけどね。

TAKASHI:「クルマの向きが変わってきたぞ」って思うところでブレーキがかかったり、立ち上がりでアクセルを踏み込み過ぎるとパワーが絞られちゃったりして。

山田:でも最初の頃は、完全オフにするの怖かったでしょ?

TAKASHI:そーなんですよ。むしろ未だに怖いです……。ただ山田さんも記事で書いていましたけど、サーキットだとやっぱり先輩から「DSCオフにしないとタイムなんて出ないよ」って言われて、恐る恐る切りました……。

山田:わかる、なんか根性出す感じだよね。

アマチュアには、そこに高い壁があるかもしれない。ボクなんかは完全に根性世代だけど、そういうの、もう古い。

運転するとき必要以上に緊張するとさ、体がこわばってしまうんだ。肩や手にチカラが入ってしまうから、操作も雑になったり、直線的になる。



TAKASHI:余計に自分で挙動を乱してしまうわけですね?

山田:そう。でもDSC-TRACKはいざというときに助けてくれるから、その緊張感を和らげられるよね。

TAKASHI:こうしたモードって他のスポーツカーにもありますけど、ロードスターの場合は何か制御が違うんですか?

山田:ひとことで言うとね、ロードスターのはかなり本格派危ないときには助けてくれるけれど、それ以外は何もしてくれない(笑)。



TAKASHI:どういうことですか?

山田:スーパースポーツに多いんだけど、いまのトラックモードって実は、ドライバーの技術も補ってくれちゃってる場合が多いんだ。

ある程度オーバーステアを許容しているから自分でコントロールしている気分になっちゃうけど、実はクルマ側でパワーをうまく調整していたり。あとはアンダーステアも、巧妙に消してしまったり

TAKASHI:自分がうまくなっちゃったような気持ちになるわけですね?

山田:そうそう。そのうちドリフトができちゃう制御も一般化しちゃうかもしれない。そのくらい、賢いんだよ。

かたやトラックモードとはいいつつ、制御がコンサバだったりするのもある。その気持ちも、わかるんだけどね。



TAKASHI:ロードスターのDSC-TRACK制御は?

山田:ドライバーがもはやコントロールできないくらい挙動が発散したときだけ、助けてくれるんだ。正確に言うとクルマ側でそれを予測している。

だからフロント荷重を増やしてクルマを曲げて行く練習もできるし、ターンミドルでのアクセルのバランスのさせ方とか、クリップからのアクセルの踏み方も勉強できる。

TAKASHI:砂子塾でやった練習ですね!

じゃあ運転していると、オーバーステアも出るわけですね?

山田:出る出る。7月末の筑波は恐ろしい猛暑で、路面温度がピーク時で70度越えだったから、ターンインなんかは、結構ずっと滑ってた。こんなに滑ってて制御入らないでいいのかな? って思ったよ。

そしたら「それでいいんです」って開発者に言われた(笑)。


当日はボッシュの計器を積んでの参戦。実戦で最終チェック。


TAKASHI:コントロールできているうちは、たとえオーバーステアが出ていても、制御が入らないと。

そして、アンダーステアも出るわけですね?

山田:もちろん。それは「アンダーステアは、ドライバーが出さないように努力するもの」、という考え方だね。そこを補正してしまったら、うまくなれないでしょ?

TAKASHI:なるほど。すごくマニアックですけど、それなら徐々に限界を高めて行けそうですね!

うーん、私もマイナーチェンジ後のNDが欲しくなってきましたよ。やっぱりロードスターは運転の練習には最高の相棒ですね。

山田:当日テントにやってきたNDオーナーさんも「自分、次が出たら買います!」って言ってたよ。かなりベテランの方だったけど、制御のロジックに共感してくれたみたい。

マイナーチェンジしたNDは確かに魅力的だけど、乗り換えが進めば中古も増えるしね。全体として見ると好循環だと思うよ。


当日はボッシュと一緒にテントを出してDSC-TRACKについて聞きに来るオーナーにも応対しました。


TAKASHI:実際に制御が働いたときは、どういう感じなんですか?

山田:正直なこというと、あまりわからないんだ。制御が入らなかったから。

TAKASHI:コントロールできていた、と(笑)。

山田:一回、予選のシミュレーションでツッコミ過ぎたときに、わざとアクセルを踏んでドリフト状態にしてみたけど、アングルが大きくなったときにブレーキで抑えてくれたかな。

ただその制御も、とてもマイルドだった。ボッシュと開発したABSのブレーキ液圧制御が、かなり進化したみたい。



TAKASHI:実際DSC-TRACKをオンにして走って、タイムはどうなるんですか? 遅くなる? それとも速くなる?

山田:走った印象で言うと、タイムは落ちないと思う。

なぜならタイムが出る一番オイシイ領域では、どちらにしろ制御が入らないから。そして制御が働くときは、オイシイ領域を外れているからタイムアップにも貢献しない。

ただ雨のレースでは有効だろうね。あと寒いときも、いち早くタイヤを暖められるかもしれない。

TAKASHI:その差がどう現れてしまうのかは注目ですね。あー、私もパーティレース出たくなってきました!

山田:そしたらロールケージ、着けちゃいますか!

TAKASHI:それも、真剣に考えているんですよねぇ。でも嫁氏という最大のハードルが……(苦笑)。



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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
2023年09月19日 イイね!

【重大発表】“みんじど”が877motorsportsと組んで初心者向け走行会をやります!

【重大発表】“みんじど”が877motorsportsと組んで初心者向け走行会をやります!こんにちは!
みんカラスタッフのTAKASHIです。

週末のロードスターメディア4耐で応援頂いた皆さまありがとうございました!

結果は14位でしたが、色々とハプニングもあり……やっぱりサーキットを走るのは最高です。
レポートは後日アップしますのでお楽しみに!

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さてさてそんな中、本日は重大なお知らせがございます!

本ブログ「みんなの自動車部♪」クルマ好き・走り好き・レース好きの方を一人でも増やそうという想いで運営しているのですが、(え?知らなかった?汗)

以前本ブログでご紹介した、筑波サーキットで走行会を主催する「877motorsports」さんが

だったら一緒に初心者向けの走行会を開きませんか?

との大変ありがたい申し出をいただきまして……


なんと!


ついに!


877motorsportsさんと一緒に走行会を開くことになりました!!



877motorsportsさんの走行会の詳細はこちらのブログをご覧ください!
>>【走行会のススメ】2023年は走行会に参加してサーキットデビューしよう!

というか、サーキットの予約から参加者の申込フォーム作成当日の運営など877motorsportsさんにおんぶに抱っこみんカラは何もしていない…。滝汗

走行会の詳細は絶賛詳細を詰め詰め中ですが、

<走行会概要>
・日時(確定):2023年11月16日(木)
・場所(確定):筑波サーキットTC1000
・参加費(予定):1万5000円
・コンテンツ(予定):

 ブリーフィング(座学・注意事項説明など)
 フリー走行(先導走行、プロドライバーによる同乗走行も計画中)
・募集台数:50台ほどを予定
※キッチンカーや走行写真データのお渡しも予定しています!
※プロドライバーの方も来るので、空き時間にアドバイスなんかも聞けちゃいます!
※サーキット走行に必要な装備類(ヘルメット・グローブなど)はご準備ください。
※見学は自由です!
※走行会の主催・運営は877motorsportsさんとなります。

877motorsportsさんにかなり無理を言ったので、コンテンツの充実度も半端なく、お値段も破格です!

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なお、参加にあたっては条件が2つございますmm

①「初心者向け走行会」という趣旨を理解して頂くこと

サーキットデビューの敷居を少しでも下げることが本走行会の目的となります。

サーキット走ってみたいけど一人だと不安だなぁ…
しばらく走っていないから心配だなぁ…


といった初心者・未経験の方を対象としております。

もうサーキットガンガン走っているよ!

という方は、ぜひ877motorsportsさんの通常の走行会にご参加くださいmm

座学も先導走行もたっぷりと時間をかける予定ですので、慣れている人にとってはむしろ満足度が低いかも?
反響次第ではガシガシ走る走行会も計画しますので、経験者の方はどうかそちらをお待ち頂き、サーキット初心者の方に席をお譲り頂けますと幸いです。

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あっ見学は自由ですので、今回はどんな感じか空気感を見にくるというのもOKです!


②「みんなの自動車部♪」のフォロワーであること!笑

本ブログのアカウントをフォローした上でご参加くださいmm
当日抜き打ちで確認するかも?笑


コンテンツの詳細は9月中に決定できると思いますので、気になる方は是非11月16日(木)の予定を空けてお待ちください!

申し込みは9月末〜10月頭を予定しています!
募集を開始したらこのブログで告知しますのでぜひチェックして下さい!

どんな準備をすればいいの?という方は、こちらにまとめておりますので是非ご一読ください。
>>走るをもっと楽しく! サーキット走行のススメ!


最後に1つお願いがございます。

百戦錬磨の877motorsportsさんが主催・運営するとは言え、今回は初めての試みです。
みんじども走行会に関しては初心者ですので、なにとぞ温かい気持ちと寛大なお心で接して頂けますと幸いですmm

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Posted at 2023/09/19 11:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 走行会・イベント情報 | 日記
2023年09月11日 イイね!

【コラム】伊藤梓のモタスポ調査隊 Vol.14~いよいよF1も後半戦がスタート!~

【コラム】伊藤梓のモタスポ調査隊 Vol.14~いよいよF1も後半戦がスタート!~みなさん、こんにちは! 自動車ライターの伊藤梓です。

F1は長い長いサマーブレイクも明けて、ようやく後半戦が始まりました🏎️

今年は、とにかくレッドブルが強い!という印象ですが、実はそれ以外にも見どころはたくさんあるんです!

ということで、今回は、F1の前半戦のまとめと、後半戦の見どころも紹介したいと思います。


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

まずは、とにかく強いレッドブル!
なんと現在開幕戦から14連勝を飾っています。

その中でも、2021年、2022年と2年連続でチャンピオンを獲得しているマックス・フェルスタッペンは、現在10連勝中と絶好調

マックスは、予選・決勝ともに他のドライバーを寄せ付けないほど、大きなギャップを築いて勝利しているのでチャンピオンはほぼ確実と言っていいでしょう。


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

現在のドライバーズランキングは、もちろん1位🏆
チームメイトでもある2位のセルジオ・ペレスとは、なんと145ポイント(イタリアGP終了時)もの差が開いています。

これまでマックスのチャンピオン獲得にも大きく貢献してきたペレス。序盤は、マックスに迫るポイントを獲得していたものの、途中から失速。

なんとか2位にとどまっているものの、ここから結果を残していかなければ来シーズンのシートは厳しいかもしれないとまで噂されています(2024年まで契約はあるのですが、F1はそれでも急に解雇されることもあります涙)。


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

でも、私の目には、2021年の最終戦、マックスとルイス・ハミルトンがチャンピオンを争って戦っている時に、マックスのためにルイスを鬼ブロックしてくれたペレスの勇姿がまだ焼き付いています。

そんな粋なペレスには、まだまだ頑張って欲しいところです🥺


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル一強! という印象のシーズンではありますが、その中でも光る活躍をしているドライバーがいます。

それがアストンマーティンに所属する最年長のフェルナンド・アロンソ🔥


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

今年のアストンマーティンは、空力などを強化したこともあって、前半戦は絶好調。コンストラクターズランキングは、名門フェラーリと僅差の4位。そして、アロンソのドライバーズランキングは3位です。

アロンソは、チャンスがあれば逃さない超積極的なドライビングや、マシンのポテンシャルを120%発揮する走りをするので、私も大好きなドライバーです。

実は、私がF1を見るようになったのは、アロンソの走りに一目惚れしたから。それくらいかっこいいドライビングをするドライバーなので、これからF1を見る人にはぜひアロンソの走りにも注目してみて欲しいです!


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

そして、我らが角田裕毅選手もアルファタウリで活躍しています✨

ただ、前半戦は、アルファタウリのマシンはあまり決まっておらず、かなり苦戦を強いられていますが……。

しかし、角田選手は、この厳しいマシンでも予選でQ2まで勝ち上がったり、レースでも強い走りを見せています。そして、アルファタウリのマシンはアップデートを重ねて良くなっているので、後半戦はさらにポイント獲得をできそうな予感。


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

特に、先日開催されたオランダGPで、角田選手は、才能ある若手のランド・ノリスや7度タイトルを獲得している絶対王者のルイス・ハミルトンを見事なドライビングで抑えるなど、世界が注目するようなシーンも増えてきました👀✨

まずは来シーズンのシートも獲得できるように、後半戦はますます活躍して欲しいですね!


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

その他の注目ポイントは、これまでやや低迷していたウィリアムズ、マクラーレン、アルピーヌがめきめきと順位を上げていること。

上位のアストンマーティン、メルセデス、フェラーリなどと同等に戦えるマシンになってきているので、後半戦はこのあたりのコンストラクターズ争いが激化しそう。なので、トップ争い以外にも注目してみてください✨


Photo:Getty Images / Red Bull Content Pool

そして、スポーツ観戦は誰かと見るとさらに面白くなります!

もし「1人で見るの寂しいな……」と思っている方がいたら、伊藤のYouTubeチャンネルにもぜひお越しください😊(宣伝)

誰でも大歓迎ですー🎵

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伊藤梓(いとう・あずさ)
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。
現在は、自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。ラジオパーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関連の動画などにも出演している。

YouTubeチャンネル『伊藤梓の気ままな日常』ではF1を(ほぼ)毎戦、予選・決勝をYouTubeで実況生配信中!
チャンネル登録よろしくお願いします!
Posted at 2023/09/11 11:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 伊藤梓のモタスポ調査隊 | 日記
2023年09月05日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.13 ~サーキットではマストで用意したいHANSって何だ?~

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.13 ~サーキットではマストで用意したいHANSって何だ?~みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回は、先月の話の続きで「HANS」についてお話します。

++++++++++++++++++

みんカラスタッフTAKASHI(以下:TAKASHI):というわけで山田さん、先月のヘルメットのお話の続きで、今月は「HANS(ハンス)」について教えてください。

山田弘樹(以下:山田):「Head & Neck Support(頭部前傾抑制装置)」だね。

ちなみに「HANS」というのは開発企業の商標なので、現在は「FHR(Frontal Head Restraint systems)システム(頭部及び頸部の保護装置)」なんて言ったりするんだけど、ここでは便宜上HANSって呼ぶね。

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簡単にいうと、HANSデバイスに付いているテザーという細くて強いベルトをヘルメットに固定して、HANSデバイスをシートベルトで固定します。そうするとクルマがぶつかったときの衝撃で、首が伸びるのが防げます。

TAKASHI:首が伸びるのを防ぐと、脊椎の損傷を防ぐことができるというわけですね?

山田:その通り。ところでTAKASHI君は、なんでHANSなんて買ったの?

TAKASHI:メディア4耐*に出るためです!

メディア4耐(メディア対抗ロードスター4時間耐久レース):クルマの走る楽しさを伝えるべく、普段は取材する側のメディア自らチームを組み挑む4時間の耐久レース。ドライバーも、各媒体に関わるジャーナリストや編集者がレーシングスーツを身にまとい、レース仕様に改造されたマツダ ロードスターを操る。初代ロードスターが発売された1989年から毎年1回のペースで開催され、今大会で34回目を迎える国内屈指の伝統レース。

山田弘樹:なるほど、4耐もJAF公認レースだからね。



TAKASHI:これもなかなか痛い出費だったなぁ…。苦笑

山田:いやいや、クラッシュして脊椎損傷したら、懐が痛いどころじゃ済まないよ?

それにボクが最初に買ったときなんかは、ドライカーボン製とセミカーボン製しかなくて、安い方で18万円くらいしたんだから。まだ当時は日本に導入されたばかりで、値引きなんてしてビタ一文もしてもらえなかった。

いまはもっとリーズナブルに手に入るし、ぜひヘルメットと同じプライオリティで手に入れて欲しいよ。

TAKASHI:うーん、仰ることは理解できるんですけど、普通の人には敷居が高くないですか……?

値段もそうですし、「レーサーでもないのにHANSなんかしたら恥ずかしくないかな……」って。

山田:それは「していて良かった!」って思ったことがないからだよ。いや、ないならそれに越したことはないんだけどね。


写真:トヨタ自動車

TAKASHI:山田さんは実際にHANSの恩恵を受けたことがあるんですか?

山田:少なくとも、二度はある。

TAKASHI:ひえぇ(汗。それってクラッシュしたということですよね……!?

山田:そうだね。

TAKASHI:クルマが壊れてしまうだけでショックなのに……。

山田:そのうえ首まで痛めたら、泣きっ面に蜂ですよ。



TAKASHI:そうなったらいっそ普段の運転でもHANSが欲しいくらいですね。実際にはヘルメットかぶらないし、4点式シートベルトもしていないから無理ですけど。

山田:だから市販車はエアバッグがあるんだ。

TAKASHI:そっか…。あれ?だったらサーキットもエアバッグがあるからいいんじゃないですか?



山田:サーキットは公道よりも、遙かにクルマに掛かるGが高いでしょ? その場合、縁石に乗り上げたりコースアウトした衝撃で開いてしまう可能性があるんだ。

TAKASHI:クラッシュしていないのに開いてしまうわけですね?

山田:そう。そして万が一のクラッシュでエアバッグが開いたら、修理するのにもお金がかかる。

TAKASHI:助手席なんかインパネ交換とか大変そうですよね(汗。

山田:うん。だったらエアバッグをキャンセルして、きちんと4点式以上のシートベルトで体を固定した方が、結局はコストも掛からないんだ。

TAKASHI:そしてせっかくフルハーネスを着けているなら、HANSも着けた方がいいと。

山田:そういうこと。

TAKASHI:ただ助手席側のエアバッグは解除できるものが多いけど、運転席側はどうしたらいいんでしょう?

山田:そこは自分のクルマがどうなっているか、まずきちんとディーラーに確認して欲しいところ。そういう意味でもサーキットを走るなら、スポーツ走行に適したクルマがいいんだよね。

TAKASHI:ディーラーも、サーキット走行を理解してくれていますしね。

山田:そして何より、走り終わったらきちんと元に戻すこと!

TAKASHI:おうちに帰るまでがモータースポーツですね!

なるほどー。となるとまずは、4点式シートベルトかもしれないなぁ。

山田:確かにね。ただそうなると、4点式ベルトが正しく装着できるスポーツシートも欲しくなってしまうんだけどね。

TAKASHI:最近は純正でショルダー部分に穴が空いたシートを装着している車もありますよね。

山田:シビックタイプRとか、わかってるな! って思うよね。


写真:本田技研工業

話を戻すと、サーキット走行用にエアバッグなしのハンドルを付けているドライバーなんかは、そこまでやるならシートも変わっているだろうし、めんどくさがらずなるべくHANSを付けて欲しい。

TAKASHI:ちなみにHANSを買うとしたら、どういう基準で選べばいいですか?

山田:そりゃあ少しでも軽くしたいのがレースであり、モータースポーツですからカーボン製に越したことはない。でもね、身につけてシートベルトで固定してしまえば重さなんてわからないです。カーボン地なんて、見えません。

カーボン製が高くて二の足踏んでるくらいなら、安価なFRP製でいい。オイル代やガソリン代、タイヤ代やブレーキパッドなどの消耗品とか、他にお金が掛かるところは沢山あるわけだし。

TAKASHI:確かにHANSを付けるにはヘルメットアンカーも必要だし、シートベルトだってフルハーネスにしないといけないですもんね。



山田:ハーネスはなるべく5点式以上がいい。衝撃で体が潜り込んでしまうのを防げるし、HANSもより効果が高まる。

TAKASHI:股下ベルト付けると、万が一のときに男子は大事な部分が危なくないですか?(笑)

山田:万が一の事故で半身不随になってしまうのと、どっちがいい? 

TAKASHI:ううう……。

山田:というのは冗談にしても、心配なら股下がふたつに割れているタイプもあるよ。

TAKASHI:やっぱりモータースポーツはお金が掛かるなぁ。



山田:それは否定しないよ。でも自分の安全を守るためにお金を掛けるのは大切なことだと思う。ボクはやったことないけど本格的な山登りだって、きっとそうでしょ?

TAKASHI:そうなんですけどアマチュアとしては、もうちょっと緩い、ハイキングみたいなのがあればいいと思うんですよね。

山田:それは正直、ボクも思うよ。ニュルブルクリンクなんかは、まさにそうだよね。

TAKASHI:ニュルがですか!?

山田:ボクが一般開放の枠で走ったとき、撮影用にレーシングスーツとヘルメットとHANSを付けてゲートに行ったら、「それ(HANS)は取れ」って言われた。

TAKASHI:どういうことですか?

山田:「これはレースじゃないよ、本気で飛ばすなよ」ということを暗に言いたかったんだろうね。

でも本気で走ってるヤツ、いっぱいいたけど(笑)。


写真:トヨタ自動車

TAKASHI:ルールとモラルと、自己責任のバランスがあるんですね。

山田:クルマで走ることがきちんと文化として、成熟しているんだろうね。赤旗が出るくらいすごい事故が起きても、コースがクリーンになれば何事もなかったかのように再開するもんね。

日本でも、ニュルほどスピードレンジが高くなくていいから、そういう場所があればいいのにね。そうしたらサーキットが次のステップになって、モータースポーツへの道が出来ると思うんだよな。

TAKASHI:なるほど。やっぱり、ニュルに行ってみたいなぁ!

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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
2023年09月01日 イイね!

今年もcarview!/みんカラチームがメディア4耐に出場します! 来場者にはみんカラグッズもあげちゃう!?

今年もcarview!/みんカラチームがメディア4耐に出場します! 来場者にはみんカラグッズもあげちゃう!?みなさん、こんにちは!
みんカラスタッフのTAKASHIです。


突然ですが、9月9日(土)の予定はお決まりでしょうか??


今年も(?)この季節がやってまいりました。
そう、「ヨンタイ」こと「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」です!



ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、開催時期が変則的になっていましたが、今年はいつも通り9月に開催!

ちなみにメディア4耐とは……

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クルマの走る楽しさを伝えるべく、普段は取材する側のメディア自らチームを組み、4時間の耐久レースに挑みます。ドライバーも、各媒体に関わるジャーナリストや編集者がレーシングスーツを身にまとい、レース仕様に改造されたマツダ ロードスターを操ります。初代ロードスターが発売された1989年から毎年1回のペースで開催され、今大会で34回目を迎える国内屈指の伝統レースです。
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前回同様、今年も有観客でのレース。

普段様々なウェブメディアや雑誌で活躍されている自動車ジャーナリストやレーシングドライバーが一同に会し、まさにロードスターの走るお祭りなので、ぜひみなさんお越し頂ければ幸いですmm

>>参加チームはこちら!

みんじどでコラムを連載中の山田アニキや、あずあずこと伊藤梓さんもドライバーとして出場します!
あっ私もです…。





ちなみに伊藤さんはレポーターも兼務するとか……運転しながらマイク持って実況するのかな?😇😇😇

山田アニキのドラテクを盗むも良し!
あずあずとレースの話で盛り上がるも良し!
TAKASHIの顔を拝むもよし!(誰得)


ロードスター好きも、レース好きも、みなさん是非イベントにお越しくださいませmm

なお、当日のスケジュールはこんな感じ。

>>スケジュールはこちら!

メディア4耐の決勝は16:00〜ですが、「マツダファン・サーキットトライアル」「マツダ車サーキット同乗体験」ロードスターのパレードランなど朝からコンテンツがたくさん行われているので、軽井沢ミーティングとはまた一味違ったロードスターのお祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか??

>>当日のコンテンツはこちら

ちなみに不肖TAKASHI、今年は同乗体験のドライバーも務めますので、TAKASHIの助手席に乗りたい!というヘ〇タイの方、お待ちしております(笑)

という冗談(同乗ドライバーは本当)はさておき……

今年も、レース当日carview/みんカラチームのブースにお越し頂き、SNSでメディア4耐関連の投稿をして頂いた方にみんカラグッズをプレゼント予定!



メディア4耐の詳細はこちらからチェックしてみてください!

当日行けないよーという方は、今年もLIVE配信されることが決まりましたのでこちらをチェケラーしてみてください^^
去年は上位グループを快走し結構映ったんだぜ☆



そこかしこで抜きつ抜かれつの真剣なレースが展開されますので、応援宜しくお願い致します!

>>メディア4耐の詳細はこちら!

前回の雰囲気を見てみたい方はこちら💁

関連情報URL : http://www.media4tai.com
Posted at 2023/09/01 11:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 走行会・イベント情報 | 日記

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「\下田選手がデモラン/ 4/29(月)@取手緑地公園で行われる「こども天国」で、D1ドライバーの下田紗弥加選手がドリフトパフォーマンスを披露するそうです🚗💨 しかも今回、コミックペイントのRX-7を走らせるとのこと‼️ お近くの方はぜひお越しください〜🙌 #下田紗弥加
何シテル?   04/23 19:43
2021年夏、「ピットイン」改め『みんなの自動車部♪- みんカラスタッフブログ・スピンオフ!』始めました! Facebookグループ(https://ww...
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